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あーー、なんで私だけって思考のこと

「みんなはいいな、私はたいへん」よりは「みんなたいへんで私もたいへんだ」のほうが、平和、令和。

っていう文章を、吉本ばななさんが書いていた。

あーー、これが言いたかったんだって感じさせることばを書けるって、やっぱりプロ!

吉本さんも、平成を駆け抜けた著名人のひとりだ。平成の始まる1年前にデビューしてからの活躍は、今もなお世界中で出版され愛され続けている。
私も高校1年でキッチンを手に取り、初期作品はほとんど読んでいる。

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すっごく辛いことがあった人に対して、『誰だって辛いことはある』とかって突き放すような正論とは違うニュアンスなのだ。

同じことでも、ある人には辛く感じ、別の人にはそうじゃないこともある。はたまた、ある状況ではすっごくたいへんに感じられても、違う状況だとそうでもないこともある。

だから、ひとつのできごとやシチュエーションでひとくくりにはできない。それとまったく同じ体験なんてできないからだ。ただ、みんなたいへんで私もたいへんっていう、お互いを尊重するきもちを大切にしたい。

それが、『一般論だが、これまたこういうタイプの状況にある人って「気楽にできないからこそ困ってるんだ」って必ず言い返してくるんだけれど、それは個別に人々が自分で苦しみながら覚えることで人に頼るとこじゃないと思います。』って文章だと考えている。
厳しく感じる人がいるかもしれないけれど、結局のところ、じぶんで落としどころをつけることしかない。

その落としどころが、アハ体験的ひらめきによるものだってのは私の経験から。
散歩中だったり本の一文だったりヨガをした後だったり。要は、ものの見方次第だと思っている。

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たいへんな状況に陥ったマインドは、スタックしててそこから動けない。それは小さい箱に詰め込まれたような状態だから、辛いに決まっている。
その箱からどう抜け出すかって、人に頼って抜け出すこともできるのかもしれない。でも、生きていると何度も何度も箱に詰め込まれるようなことがあるから、そのたびに人に頼っていられないわけ。だったら、じぶんでじぶんなりのソルーションを見つけた方がいいよねってのが吉本さんの意図していることかなって感じた。


Mika(@mikachant)でした。

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