Mika Komatsu

華道暦28年、茶道暦13年。 長そうで短い経験ではありますが、継続することで見えてくる…

Mika Komatsu

華道暦28年、茶道暦13年。 長そうで短い経験ではありますが、継続することで見えてくる世界について、感じたことをつれづれなるままに。 都内にて大和未生流生け花教室を主宰もしています。 お問い合わせはこちらまで https://forms.gle/z181Nd27r44Vdmjf6

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    不定期に、季節のこと、プライベートや社会情勢織りまぜながら、徒然に。

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春隣

春の光に誘われ、五島美術館に茶道具の勉強へ。 梅が見頃ですよと言われましたが、確かに梅も美しい。でも天高く咲き誇る山茱萸に惚れ惚れと、雲ひとつない空に手を伸ばしたかのような、ほっくりふくらんだ木蓮に心が開放されて放電されていくような気分になりました。 茶道具取合せ展ということで、毎年やってるそうですが、私は今回が初めて。 ちなみに私が会場で一番好きだったのは、長次郎の夕暮。 貸し出しあるなら、一晩借りて、ずーっと眺めていたいくらい、グラデーションが素敵でした。使い古さ

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    • 立春

      昨日は旧暦でいう大晦日、節分でしたね。 季節を分けると書くように、本当は立春、立夏、立秋、立冬、それぞれの前日をさすので、一年に4回あるわけですけど、春はやっぱり特別です。 とはいえ、欲張りな私は、一年に四回もあるのに、もっと四季折々の節分を楽したらいいのになと思ってしまいますが、今年も南南東を向いて、無言で恵方巻きを食べました。 ちなみに、無言で食べなきゃいけないってのは、大阪で生まれ育った私にはデフォルトだったのですが、そもそも恵方巻文化がない土地ではそんなルールまで

      • 七変化

        芒種。 花笠姿の早乙女たちが田植えをする季節です。 コンクリートに囲まれた都会にとっては、なかなかの非日常の世界観。 でも、お米は実らないけど、実は雑草にはイネ科のものもおおくて、そこらへんに生えてます。 そして、この時期の雑草といえば、白くてかわいらしいお花も咲く季節。 ドクダミ。 名前も毒々しいけど、においも強烈。 薬草として大変すばらしい雑草が都会でもいたるところで咲いています。 雑草など、咲いていることすら気づいてもらえない、極めて目立たない植物ではあるけど

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        記事

          1月のお稽古

          1月のお稽古

          立冬

          未来が常に過去を変えてるんです。 変えられるともいえるし、変わってしまうとも言える。 過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか? 映画『マチネの終わりに』に出てくるフレーズが見事に心に刺さりました。 映画の感想はとりあえず、万人共通であろうこととしては、以下二つ 笑 福山雅治は多様化社会における絶対的美をもっているなということ。 私の理想というバイアスを抜きにしても、石田ゆり子さんは表情が日本一豊かな素晴らしい女優であるということ。 それ以外についてはこれ

          紅葉鳥

          秋の山の風物詩といえば、花札にもある紅葉に鹿という構図でしょうか。 牡鹿が雌鹿に求愛する、その鳴き声が山の中の鳥のようだから、もみじの季節に鳴く鳥として、鹿には紅葉鳥という異名がありますね。 今では、観光名物となった鹿も、古典文学や和歌においては、鹿の姿は登場せず、出てくるのは鹿の鳴く声だけ。 ちなみに平安時代の蜻蛉日記にも、山荘の近くにいきなり鹿が顔を突き出したのをみて、なんといやらしい!って綴られています。 蜻蛉日記って、そもそも浮気性の夫を持った切ない妻の日記な