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「ゲーム」は「読書」と肩を並べられるか?

「本を読め」と言う言葉を誰しも何回か聞いた事があると思います。
「本を読んで、教養や思考力を深めて、頭の良い人になって、人生を豊かにしなさい」と言った意味が込められていて、学校でも朝読書や夏休みの読書感想文があったり、会社でも推薦図書を読んでレポートを提出させる所もあります。

でも、同じ様な意味で「ゲームをしろ」って聞いた事ある人はおそらくいないんじゃないですか。

僕も無いです…

ただ、ここ数年ひしひしと、
「ゲームって読書と肩を並べられるんじゃないかな?」
と感じるようになりました。

正確に言うと、「ゲームは読書と同じくらい得られるモノがあるんじゃないか?」と思っています。

と言うのも仕事や日常生活において
“ゲームで培った感覚や思考が役に立った”
という事をよく感じるんですよ。

例えば、「バイオハザード」では「マルチタスクの進め方」「断片的な情報から背景を推察する力」を培う事が出来ると思っています。

「バイオハザード」では、持てるアイテムに限りがあるから、道中のアイテムが拾えないって事がよくあるんですよ。
さらに先に進む為の鍵やらキーアイテムやらを集めたり使ったり謎解きしたり…
そして道中にはゾンビを始めとしたクリーチャー達が立ちはだかっているので、倒す為の武器、武器の弾、回復アイテムが無いと、よほどやりこんでいる人でないと安心して歩き回れないです。
つまり効率よく進むためには、どんな順序で各部屋を回って、何を使って何を拾うのかを考えながら進める必要があって、さらに敵を「倒す」「回避する」の選択も入ってくるので、「マルチタスクの進め方」が養われます。

また、「バイオハザード」によく出てくる不気味な日記や怪しい報告書と言った、物語の裏側を断片的に語った文章。
プレイヤーはそれらを読んで、ゲームの世界観や謎解きのヒント、そして事件の真相を読み解いて、ストーリーの全容を把握するんですが、コレはそのまま「断片的な情報から背景を推察する力」を養うきっかけになります。

現実の仕事でもメール確認、書類・資料の作成、打ち合わせ、外回り、備品の補充、クレーム対応などなど、細かい作業も含めると無数のタスクを効率よく順番に、もしくは同時に進めないと仕事が回らない事。
そしてニュースや日常の話題からニーズを捉えたり、問題が起きた状況や前後関係から原因を突き止めたりする場面があると思います。

そういう時に使える感覚や思考がゲームで養われると思えると、見方も変わってきませんか?

大事なのは“ゲームをやってる内に養われる”と言う点です。

ゲームをやっている最中は、おそらく「こういう感覚を養うぞ!」って感じにはやっていないと思います。
僕もゲームに夢中です(笑)

ですが、ゲームも中盤を過ぎると、始めはたどたどしかった操作もなれて、システムやルールも分かってきて、気がつくと日常生活でもふとした時に「なんかあのゲームのアレみたい」と思った事は誰しもあるんじゃないですか。

そんな感じで特に意識しなくても、ゲームを楽しんでいるだけで役立つ教養が得られるとしたら、「ゲーム」も十分「読書」に匹敵すると思います。

「ゲーム」と「読書」の違い

なんとなく「ゲーム」と「読書」を同じ感じに扱ってきましたが、
この2つは別ジャンルの教養です。

「読書」はインプットで、「ゲーム」はアウトプットが主な教養を得る過程だと思います。
「読書」は本を読むことで、知識を蓄えたり想像力や感性を広げて教養とすることができますが、「ゲーム」は"実際にプレイして"、感覚や能力を得て教養とすることができます。

「ゲーム」の一番の特徴って、この"自分で動かせる"という点だと思うんですよ。
読書や映画は物語を受動的に読む・観るしかできませんが、ゲームは物語を能動的に自分で進められるんです。

「道具があっても、使えないと意味がない」みたいな言葉を
皆さんどこかしらで聞いたことあると思います。
いくら知識があっても、その知識を使って物事を進められないなら意味がありません。
ほとんどのゲームでは、はじめにチュートリアルがあって、ゲームの操作や世界観をプレイヤーに教えてくれます。
最初以外でもゲームの各所にそういったチュートリアルがあり、だいたいその直後に実際にやってみる機会があります。
つまり、インプットした事をすぐにアウトプットできるような作りをしているゲームが多いんです。

人はいくらインプットしてもアウトプットしなければ物事は上達しません。
以前本で読んだことを実際にやろうと思っても「どうだったっけ?」みたいに忘れていたり、うろ覚えだったりでうまく出来ない事があると思います。
結局これもすぐに実践できなかったから風化していってしまうんですね。
でもゲームはインプットしてすぐアウトプットできるだけではなく、エンディングに到達するまでに、何回もアウトプットの機会があります。
コレによって"培う"という事が出来るようになっています。
一度培われたものは割と時間がたっても覚えているもので、
物によっては一生使えるという事もあるほど。

このように「ゲーム」は「読書」と肩を並べられるポテンシャルが十分にあると思います。
決して「ゲーム」が「読書」より優っているとは思っていません。
そもそも別ジャンルの教養なので。
「読書」は知識や感性。「ゲーム」は技術や思考。
こんな感じで住み分けが出来ていると思います。

もちろんそれに限らない作品もありますし、
今回僕の言ったことが全て正しいとは思っていません。
正直こんな真面目に「ゲーム」について発信した事も無かったし、
論説的な文章を書いたことも無かったので、
読みづらい部分も多々あったかもしれないです。

長々書きましたが、結局僕が言いたいことは
「せっかくゲームで培ったものなんだから、それを日常生活でも使えたら
よりゲームが好きになって、楽しくなりそうじゃん?」

って事です。

次回はもっとライトに、おもしろかったゲームの事でも話しましょうかね♪

という事で、ここまでのお相手は
御門迅でした!!

ばいば~い!!

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