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【レポ後編】時代劇育ちのハロオタ女が初めてミュージカル刀剣乱舞を見てきた件

これは、普段おうちで時代劇とヤクザ映画ばかり観ている女が、
うっかりミュージカル『刀剣乱舞』~花影ゆれる砥水~の現場に行ってしまった記録である―――。
 
【今回の参戦メンバー】
:刀ミュ初心者🔰。推しは歌が上手だから蜻蛉切(とんぼきり)。
家でずっと時代劇ばかり見ているので同年代と話が合わないのが悩み。里見浩太朗様と北大路欣也様が好き。在宅ハロオタで特オタ。普段は純烈の現場にいる。東映贔屓。
『刀剣乱舞』は時代劇専門チャンネルで劇場版を放送していたから時代劇だよね派。
何度かお泊まり刀ミュ鑑賞会をしたが、ミリしら具合がひどく長いキャラクター名が覚えられず、大包平(おおかねひら)は真矢みき、小竜景光(こりゅうかげみつ)は田中れいなと呼んでいる。(ファンの方ごめんやで…)
 
Oさん:私とは前職が同じ。推しは松井江(まついごう)。
初演のころから刀ミュにも刀ステにも通ってきた猛者。2.5次元舞台に造詣が深い。元レイヤー。いつもクール。
今回はへし切長谷部を意識した紫コーデで参戦。ペンラ貸してくれてありがとう…。
 
【参戦しなかったメンバー】
Mちゃん:私の大学の同級生。松井江推し。
私経由でOさんとも仲良くなった。2.5次元に限らず大手から小劇場から大衆演劇までいろんな舞台を見に行っている自称“舞台バカ”。演出家や俳優のこともとても詳しい。今回は同じ日に北海道まで『ヒプノシスマイク』の舞台を見に行っていたため不参加。



 

ストーリーは本格時代絵巻


今作では刀剣男士たちが豊臣秀吉(演:小須田康人)が治世する時代に送られることで始まる。かの名工・粟田口吉光が生涯ただ一振しか作らなかったと言われる「一期一振(いちごひとふり)」。それを名刀収集に熱心な秀吉が、ひょんなことから二振手に入れ、その真贋を見極めるために刀剣鑑定士の本阿弥光徳が呼ばれ…。
 
ネタバレは避けるが、時代劇マニアとしてざっくり言うなら『桃太郎侍』のようなお話である。時代劇では定番の、双子の片方が跡継ぎで、もう片方はご落胤として…というような、お家争いに近いものだった。
史実には登場しない刀剣を擬人化して歴史上の人物と対話させ、物語を生むという目の付け所は非常に面白かった。
特に刀剣ガチ勢おじさん・本阿弥光徳が終始ハイテンションに舞台を駆け回る姿が印象的だった。あれ刀剣男士より目立ってないか?
 
Oさん「お芝居どうでした?」
私「結構重厚なストーリーですね!殺陣も多くて、これだけたくさんアクションしてくれたら見応えあるし満足です」
Oさん「刀剣男士によって殺陣も少しずつ違うんですよ」
「それ思いました!みんな動きが違う!松方弘樹と松平健くらい全然違う!!
Oさん「よくわかんないですけど」
 
最近、若い子の殺陣シーンに飢えていた私にはありがたい目の保養だった。そりゃ、里見浩太朗や北大路欣也に比べたらまだまだでも、若い子の一生懸命な殺陣からしか摂取できない栄養もあるんじゃよ…。
動くたびに揺れる小竜景光くんの長いポニーテールの、なんと尊いことか。
 

めっちゃ人が出てくるじゃん


それにしても驚いたのはその出演者の数と、殺陣の多さである。なぜか「まあメインキャスト含めて10人くらいでやってんのかな」と思っていたので、ステージに30人以上の人が出てきたときは驚いた。(観劇中なので声は出さずに静かに驚いた)
 
刀剣男士を始め、全員で歌唱する♪刀剣乱舞 強く強く鍛えし鋼…で始まるメインテーマ曲『刀剣乱舞』はやっぱりブチ上がる!「配信で見たやつ…!」と興奮した。
 
Oさん「『刀剣乱舞』は公演ごとに歌詞が違うんですよ。登場する刀剣男士固有の歌詞があるんです」
「なるほど!自己紹介曲だ!モーニング娘。で言う『女子かしまし物語』ですね!!」
Oさん「なんでもハロプロで例えてくる」

『女子かしまし物語』
 

着席で見るライブ


さて二部。噂に聞いていたライブである。ペンラを点灯してスタンバイ。お芝居とはまた違う衣装の刀剣男士が見られるので楽しみにしていた。マスク着用なら声出しもOKとのこと。
 
「二部からはスタンディングですか?」
Oさん「いえ、着席のままです」
「え?!そうなんだ!決まったコールあります?」
Oさん…ないですが…?
「えぇ?!!刀剣男士の名前コールはどうしたら?」
Oさんないですね
「ハロプロだとメンバーから指定があるのに?!」
 
指定がないなら、どのタイミングで声出しするのか…緊張の中、ライブが始まる。
思ったより答えは簡単だった。「キャァアアアアアア!!!」という黄色い声援だ。
声出しってそういうこと…「マツケンサンバ!オ・レ!」とか、「ここだよ朋子」じゃないのか…。これまたカルチャーショックだった。
ハロオタ渾身の「ここだよ朋子!」
 
声援を送るファンもいるが、圧倒的に地蔵(じっとステージを見つめて推しを脳裏に焼き付けようとするスタイル)が多い。そりゃ静かにイケメン見たいわな。わかる。
 
中でも毎回恒例らしい出演者全員での和太鼓パフォーマンスは圧巻。腹に響く音が気持ちいい。
そして驚かされたのがへし切長谷部のソロ曲だ。「タメくん(キラメイイエローの愛称)ってこんな歌うまくてかっこいいの??!」と驚かされた。うっかり推しそう。そもそもタメくん好きだもん。コワイ。
 

新世代時代劇スタア・刀剣男士


里見浩太朗や杉良太郎などの時代劇スタアも芝居・殺陣・歌を盛り込んだショーを行うことがあったので、もう刀剣男士はほぼ時代劇スタアと言っても過言ではないだろう。
 
ところで、帰りの電車でOさんにずっと気になっていたことを聞いてみた。
 
「それにしても、本阿弥光徳役の人のお芝居すごかったですよね。あれすごく上手な人がやってるんだろうな~」
Oさん「あれ唐橋充さんですよ」
私「エッッッ!!!?」
「唐橋…?!水野美紀さんとこの?唐橋充…?!海堂直也…!」
 
特オタでもある私はとんでもなく衝撃を受けた。仮面ライダー555が好きな方なら海堂直也/スネークオルフェノクをよく覚えているだろう。
今日全然意図せずに唐橋充を全身に浴びたことの衝撃が急に襲ってきた。
唐橋充さんってあんなによく動いてお芝居上手なんだね?!早く教えてよ!んもう!!
 
(LINEにて)
「ちょっと聞いて。私今日唐橋充見てきたんだって」
Mちゃんおめでとう、唐橋充
ありがとう、唐橋充
 
唐橋充さん、ありがとうございました。
ミュージカル『刀剣乱舞』、とっても面白かったので皆様もぜひ見てね。


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