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一言一句訂正してほしい生徒さんから気づいた言葉のリズムの大切さ


私は非常勤の日本語教師として働いたのち、オンライン日本語教師になり2年目になる者です。(いきなりどうしたこの紹介)
すんごいベテランの先生に比べたら教え方とか色々まっだまだです。このnoteは主にフリーランスとして独立していく過程を見苦しいくらいに晒してますが、今の自分としてはリアルな投稿をしていくことしかできません。今こんな事で行き詰まってるとか、困ってる発信も誰かの・・たとえばこれからビジネスを始めたい人に向けてヒントになるかも。なんて思いながら記しております。
ネタとして?私のそんなに多くもないのにバラエティー豊かな生徒さんをちょこっと紹介、気づいたこととか困ってることとかをこれから書いていこうかなと思います。
多分日本語教師をやろうと考えてる人の中にはどんな生徒さんがいるのかと気になってる人もいるのでは?と思いました。需要があるかどーかは知らんけど。



一言一句訂正してほしい生徒さん


この方も教えて1年くらい経ちました。
20代の香港の方で、言語聴覚士の仕事をしています。
語学学習が趣味で、(やっぱりitalkiで勉強する人はアニオタと並びこの語学オタクは一定層います。)英語はペラペラもちろんのこと、ロシア語、アラビア語とかのマイナー言語に挑戦。
日本が大好きなので今は日本語に集中しているそうです。
一体働きながらこの各言語のレッスンを受けるというモチベーションがどこから湧くのか・・(私は英語でいっぱいいっぱい。)

最初は初級文法を教えていましたがいつからか文法は自分で事前にやってくるから、とフリートーク一本(時々記事を読む)になってきています。
言語聴覚士という仕事柄やはり言語自体にとても興味があるそうで、どうやったら言語習得できるかも自身の経験や仕事柄なんとなく自分なりのやり方がある様子です。
なので私はそこに関しては余計な口出しはせず彼のしたいことを提供しています。

話していて気づいたこと


文法もそこそこ使い方も合ってるし(ちゃんと自習してるのがわかる)、語彙も覚えが早い。でも彼の場合、話し方がロボットの様に感じることがあります。
日本語のリズム、メロディがかたいと言うんでしょうか。日本語の標準語は基本的にフラット、平板な響きですがさらに増してロボットぽいです。

一文一文、ネイティブのように聞こえるか、自然か、ちゃんと私に対して丁寧に話せてるか、一個一個語尾をあげてこれでいいのか確認をしています。
細かいところまで気になるんでしょうね。
もちろんまだ英語の様に自由に話せないから詰まってしまうことも多々あってその時は助け舟を出すのですが。

たとえば時々「〜すれば。。」その後の後件の文章が詰まってしまい、何て言えばいいかわからない、と言われることがよくあるのですが、”ば、とかたら”の場合後ろの文章を聞かないと何が言いたいのかわからないので(笑)とりあえず文章で言ってみて、と促します。

講師側からしたら、細かい間違いよりも何が言いたいか、生徒さんが伝えたいことを理解する事をフォーカスすると思います。
私も彼の気持ちがわかります。
英語を話していて合ってるか不安になるので訂正多めの方が嬉しい。
ただ、相手は自分のつたない話し方なんてだいたい気にしてないわけで。
聞いていて、言葉の響きやリズムって言うのも発話において大事なんだなということに気付かされました。

たぶん、かんたんな、N5,N4文法のシンプルな文でいいからすーっと一文で言える、そのストックを増やした方がいい気がするなぁと思いながら彼の場合は今は言いたいことを正確に伝えたい思いで精一杯なのかもしれないし。ただ聞いている側からしたらもうちょっと肩の力を抜いてもいいかもね、って思いました。
オンラインレッスンはスキルも大事ですがそれ以上にその先生ともっと話したいか、一緒にいたいか、先生自体の人柄が作用してくると思うので、肩の力を抜いてもっとリラックスして話す場を作っていきたいなーと思います。

もう少し会話に慣れたら

その言語の持つリズムや響きも言葉に乗せていってほしいなと思うのでそういう練習も増やしていきたいなと思います。
まあ今そんな腕がないんで・・(笑)具体的にどうやっていけばいいかは私もまた手探りですが、それを考えるのもおもしろい。

こんな感じで会話のレッスンの中にその生徒さんのための練習をちょこっと入れてあげるといい評価につながる気がします。

また自分も英語学習者なので、言葉に詰まった時こそリズムを意識して話してみようと思います。







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