私にとっての、「#人生を変えた出会い」

どんな出会いも素晴らしいし、価値がある。

しかし、多くの出会いの中で、最も私にとって「#人生を変えた出会い」だと感じているのは、やはり"音楽"に関するもの。

もともと、子供のころから音楽が好きだった。最初の就職先はCDショップで給料の1/3はCDとビデオと本に使った。でも、このくらいまでは、普通に、家の中で音楽を楽しんでいただけだった。

そんな私が初めてライブハウスに行ったのは21歳のころ。それから15年以上が過ぎて、OVER ARM THROWを見るために、ライブハウスに足を運ぶようになった。そこから好きなバンドが少しずつ増えていき、私の生活は大きく変わった。OVER ARM THROWと出会っていなければ、いま一緒に時間を過ごす人たちほとんど全員知らないままの人生だったに違いない。好きだなと感じるバンドもずいぶん増えて、楽しい日々を送っている。そう考えると、音楽というよりはOVER ARM THROWとの出会いこそが「#人生を変えた出会い」なのだろう。

音楽では接点のない友達から「ライブハウスって怖くないの?」と聞かれることがある。暗くて狭くて大きな音がする、という環境が確かに「怖い」と思う人もいるのかもしれない。15年ぶりにライブハウスに行った日は、確かに何がどうなってるのか不明で怖いと思ったかもしれない。でも、そのときだけだったな。

人間が集まる場所なら、どこにでも、良いことも悪いこともある。「怖い」と思う基準も人により違う。私はライブで2回骨折をしているし、痛すぎて記憶がないライブも幾つかあるが、「だからライブは怖い」とは思わない。それよりはライブが終わってから、行ったことのない土地で迷子になり全くホテルにたどりつけないことのほうが余程怖い。方向音痴はつらい。

ライブに行くようになり県外に出る機会が増えた。それによってさまざまな地域の人と知り合うことができている。全てが新鮮で楽しい。行ったことのないライブハウスに入る瞬間は、とてもわくわくする。知った顔を見かけるとうれしくなる。ライブはいつも楽しい。余韻に浸りながら歩いているうち迷子になって、ようやくたどりついたホテルの部屋でベッドにころがる瞬間も嫌いじゃない。


残した写真は、記憶を蘇らせる鍵になる。こんな看板だけの写真であってもその日何があったかを思い出す手がかりとなる。良い記憶は、つらいときに私を支えてくれる。

私にとっての「#人生を変えた出会い」は"音楽"や、それに関わる全てのものやひとなのだろう。音楽を通じて、年齢も居住地も違う多くの人々と知り合うことができたのは私にとっては財産のようなもの。まだしばらくはここにいて、今までと同じように楽しんでいきたいと思っている。


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