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ヴェネツィアに行ったものの、泊まらせてもらえなかった話


大学生の頃。「地球の歩き方」が大流行りし、まだユーロじゃなくて、ヨーロッパはそれぞれの国の通貨で、イタリアは、ゼロがいっぱいのリラだった頃のお話。

大学の秋休みに、同じ大学の女子と2人で、ヨーロッパ一周旅行に行った。
スマホのない時代、本にできるエピソードはいっぱいだけど、これもその一つ。
「女子大生」な私達は、スーツケースじゃない旅行ゆえに、お買い物をセーブしていたのだけど、元々はお買い物好き。すっかり2人とも機嫌が悪くなっていて、我慢できずに、荷物にならないスカーフをローマのエルメスで買って、すっかりご機嫌に🤣 出たばかりだったプリーツのスカーフ。記念すべきものだったのに、どこ行っちゃったのかしら?今、手元になくて残念。

そうして、楽しい気分のままヴェネツィア入り。
これまでしてきたように、町のツーリストインフォメーションで、ホテルを探して予約をお願いする。大体、数千円で、清潔でちゃんとした三つ星程度のホテルに泊まれた時代でした。
今回も同じようにお願いしたのだけど、どこにも空きがないという。
エエー〜ッ?!
そんな馬鹿な‼️
そして、隣町のパドヴァなら、あると。
電車で30分以上かかる、そんな知らない町に行かないと、泊まるところないの??
一体どういうこと??😱
よくわからないまま、とにかくそのホテルに向かった。
チェックイン。そうしてホテルの人に詳しく話を聞いて、やっとおぼろげにわかってきた。
どうやら、ヴェネツィアで、

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