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火傷

帰省中、私がダメ人間と化しているせいで母には大迷惑をかけている。

そのため、母を私の家に招く際には精一杯もてなそうという気持ちでいっぱいである。
先日招いた時もそんな気持ちであった。
初めに、ディズニーシーに行った時のお土産を渡した。
それから、母がとらやの羊羹を持ってきてくれたので、それに合わせたお茶を淹れようとした。

コップに熱湯を注ごうとした私は、大量の熱湯を利き手の方の指にかけた。
母が家に上がり、10分程度してからの出来事である。当然火傷した。指に熱湯をかけ、思考をショートさせ、

「冷やして冷やして!!」

という母の声にぼけーーっと従って指を冷やし、痛さを忘れるために保冷剤を持ちながら寝た。

起きても痛みは増す一方。
思考はぼんやりしたまま。

やがて、指先どころが掌にまで耐え難い痺れが広がり、ぼんやりしてられなくなってきたので病院に行くことにした。

皮膚科を受診し、ガーゼを貼ってもらった。
その後、母が「それじゃ料理もできないでしょ」と、コンビニで沢山のパンやおにぎり等を買ってくれた。

因みに皮膚科へ行く際は母に運転してもらい、問診票も母に書いてもらい、コンビニへの道も、そこから家までの道も母の運転である。

ごめん…

申し訳なさすぎる。感謝の気持ちは当然あるのだが、それ以上に悲しみとごめんという気持ちが込み上げてくる。

もてなそうとしたのに、逆に色々助けて貰ってしまった。
優しい母は「いいよいいよ😊」と言ってくれたが、上手く飲み込めなかった。

次こそはもてなすぞ!!!と意気込むのは母の本意とずれているかもしれないが、どうしてもそうなってしまう。

取り敢えず、お茶を淹れる時は最大限注意しなくては、とは思っている。

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