実家帰省は体重増加傾向
私「あけましておめでとう!」
親「太った?」
新年の挨拶を、自分の体重によって踏み潰された男の気持ちを答えよ。
合う人合う人に言われてしまう。
どうやら認めるしかないようだ。
太ったという事実に。
最後に帰省したのは夏休み。
そこから太ったのは当然だ。
なぜなら冬だから。
私の脂肪は通気性がいいと、私の中で評判だ。
その脂肪を少しでも厚くするには食べるしかない。
寒さに耐えるためには脂肪が必要なのだ。
皆わかってない。この厳しい寒さを乗り越えための食事だ。
しかし、あれだけ「太った?」と言っていたくせに、
これ以上私を太らせて何をさせたいのだろうか。
家に帰ると、様々なお菓子がテーブルに並んでいた。
これは私をもてなしてくれているのか?
否
貰い物のお菓子の賞味期限が切れるからここぞとばかりに帰ってきた食いしん坊に食べさせようという考えだ。
そんな手には乗らない。考えが甘~い。
しかし、脳内に声が響く。
「やぁ、おかえり」
!?
「一緒にお茶でもどう?」
おせんべい!
「一息つこうよ。紅茶もあるよ」
クッキー!
「初めまして、沢山お食べ」
お歳暮で貰った、よくわからないお菓子達!
お菓子達が囁く。
食べて欲しいと言わんばかりにアピールをしてくる
お菓子のくせに誘ってくるとは・・・。
全く、可笑しな話だ。
だが、食べる人がいないというなら仕方ない。
私がおいしく食べてあげるのが優しさというもの。
今年も元気に過ごせるように、実家で休み、食べる。
私の一年はここから始まる。
ただ、君たちを味わいたい。
それだけだった。
我にかえると、お菓子は消えていた。
どこに?私のお腹に。
過ちを繰り返す。過ちを忘れて。
まぁいいや!
今年も一年頑張ろう!
俺「あけましておめでとうございます!今年もよろs」
上司「太った?」
そう心に決めた私は、
3kg太っていた。
人は何故、正月太りをするのか。
帰省とは、太ることと見つけたり。
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