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形を整える

ミニマリストのように部屋に何も置かない生活は出来なくても、自分の頭の中のノイズを少なくすることは出来ます。

散歩の途中に拾ったもの、金継ぎの道具に使うための鯛の牙、着なくなってしまった服のボタン、植物の種。机の中にはそんなものがゴロゴロ。いつか使う気がして捨てられないのではなく、心の平安のために必要で持っているものが多い。だけどそいつらを無造作に詰め込んでしまうと、その状態がそのまま頭の中の雑音になるだけだから、全て分類して同じサイズのチャック付きの透明なビニール袋に入れて片付けます。

マテリアル

模型を作ってると、物が増えます。ディテールアップ用の真鍮線やプラ棒を0.1ミリ刻みで揃えたくなるのですが、困ったことに真鍮線だけでもメーカーごとにパッケージの大きさがまちまち。0.3ミリの真鍮線はこの引き出しに入るけど0.7ミリのは長くて置き場所ないからプラ棒と一緒にしたのも忘れて、いざという時に見つからなくてヨドバシカメラでもう1セット買ってくる。そんな経験は誰にもあるはず。

必要な時に必要なものがないと困るから、バラバラな長さの真鍮線もプラ棒も全部同じ長さに切り詰めて、100円ショップで買えるチャック付きのビニール袋に整理しています。そうしておけば同じ種類の物は同じサイズに揃えてまとめることが出来ます。引き出しの中にきちんと並んでる姿が心地いい。穏やかな気分が100円ショップで買えるのだから安いものです。

フィギュア

作りかけのフィギュアもビニール袋に分けておきます。美しいボックスアートも箱のサイズがバラバラ。積み重ねると箱の色がノイズになって部屋の空気が濁ります。だから箱から出して、小さく切り分けて整理します。ドイツ兵ならドイツの袋、ロシア人はロシアの袋。男子と女子。それぞれグループ分けして透明なビニール袋に入れて保存します。きれいに分類できると水が透き通っていくような心地よさを感じます。

それでも消えないノイズもあります。ドイツ兵に花を売るフランスの少女はどのグループに入れるといいのか、心が揺れます。ちょっと悪戯して男女の出会いをセッティングしたりもします。100円の恋が芽生えるといいなと思います。

100円ラブ


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