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山元賢治氏講演「これからの世界で活躍するリーダー」レポ

 先日、元「アップルコンピュータ」代表取締役で「株式会社コミュニカ」CEO & Founder の山元賢治氏の講演会に参加してきました。

 あまりにも膨大な情報量でメモを取るのに必死で、レポまでたどり着けずその日は息絶えたのですが、これはアウトプットしなければ「いい話聴いた」で終わってしまうので、心に残ったキーワードとともにレポします。

■山元氏の経歴
 山元氏は、日本IBM入社後、オラクル取締役専務執行役員、アップルコンピュータ代表取締役などを歴任、一環して外資系企業で活躍され、現在は新規ベンチャー経営や執筆、講演活動など多方面にて活躍されています。

 かの有名なスティーブ・ジョブスに指名され、アップル・ジャパンの代表取締役社長に就任し、iPodビジネスの立ち上げからiPhoneを市場に送り出すまで、国内の最高責任者としてアップルの復活に大きく貢献。現在は株式会社コミュニカのCEO兼Founderとして自らの経験をもとに、「これからの世界」で活躍できるリーダーの育成、英語教育に力を注いでいらっしゃるそうです。(参照:https://communica.co.jp/Introduction/)

■どうして今の活動を行っているか?
 40年前から人工知能について研究しているが、当時から、人間にしかない力はクリエイティブ、無から有を生み出す力と思っていた。しかし、その中で、人間はいつも様々なミスをするので、そのミスに対応できるよう人間がトップになる必要があると実感し、人材育成の必要性を強く実感した。
 また、大学卒業後から、ずっと外資系企業にいたため、様々な国を訪れていて、日本は世界で1番いい国ではあるが、今のままではいけないと思った。いい国のまま、子どもや孫に日本を引き継ぐには、今日本を変えなければならないと思い、現在は日本全国を駆け巡り様々な講演活動や山元塾という勉強会を各地で開催している。
(参照:山本塾https://communica.co.jp/cl/)

■世界から見た日本の現状
 日本のメディアは日本のいいところしか報道しない。だから、日本人は世界からどのように日本が見られているかを知らない。GDPや日本の負債額、米国への留学者数、幸福度アンケートから見ても、日本という国は他の国々に比べると圧倒的に停滞している。
 シリコンバレーで活躍しているのは、中国とインド人であり、圧倒的に勉強している。日本では英語が話せないのは普通であるが、ベトナムでは、フランス領だったため、英語をはじめ3か国語を話している人は多く存在する。英語を理解できないということは、世界の最先端の情報を把握することはできず、世界の人たちと働くことはできない。ネット空間を支配するのは英語コンテンツだが、日本人は日本語のコンテンツしか見ていない。
 日本に来ているベトナム人は年間約5万人、台湾は7万人である。台湾は「介護の仕事をしてください」と30年前に提唱しており、そのために様々な施策をしている。先進国の中で、少子化が止まっていないのは日本だけであり、バングラディッシュは日本よりも人口数が多い。

■主語を変えると行動が変わる

 日本人は丁寧語や尊敬語など、言葉だけを丁寧にしているが、主語を変えなければならない。営業先でも「社内で検討させていただきます」ではなく、その場で自分が対応する。営業とは会社の代表として来ているため、責任逃れはできない。日本人はそこが弱い。もっともっと会社のブランドではなく、個人で戦うようにならなければならない。
 会議を行う際も会議をすることが目的になっていて、「会議で何を決めるか」という目的がない。だから会議で居眠りをする人も多い。世界の会議で寝ているのは、日本人だけである。
 また、ビジネスにおいて大事なことは腹式呼吸で話をすること。胸式呼吸では、上っ面な言葉に聞こえてしまう。そして日本人が苦手なのは、笑顔である。大企業のトップになればなるほど、口をへの字にしている。名刺を出すよりも前に、口角をしっかりと上げて挨拶をすることが大事。

■日本の今後について
 人と違うことを学ぶことが大事である。そして、自分が幸せを感じているかということを突き詰めて考えなければならない。日本の大企業では3年以内に38%の人々が辞めていく。もっともっと情熱をもったリーダーを育てなければならない。
 だから、プラスの発想ができる人を増やしていきたい。何かを変える人は、最初から「自分じゃないとできない」と思う人であり、「自分こそが世界を変えられる」と本気で思っている。
 今後は、未来に向かって、考えられる、思いを馳せられるようにしたい。日本でNO1の英語の教育をし、未来のリーダーをつくっていきたい。

■感想
 早口なのに、すっと心に入ってくる語り口や、時折混ぜるジョークなど、絶妙なトークで、思わず引き込まれた山元氏の講演会。私の中で特に心に残った言葉は、
・「他者を誹謗中傷している暇があったら、周りを少しでも笑顔にする工夫をする」
・「いい人と言われたら終わり」

の2つです。
 
 「他者を誹謗中傷している暇があったら、周りを少しでも笑顔にする工夫をする」は言わずもがなですが、この視点は仕事でも家庭でもプライベートでもいろんな場面で実践できると思いました。
 そして、「いい人と言われたら終わり」は、ビジネスにおいて「いい人」と言われるのは「仕事ができない」と言われているようなもの。だから、「いい人」ではなく、「仕事において厳しい」と言われる方が信頼できるという内容。ええ、ええ、胸が痛みます。頑張ります・・・。 
  さて、ここからが勝負。講演を聞いて、勉強した気になってしまっては山元さんと子どもたちをみていてくれていた旦那くんに申し訳なさすぎなので、では世界に通用するリーダーになるには、何から始めたらいいか、しっかりと考え、行動していきます。
 まずはできることから、世界のニュースを見る(最近始めた)、英語を勉強する(ちょっと実践中)、笑顔(もっと頑張る)、プレゼン(めっちゃ頑張らなきゃ)あたりから着手いたします。

以上、簡単ですが、講演レポ終わります。
山元さま、山形JCの皆様、本当に貴重な機会をありがとうございました。








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