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【12/7】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『人間を売る(上)』(黒岩重吾)

12月7日のウォーキングコース  
若宮大通(17:50)~大津通北上~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(18:32)

 今日からやっと(?)通勤に手袋をするようになりました。やっぱりポケットに手を入れて歩くのってあまりカッコよくないので・・手袋はかつてはソウルに行ったときに東大門や南大門で買ってました。黒の皮手袋が当時10,000w(約1,000円)だったんです。でもその時の手袋はなくしちゃって、また行こうと思ってたらコロナになっちゃったわけで(*_*;
仕方なく国内で通販で買いましたけどね

 黒岩重吾氏の『人間を売る(上)』を読了しました。なんだかすごいタイトルですね。主人公は男と女の二人、男は野心を持った今でいう「ビジネスコンサルタント」、女は親の出資を得ていろいろな商売を立ち上げてる「女実業家」です。男のアドバイスで販売品目を今までの「輸入アクセサリー販売」から「アルミサッシの代理店」(!)に方向転換します。これだけ読むとなんで?と思いますが、男が女の「プライド」とか「成功したい欲」を見抜いてうまく誘導するんですね。そう、「女に稼がせて自分はその上前をはねる」という今でもありそうなお話でもあります。ただし「なぜアルミサッシ?」と思われるでしょうが、ときは1960年代後半、大阪で開催された万国博覧会を控え、住宅やビルにアルミサッシが建設ブームに乗って販路を拡大し競争が激化していく時期で俗にいう『今最もホットなマーケット』を描いてるんですね。実際に「万博のパビリオン」建設に携わる設計者に女を武器にして取り入ろうとする場面も描かれてます。
 ただ、この男が仕事はできる、いわゆる「切れ者」の設定なんですが、同時に女性関係もルーズで(!)、出会う女性と全員関係を持つ、という設定だったのでイマイチ感情移入ができませんでした。女は女で、大規模マンションを建設するゼネコンの建築部長に体で取り入って(!)着々と営業活動を進めている、というところで上巻は終了します。このまま順調に展開して、男は儲けてアルミサッシメーカーの社外取締役に就任し、女は女実業家として成功する、なんて終わり方はたぶんないと思います。下巻では、何かが起こって展開が変わって予想外の結末を迎える・・ことを期待しています。あっ、下巻はアマゾンで注文して今日届きましたから明日から電車の中で読み始めます☆

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