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2023年7月ボドゲプレイレポ+「ANNO 1800」

プレイ記録


タイトル数:46
プレイ回数:48
前月と比較すると少なめですが、大分仕事に励んでいた時期で、積みゲー消化したいとは思いつつも疲れてルルブを読む余裕があまりなかったです。ボドゲの情報収集も停滞気味でした。
休日はしっかりボドゲしつつも、消化できたのはちょっとだけ。消化率が上がっていきませんなぁ。( ̄ー ̄)

とはいえ、チーム対抗パーティーゲーム会に参加させてもらったり、普段はあまり出来ない2人専用ゲームとか、気になってはいたものの未プレイのゲームたちを堪能させてもらったりと、仕事とのメリハリもついたボドゲライフは送れたなと思います!

ちなみに、パーティーゲーム会ではスティックスタックブラックを初体験。
ミッション型になっていて、肘にスティックを挟みながら置けとか、全くレパートリーが無いのにモノマネしながら置けとか無理難題言われるゲームと化してました。
でもやはり、ワイはバランスゲーム強いぜ。

デジタルゲームのボードゲーム化

今年のドイツ年間ゲーム大賞の受賞作品の発表がありましたね。
赤ポーンに「Dorfromantik」が選ばれました。
原作は同名タイトルのデジタルゲームで、箱庭系の土地を広げていくパズルゲームでした。両方とも未プレイですが、好きな部類の内容で気になります!

今のボドゲ業界の流行りなのか、こうしたデジタルゲームが原作となっているボードゲームが発表されることが最近は多いですね。
近年に限らずそうしたゲームはありますが、ここ最近は顕著だなと感じます。…と思っていた矢先の大賞発表でした。

しばらく前にはなりますが、「Fallout」「DARK SOULS」「Bloodborne」「MINECRAFT」などといった日本でもゲーマーには馴染みのあるタイトルもボードゲーム化されていました。

最近話題になったのは「Slay the Spire」「Stardew Valley」「APEX Legends」「Call of Duty」「MONSTER HUNTER WORLD ICEBORNE」「DEAD BY DAYLIGHT」「METAL GEAR SOLID」「Guilty Gear -Strive-」…
毎月何かしらデジタルゲーム原作のボードゲーム化が発表されている気がします。
この流れはどこまで続いていくのでしょうね。
あのゲームをボドゲ化してくれないかな?とか期待しちゃうじゃないですか。

ANNO 1800


今回は「ANNO(アノ) 1800」を紹介したいと思います。
あまり知られていない様ですが、これもデジタルゲームが原作の作品です。
有名な海外のゲームソフトメーカー「UBISOFT」(アサシンクリードなどで知られている)のANNOシリーズ、1800年代の開拓と産業革命を背景にした作品から、「ブラス」で有名なマーティン・ウォレス氏がボードゲームデザインを担当しボードゲーム化した作品です。日本語版は2022年に発売。

パッケージも原作のカッコいいイラストを引き継いでいます。

最初は限られた産業しかない中、島民の手を借りて資源を生産、それらをもとに新しい産業や島民を増やし、技術も向上させ、貿易しながら拠点となる島を発展させていく拡大再生産ゲームとなっています。
最終的に一番多く点数を稼いだ人が勝利なのですが、点数源である手札のカードを全てなくした人が出たら終了トリガーが引かれます。

準備

ウォレスのゲームは準備もなかなか大変です。
建物タイルが結構な種類数用意されていまして、まずはメインボードに種類別に並べるところから始まります。なんと44種類、120枚!
他にも島民カード(ミッションボーナス)や任務カード(共通目標等)や遠征カード(点数ボーナス)などなど…。

その他、キューブやトークン類に開拓タイルもあっててんこ盛り

プレイヤーの拠点となる島である個人ボードと、決まった数の島民(ワーカー)も受け取ります。

初期からいくつかの工場や造船所と船を所有

島(個人ボード)には、上部にワーカーの住居があり、陸地に工場、海岸に造船所、沖に船が数隻。
初期ワーカーは緑4・青3・赤2、それらに応じて島民カードを受け取ります。
この時点で、初プレイの人はもうコンポーネントがありすぎて圧倒されます。

特徴的なシステム

手番でできるアクションは9種類
・建設:建物タイルの配置
・島民カードプレイ:点数とボーナス獲得
・手札交換:最大3枚までカードの入れ替え
・ワーカーを増やす:最大3つまで+カード獲得
・ワーカーのアップグレード:最大3つまで
・旧世界開拓:個人ボード拡張
・新世界探検:専用貿易先の獲得+カード獲得
・遠征カード獲得:終了時の点数ボーナスカード
・フェス開催:ワーカーご帰宅
さらにはフリーアクションもあるので、やれることの選択肢がとても多いです。

加えて、このゲームの大きな特徴が3つあります。
1つ目は「生産」
工場の建設やカードのプレイなどのアクションにはコストがかかりますが、生産物のトークンは一切ありません。
どうやって管理するのかと言うと、ワーカーを工場で働かせることで任意の資源を生産できます。

建設コストに豚と鉄鋼が必要。
ワーカーを工場へ移すことで生産しコストを支払ったことにする。

ただ、働くことのできるワーカーは工場の色と対応していなければいけません。1工場に置けるワーカーは2つまで、生産物はワーカー1人つき1個生産、手番中にしか使えません。
つまり、生産はアクションとして行うのではなく、アクションのために行う一つの手順なのです。

2つ目は「貿易」
メインボードにはたくさんの工場がありますが、産業系は各2枚しかありません。そのため、3人以上でプレイすると工場を建てることができず、生産自体できなくなる状況が発生します。
それでも、貿易トークンを使用することで他人の工場を借りて生産することができます。
借りられた側は工場にワーカーを置く必要はなく、お礼として1金が手に入ります。
ちなみに、貿易トークンは初期から2つ(船に)ありますが、増やすには基本的に船を作る必要があります。

上記2つを駆使し、いろんな工場を建設して産業を拡大させたり、手札のコストを支払うことによって得点と報酬を得たりしていきます。

3つ目は「島民カード」
ゲームの終了条件は手札のカードを無くすこと。
初期からカード9枚を所持した状態で始まりますが、ゲーム序盤は特にカードがどんどん増えることになります。

島民カードはワーカーを増やすと引く必要がある。

何故か?序盤はワーカーを増やさないと手が回らないんです。
そのため、島民カードの報酬やアクションを使ってワーカーを増やしたり、アップグレードを重ねていきます。
ただ、ワーカーは島民なので、増えれば増えた分だけカードを引く必要があります。増えたワーカーの色によって引くカードも分けられており、赤以上だと条件が厳しいですが、その分点数は高いです。逆も然り。
それと、緑青の島民カードには報酬でワーカーを増やすカードが多い傾向にあります。

無料でアップグレードできる(色は指定)という報酬もある。

ワーカーはランク順下から緑→青→赤→紫→水色となっています。
主な工場は青と赤が多く、格上の産業を展開するほど赤~水のワーカーもコストとして支払うことになっていきます。
そうして建てた工場で条件の厳しい島民カードがプレイできるようになっていき、得点を稼げるようになっていきます。

島民カードをプレイすることで終了時に点数を獲得できます。
点数は固定で、裏面にも点数が描かれています。
報酬ですが、プレイ時に受け取る必要はありません。(即時でない限り)
フリーアクションとして、以前の手番で出したカードの報酬をもらうことも可能です。報酬は受け取らずとも得点は発生しますので融通が利くようになっています。

その他要素

建設時に工場を個人ボードに置きますが、場所が空いてない時は既にある工場に上書きすることもできます。初期の工場は使わなくなったら消していけばいいです。
手狭になれば探検トークンを使って旧世界を開拓してマップを広げることもできます。

探検トークンは他にも、新世界を探検し異国の資源を貿易できるようになったり、遠征カード(手札外)を獲得してゲーム終了時の点数を稼ぐこともできます。
新世界は獲得すると新世界の島民カードを3枚引く必要があります。

旧世界(中央~右)と新世界(上)

ワーカーは工場に働きに行くと、基本的に帰ってきません。
フリーアクションでワーカーの色に応じたお金を支払う毎に一人帰せますが、アクションとしてお祭りを開催すれば全員帰宅することができます。
使用した「貿易・探検トークン」も船の上に戻ってきます。

ゲームの終了

誰かが手札の島民カードがなくなったら、終了トリガーが引かれます。
その人は7点のボーナスタイルをゲットできます。
手番回数を合わせて、さらにもう一手番ずつ行ってゲームは終了します。

遠征カードにワーカーを置いて点数を得られるが色は赤~水でランダム。

終了後に遠征カードを持っていた場合、指定された色のワーカーが居れば配置して得点を得ることができます。色毎に点数は固定です。

点数計算は、プレイした島民カード、遠征カード、3金につき1点、終了トリガーボーナス、任務カードによる点数を合わせて決します。

任務カードはゲーム毎にランダムで5枚、準備時にオープンされています。
特定の産業があれば~、特定のワーカーが一番多ければ~、といった内容のものが多いです。
達成できていない手札は失点になりませんが、任務カードの中に失点が発生するというものも存在します。

評価

原作をプレイしていないので、比較での評価はできませんが…
要素やできることの多さで、取っつきにくさは感じます。
何度かこなしている内に、島民カードの必要コストに使われている産業の傾向や、この工場を持っていれば他人が貿易で使ってくれるというのが見えてきました。
システム自体が面白いので、繰り返せば楽しくなってくるゲームだと思います。

最大の欠点かなと思うのは、手札を無くすとゲームが終わる=無くならなければ終わらない だと思うので、だらだら続ける羽目になるかも。

ある程度充実してくると手札をプレイする頻度が上がって、ゲームが加速していきます。あまり他人の稼いだ点数が見えている感じじゃないので、割とゆったりプレイしていて急に終わっちゃったなんてことも。
コストに誰も手を付けていない産業があると足枷になりやすいので、後半はさっさと手札交換してしまった方が有効な場合も。

あとは!セットアップの面倒臭さ!大変やて。

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