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(忘れっぽくて)継続できない私の自衛策 その2

こんな昔ばなしがあります。

ある村にあわて者で物忘れがひどくて

色んなことをすぐ忘れる男が住んでいました。

ある日女房に頼まれて隣村の女房の実家へ届け物に行く。

女房の実家で遠くまでご苦労さまと出されたお団子。

初めて食べた男は「この美味しい食べ物は何ですか?」と聞くと

「これはお団子という物です。娘も作れるから帰ったら作ってもらうといい」

初めて食べた美味しい食べ物の名前を忘れないようにと

男は帰り道、「お団子、お団子、お団子……」と

口の中で唱えながら帰り道を歩きます。

帰り道の途中に小川が流れており、飛び越える時に

「どっこいしょ」と声を出すと

これまで「お団子」と唱えていた言葉がその時に

「どっこいしょ」に置き換わってしまい……。

帰って女房に

「お前の実家でご馳走になった「どっこいしょ」が食べたい」

と伝えます。

だけど「どっこいしょ」なんて食べ物、女房にわかる訳がありません。

「どっこいしょ、なんて食べ物、私は知りません。何かの間違いでは?」

と言う女房に男は

「何言ってんだ!お前の実家でご馳走になったんだ!

だから俺にも作って食わせろ❗️」

怒った男は大暴れして、女房の頭を殴ってしまいます。

「ひどいじゃありませんか!

あぁ、頭にこんなお団子のようなコブが❗️」

そこで男はようやくお団子の事を思い出します……❗️

男は女房に平謝りしましたとさ。

めでたし、めでたし 😊


あ〜この話、ワタシの事だ!

と気づいたのはホントに最近の事。

忘れっぽい男は物語としてかなり極端に書かれているけど

でも覚えてられない、直ぐに忘れる、

要するに目の前の刺激で記憶が上書きされてしまう。

正にそれってワタシの事です。

目の前の出来事や刺激に気を取られ、

覚えておかなければならない事を忘れ去ってしまう。



そして、

反応する瞬発力はあるんだけど、

長期間に渡って粘り強く取り組むのは苦手。

面白そうな事にすぐ飛びつくけど、

あっという間に飽きて投げ出してしまう。

それって多分根っこは同じなんだろうって気がする。


思い出せば、手仕事が好きで編み物や縫い物、刺繍、服作りやビーズアクセサリーと色んな素材を手芸店から買っては来るものの、ちっとも完成させられない。押し入れの中は、中途半端に作って途中でやめた未完成の作品もどきがいくつもあった。今はそれでも多少は学習して、手を出す新しいことはセーブしているので、以前よりは少々はマシになったかと思う。

面白がって手は出すけど、最後までやり切ることは稀。

そんなハンパな自分が大嫌いだった。

だから仕事も飽きたり、面倒くさくなったりすると

「次行こう、次❗️」って全く長続きせずに転職を繰り返した。

そんなんでも直ぐ次が見つかる、景気の良い時期だったんだよね。

そんな自分の特性が一つ所に落ち着かず、

短期間で転職したりする事に繋がってしまった。

切り替えが早いのは良いんだけど、これじゃキャリアは積めないわ。

若い頃の自分にもしアドバイスが出来るのなら

「もう少し粘りなさいよ。直ぐ投げ出しちゃダメ❗️」

って言ってやりたい。



忘れっぽい事に対しての、自衛策と言うほどではないけれど、

有効と思われること。

詰め込み過ぎると記憶の容量がパンクして

忘れてはいけない大事な事が頭の中から追い出されてしまうので、

処理しなければならないものごとは

程々に抑えておく。ギチギチに予定を詰めない。



そして私の長所として、

粘り強くひたすら続けるのは苦手だけど

最初のスタートダッシュの勢いはある方。

最初の勢いを無くさないように

不完全でもスピーディにある程度までまとめる。

ひとまず不恰好でもいいからやれる所までやってみる。

最初から完璧完全なんて目指さない。

雑さや荒さは後でゆっくり修正すれば良い。

細かい部分は最後に調整すればそれでOK❗️


そんな気持ちで取り組めばいいんじゃないかな。


ということに、やっとやっと気づいた、

既に60歳になってしまったワタシでした💦💦💦

おっそいわ〜(呆れ)




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