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逗子で過ごす週末/自分と目が合わなくても、そらさなければ大丈夫(3.22-24日記)

3月22日(金)

夜、終電で逗子へ。逗子駅に降りると、夜の冷たい空気に山の匂いが混ざってる。もう少し暖かくなると、海の匂いがする日が増える。

目の前のことに追われて、自分の気持ちから目を逸らさないように、踏ん張っている。胆力ばかり身に付けて来て良かった。

いっそ葛藤をやめて、忙殺されるような毎日に身を委ねてしまう方が、時間はびゅんと過ぎて、楽だということを知っている。でもそれでは空虚さしか手に入らないことも知っている。

築くより壊す方が、変わるより元に戻る方が、ずっと簡単だ。踏ん張る。

自分と目が合わなくなりそうなときこそ、書くことを続けたい。良い瞬間をちゃんと拾いたい。だからこうして、日記を書いている。新年に自分と約束した。

両手ですくってもすくっても、指の隙間からたちまち溢れ落ちていくほど、愛おしい瞬間が次々にやってきている。
そこに存在しない幻のようなものを見つめている暇なんて、ほんの束の間の人生にはもう、残されていないのかもしれない


3月23日(土)

いつも行くCREMAHOPで、3月限定フレーバーのアイスクリームを食べる。私は「手摘み山椒香るSAKURA」母は「薔薇と蜂蜜」を。

「自分はこの場(あるいは関係/人)を正す必要がある」と思ってる人が持つ、無自覚な攻撃性について考える。そういう人は何かが漠然と不安で、コントロールできるものを持っておきたいのかもしれない。コントロールできるものなんて、ほとんどないのに。


3月24日(日)

夢の中でも考え事をしていた。全然眠った気にならない。起き抜けで散歩へ出る。こういうときは、ただ歩かないと。ベッドと椅子で考えごとはしない方がいい。

昨日から天気が悪い。でも昨日は「冴えない色だな」としか思わなかった空のことを、今日は「乳白色の温泉みたい」と思える自分がいる。ぼんやりとだけど、また目が合い始めてきたかもしれない。

歩きながら、吉澤嘉代子さんの新しいEPを聴く。「みどりの月」という歌がとても好き。

あなたはもう 気付いているんでしょう
この世のままならない影を
わたしはまだわからないことばかり
ここで何をしていたって 変わらない

みどりの月/吉澤嘉代子

今はPOOL SIDE COFFEEでコーヒーを飲みながら、これを書いている。

キャッチーなタイトルはつけられないけど、こういう日を記録していきたい。

キャッチーな結論を出すことよりも、問いを持ち続けることの方が、私にとっては大切で、たのしくて、好きだから。

そのあと海まで歩き、帰りにミサキドーナツでドーナツたくさん買った。
クリームがたっぷり詰まった幸福を抱えて帰る。

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