#転天アニメ 最終話を観終えて

アニメ「転生王女と天才令嬢の魔法革命」第12話のAbema最速配信が終わりました。そこから追加で2周、計3周の視聴を終え、目と鼻を花粉症とはまた違うズビズビした状態にして、今これを書いています。

初めましての方は初めまして。そして知って下さっている方はお世話になっております。みけねこと申します。
今日は、推しに推している作品のアニメ化が無事最終話まで完走しましたので、その感慨を記しておきたい、と思って筆を執っています。詳細な考察とか、批評というよりは、本当に今の感想というか、想いというか、感謝というか。。(細かいことについては、未来の自分が、後日時間をかけてじっくり語ってくれると思います。たぶん 笑)

改めて書くまでもないかもしれませんが、ここから先は、作品のネタバレに関わる部分も多分にあります。未視聴の方はご注意ください。また、アニメ範囲に絞って書くように心がけますが、Web原作・書籍版等の情報に触れる場合があると思いますので、ネタバレを特に気にされる方は、この段階でブラウザバックをお願いします。


何よりもまず、制作に携わられた全てのスタッフの皆様に感謝を。本当に素敵なアニメ化でした。
原作の全てのシーンが映像化されたわけではもちろんありません。——観たかったシーンや聞きたかったセリフはまだまだありました。
全てのカットが一部の隙もなく完璧だったわけでもないと思います。——アニメ単体のクオリティという点だけでいえば、もっとすごいバケモノみたいな作品はいくつも見つかると思います。
でも、——とても愛を感じた作品でした。丁寧に作品に向き合おうという真摯さと工夫を画面の向こう側に感じ続けた3ヶ月でした。
ファンにできることはありません。ただ応援し、祈ることしかできません。それを作る力と心を持った方々の手が集まったからこそ、こうしてアニス様と、ユフィと、この世界に生きる人々の姿を、声を、形あるものとして観ることが叶ったことが、いちファンとして最高に幸せでした。

シナリオについては、12話1クールという短い枠の中で、それでも「1つの作品として描くならば、3巻までだ」という決断をして下さったのかな、と勝手な想像しています。様々な対比を埋め込みながら、最後のシーンまで駆け抜けて下さったのは、監督の玉木慎吾さんとシリーズ構成の渡航さんの仕事によるところが大きいのでしょうか。本当にありがとうございます。

3巻の中でも、特に、アニスが「前世」のことをユフィに打ち明けるシーンが、私が待ち望んでいたシーンでした。あのシーンこそ、「アニスフィアがアニスフィアたるための」決定的な場面であり、この作品を世に問う上で欠かせないシーンだと思います。
今でも覚えています。はじめて「転天」と出会ったあの夜。まだタイトルが違った頃のWeb小説を、次も次もと読み進めた先、忘れもしない、「36話」こそ、この告白のシーンでした。(今では話数構成が調整され、37話に収録されているのですが)
アニスフィアの告白に心を締め付けられ、彼女が"魔法使い"になれた時、私はボロボロと泣いていました。
あの日がきっと、「この作品をとことんまで応援しよう」と思うきっかけの日だったんだと思います。
ですから、こうしてアニメになって、声と動きがついた作品として、今一度アニス様が「魔法使い」になれた姿を見て——世界を祝福できるようになった彼女の姿を見届けられて、感無量です。
(余談ですが、オリジナルサウンドトラックのM36「全てを失っても」が、「魔法使い」のシーンで流れるのではないかと勘違いして、偶然の符合に一人盛り上がった数日間でもありました 笑。印象的なモチーフのドラマチックな回収が本当に素晴らしく、特に好きな楽曲です。素晴らしい音楽を送り出して下さった日向萌さんにも最大級の感謝を。空中演舞の最中、民たちを想い、世界を祝福するアニス様の姿と、再び流れる「私が攫ってあげる」に心を掴まれながら、リュミの語りに、そして二人の祈りの言葉に、ボロ泣きしました。。。)

南高春告先生ときさらぎゆり先生にも、改めて感謝申し上げたいです。アニメ放送期間中も様々な形で先生たちの絵に楽しませていただきました。先生たちの描かれたものが、アニメの中に新たに命を得て再現されるたびに、感動していました。(もちろん、キャラクターデザインの井出直美さんはじめあらゆる作画スタッフの皆様のおかげかと思います。ドラマチックな撮影も、繊細な美術も、、、ありがとうございます

そして何よりも、鴉ぴえろ先生ご自身の努力と仕事なしには、実現し得なかった作品だったと思います。それは単に原作者だからということではありません。はじめの書籍版を世に送り出す時から、「媒体に合わせた表現」を悩み抜き、考え尽くしていらした姿を、私たちは知っています。
1巻も2巻も3巻も——特に3巻の大きなプロット修正の決断がなければ、決して「1クール12話の作品」として、ここまでの完成は得られなかったはずです。
最大級の尊敬を。先生、やりましたね。

はじめて読んだときに「アニメになったら映えるだろうなぁー!」と感じたものが、こうして3年越しに——むしろたった3年、というくらいですが——みることができて、最高に幸せです。(ファンタジア文庫の担当編集様。この作品を見出してくれて、本当にありがとうございます!)
これからますますいろんな人に、「転天」が届いていきますように!そして「転天」世界の広がりを、ずっと応援しています!

追伸
4巻以降も映像化待ってます!2期!あるいは劇場版で!!!うおー!!!


感想もらえるとよろこびます。