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療法士ガチャ

先日、noteにコメントをさせていただきました。
その時のコメントの返信で、初めて「療法士ガチャ」という言葉を知りました。
「親ガチャ」「上司ガチャ」という言葉を聞いたことはありましたが、
「療法士ガチャ」という言葉もあるとは、、、、!!!
驚きです。

でも、確かに「療法士ガチャ」という言葉、あるかもしれない。
そう思いました。
もし私が病気になったら「この先生に診てもらいたい。」とか、
もし私がリハビリをしてもらうことになったら「この人が担当になってほしい。」と思うことがあります。
逆に、この人はやだな、、、って思ってしまうこともあります。

では、どんなセラピストが良いのか。
知識・技術もあるけど、人の気持ちに寄り添ってくれる人、
そんな人に担当してもらいたいと思います。

そして、何かあっても、うまくアメとムチを使い分けてくれる人がいいと思います。

リハビリの仕事をしていると、患者さんや利用者さんから「やりたくない。」とか、「痛いからやめて。」など言われることがあります。
その時に、「わかりました。やめましょう。」などと言い、
必要なリハビリを行わず、本人が望むことばかりやっていたらどうなるでしょうか。
良くなるものも良くなりません。
もちろん、どうしても気が向かない時もあるだろうし、別の方法がある場合もあります。
でも本当に必要なことをやらなければどうなるのか、
その人の未来は徐々に悪化してしまうかもしれません。

先日、こんな利用者様にお会いしました。
その方は脳出血で右麻痺のある方でした。まだ60代前半で認知機能もしっかりしています。
「手は痛いから動かさないでくれ。」と言われ、訪問リハビリをやっているにも関わらず、約3年間ほど障害側である右の手を動かさなかった結果、右手が固まってきてしまっていました。元々は麻痺は軽く、文字を書いたり、キャッチボールができていたようですが、、、、。
その結果、動いていた右の手は動かず、左手で全てのことをやるようになってしまっていました。

今までのリハビリのスタッフは何やっていたのか。
利用者様が望むからと言って、全てを鵜呑みにしてはいけません。
最低でも、動かさなかったらどうなるのか、きちんと伝えるべきだと思います。

リハビリの専門職として、きちんと説明し、信頼関係を築き、
その時は、少しつらかったり、痛かったりすることもあると思いますが、
しっかりと気持ちに寄り添い、励まし、必要なことをしっかり行い、
可能な限り、利用者様や患者様の未来が明るくなるよう、リハビリを行なっていけたらと思います。

私も「療法士ガチャ」と言う言葉がなくなると良いなっと思いました。

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