中国映画のイラストを描いていた時期もありました。

画像1 「一瞬の夢」(1997)中国地方都市でスリを生業にして生きている男が、カラオケスナックで働くホステスの少女に恋をする。全体の埃っぽい感じの画面が相俟って、ひどく遣る瀬無い。
画像2 「太陽の少年」(1994)70年代文化大革命の中、一人の少年の恋と焦燥を描いた傑作。
画像3 「沈む街」(1996)三峡ダム建築により、沈むことが決まっている街。そこで暮らしていた男が、ある女の強姦容疑で逮捕される。最後まで観てやっとわかったんだけど、これはラブストーリーだと思う。
画像4 「離婚のあとに」(1996)作家になるからと突然仕事を辞めてきた夫に、妻は離婚を言い渡して息子を連れて家を出てしまう。そこへ妻の妹が入れ替わりにやってきて、ルームシェアという形で住み着く。相容れなかった義兄妹だったのに、徐々に心を開き合っていく様がすごく微笑ましかった。ラストは悲しいけど。このシーン、好き。
画像5 「東宮西宮」(1997)北京故宮の周辺にある公園は、夜間になるとゲイの密会場所として有名。そこで摘発された青年は、若く横暴な警官に口付けをしてしまう。じわじわと、互いに別の方向に壊れていく描写が凄まじかった。
画像6 「レッドチェリー」(1995)イメージ画。旧ソ連に留学中だった中国人少年少女が翻弄された、ナチス侵略の恐怖と悲劇。
画像7 「紅夢」(1991)イメージ画。父親が亡くなったことで、金持ちの4番目の妻妾になった少女。彼女が「女」になっていき、やがてこわれていく様がすごい。コン・リーはやっぱ素晴らしい女優さんだと思った。

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