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多摩デザイン大学「ヒューマンデザイン」 小橋 賢児さん

昨年通った多摩美術大学が、期間限定「多摩デザイン大学 / Tama Design University」を開校しているので、受講しています。

この問いを頭に置きつつ、学んでいこうと思います。

「我々は新しい世界をどうデザインできるのか?」

我々は今、環境をはじめとした様々な課題や、テクノロジーによる急減な変化と向き合っています。その状況の中でどうデザインするかの前に、何をデザインしていくべきなのかを問い直していくことが重要ではと考えました。

▼講義詳細
多摩美術大学が、誰もが参加できる“デザインの大学”を期間限定開校。50の新たなデザイン領域を知る、講義プログラム公開
東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」12月1日(水)〜12月26日(日) 会期中は講義プログラムを毎日開催。聴講無料。

▼講義一覧HP

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■テーマ
ヒューマンデザイン

小橋さんの人生をデザインすることが語られました。

芸能界

好きなテレビ番組の視聴者募集とおもって、はがきを出したら、まさかのTV側出演者募集で、試しにオーディション受けたら受かったとのこと(それもすごいですが・・)

人生は勘違い 
はがきを出しただけで芸能界に導かれた。ただ、英才教育されたわけじゃないので芸能界はいったあともオーディション落ちまくる。その中で、100回に一回ぐらい面白いと言ってくれる人がいて、岩井俊二監督などがいて、チャンスをもらっていった。全く狙っていない。

次第に芸能人だから、こういうことしちゃいけないなど、芸能人だからできないことが多く、自分の直感を止めていっていた。 
心がイエスと言っているのをNoという、ペインをみないようにし、小さなWantができなくなった。

ロボットのように心を感じなくしていく
毎日が楽しくなかった 本当の自分ではない
これが自分の人生なのかと。

漠然と男は30歳からと思っていたので、将来を想像するとそれなりの生活、ポジションにいけるだろうなと思ったが、それって喜べるのか、と思った。 

華やかな芸能界に入って、周りからはすごいねーと言われるけれども、自分のなかで自分が持っていた直感や、やりたいことを止めていった、見ないふりをしていったとのこと。

これって、芸能人だけでなく、大人になるにつれ、多くの人がいろんな条件・制約を理由に、自分の想いを少なからず押さえて生きている気がします。

葛藤

その後、少しずつ環境を変えていったそうです。まずは、クリエイターの人達と沖縄にキャンプに行き、新月のなか5秒に1回流れ星をみたり。

26歳のときにネパールにいき、同世代のネパール人が今を必死に生きている人間力の強さに劣等感を感じたり。そのときに、ミライを守るためにイマをないがしろにしているとおもって、号泣したそうです。

お前の心はいまなにをしたいのか
を問うために、27歳に休業してアメリカにいったとのこと。 

当時、この決断は親からも反対されたそうです。いまになって、やっとこっちの道でよかったね、といってくださるそうなので、本当に大切なことは身内にもいわないほうがいい とおっしゃっていました。(自分の人生は自分で決める)

場を変える 心を変える 行動を変えてみる 新しい出会い、文化に触れる

ために、冬のボストンにいき勉強し、春休みには全米を横断し、マイアミでウルトラミュージックフェスティバルにいくことになるそう(それがきっかけでウルトラジャパンの立ち上げに関わることに)

音楽という共通言語で様々な人が繋がれる、フェスって素晴らしい!とのことで世界中のフェスをまわり、日本に戻ってきたら友達が止まって見えたんだとか。

ただ、その後簡単にはうまくいかなかったらしく。どん底まで落ちたそう。

暇がこんなに苦しいか、お金、仕事もない。
やつあたり、精神みだれ。落ちるところにおちて、底にいった。
医者に肝機能障害と診断される(肝臓と感情は直結しているとのこと)
死にますよといわれたらこわくなった。

クリエイター

その後、体を治し、30歳の自分の誕生日をプロデュースしたことがきっかけで、想像していない未来になったんだとか。

今はショーディレクターをやっているけれども、狙っていたらそうなっていなかったとおっしゃっていました(パラリンピックの演出も、当初は違う人だったのが、延期になったから小橋さんに依頼がきたみたいですね)

――そんな思いを抱く状況で、東京パラリンピック閉会式ショーディレクターのオファーがあったのですね。
「お話をいただいたとき、どういうわけか鳥肌が立ちました。そして、昨年末から僕は『これからの世界は、あっちが良くてこっちが悪いという二元論でなくていい』と口にするようになっていたし、『イベントはもうやらない』と言っていること自体が二元論だし、ナンセンスだと気づきました。そして、自分が何をしたいのかをもう1度考え、『何をするにしても、人々に気づきのきっかけの場を作りたい』と思っていると整理できました」
                                                      ENCOUNTインタビュー記事


その後、受講者に向かって、エールのような言葉の数々。

自分でしかできないこと、出会えていること、芽生えた感情があるはずなので注目してほしい 自分でも想像していなかった未来を向こうからよんでもらっているかもしれない

今をないがしろにしてはいけない 人生をストーリーのように生きる

人生は捉え方次第ですべてミラクル すべてが奇跡だと思って生きる 
明日の奇跡を信じる

21世紀は心の時代 一番大事なのは自分がどうあるか 
こころが一番最初 解決するために使うのが頭脳 
こんな成功をしたい、と思うときにこころが震えているのか
心の時代を牽引していくのは日本人だと思っている

考える、悩む 自分のこころをみつめる 
こころをデザインする、この世界をどうするか

失敗こそ最大のチャレンジ
やり続ければ成功する プロセスの定義 としてとらえればいい
何回かやってみれば教えてくれるロールプレイングゲームのよう

周り道し、これじゃないかもしれないなら違う山を目指す
新しい道をデザインした後の生き方をどうするか

その瞬間瞬間を一生懸命やっている あらゆる手立てをチャレンジする 
自分の力でどうにもできないことはある

失敗したほうが強くなれる、経験値 ゴールよりプロセスが大事
人生の旅を楽しんでほしい

出会いによって変化していく セレンディピティ 
思い描いたものではないものが多い


■所感
自分を見つめ直して、本当にやりたいことに向かった結果、新しい人生に出会ったんですね。インスタとかもとても楽しそうです。

小橋さんの例は、あまりにもうまくできている人生で、運がいいからじゃない、才能があるからじゃない。と思いがちですが、一つ一つ目の前のことを大事にしてきた、とおっしゃっていたり、言葉の端々から、誠実に生きてらっしゃるんだなと感じました。

そして、すべての出来事は、未来につながっているんだな、というので久々にスティーブ・ジョブズのコネクティング・ザ・ドッツ(点と点は、今はわからないけれど未来からみればいつか繋がる)を思い出しました。


自分の心に素直に。


まずは今日サウナ行ってきます。



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