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<ヴィパッサナー回顧録 人生掘り下げの旅へ・・・足るを知る?>

知っている人は知っている、
知らない人は全く知らない
ヴィパッサナー瞑想。

最低限の荷物だけを持ち、
トータル12日間の瞑想合宿コースに参加した私。
(合宿としての日数は10日間。)

実家の家族、特に母からは
大ブーイング。

「あんた、母親なのに
よくそんな長い間家を空けられるわね。
何考えてんの?何しに行くの?」etc...

まあ、お叱りはごもっとも。

そして、母からは避けたい言霊

「あんたにはきっと
(やり遂げるのは)無理ね」も頂戴する羽目に(笑)

自分のイメージを自分で創り、
周りにもそれを植え付けていく人が多いですが、

人はまた、
周りから一方的に植え付けられる
イメージというものもあります。

いずれにしても
相手からの言葉や、行動という差し出し物を
受け取らない選択はこちらが出来ること。

私も母の言霊を受け取らずに、
意志固く合宿に向かいました。

そして私はこの合宿で、
大事な課題を得てきました。

その課題とは
「足るを知ること」です。

これは、お金などに限ったことではなく
全てのことに関連することです。

持ち物、生き方、
人間関係・・・

そう、全てに関して。

私たちは、
自分の満たされる基準を明確に
知らないのです。

満たされる基準を知る以前に、

私たちは自分が思っている以上に、
自分のことをよく知りません。

自分の価値観だ
自分の感性だと信じているものが、
実は他人の価値観だったり
外から影響を受けた感性だったりします。

この「足るを知らない」状態は、
想像以上に自分を苦しめます。

私たちのほとんどが
この「足りない」渇望感に
毎日苦しめられていると言っても
過言ではないでしょう。

この渇望感自体の困ったところは、
満たされることがないことです。

乾いた砂漠が注いでも注いでも
提供される水分を吸い込み続けるように、
何を手に入れても完全に満たされることがありません。

ひとつの例を挙げてみます。

私の友人に、何年かに1度のペースで
転職をしている人がいます。

転職をする大きな目的のひとつは、
収入を高くしていくことです。
先日聞いたところでは、
年収1000万を超えたところでした。

年収を高め続けられること自体は凄いことです。

が、

いくらあればその方は満足するんでしょう?

お金という豊かさを追いかける人は、
大抵「お金はあればあるほどいい」と
思っています。

お金をたくさん稼ぐこと自体が
目的ということも聞きます。

この「あればあるほど」自体が
既に満たされることを知らない状態、
アンリミットの状態です。

何かの目的があって
年間いくら必要だという状態とは
全く違う思考状態。

あればあるほどを望んでいると、
どれだけ収入が上がっても
満足は出来ないのです。

結果的に私の友人には何が起きたのか?というと、
新たにヘッドハンティングされる機会が来ました。

そして前述の通り、収入増を目的に
仕事を変えました。

新しく勤めた会社で人間関係の問題が起こり、
最終的に、友人はその職場を辞めました。

次に決まった会社では、
結果的に以前の仕事よりも
収入が下がってしまいました。

私がそ友人に問いたいのは、
一体いくらあれば満たされるのか?

そして、

誰のために、
どんな仕事をしようとしているのですか?

です。

収入を追いかけると陥りがちな状況です。

渇望の無限ループに陥った時、
さて、どうすればいいのか。

実は、宇宙には、
「自分があらゆる面で豊かで幸せになるには、
まずは自分以外の人を
豊かに、幸せにすること」という基本法則が存在します。

これが直接的に作用するのが、
仕事です。

そして更に、

「誰かのために何かをする」目的に、
誰かの喜びや幸せという結果が得られた時、
自分の中にも喜びと幸せが生まれます。

この喜び、幸せは更なる活力を生み、
人を幸せにしたことで得られる喜びは、
自らを更に幸せにします。

この幸せは、渇望や欲望とは無縁です。

そして、この幸せは、
自分に何倍にもなって
戻ってくるのです。

面白い結果です。

利己的な欲を追い求めると
終わりなき欲望と乾きの人生になり、

他者の利益を求めると
それは天井のない自己の幸せへとつながり、
更には自分への恩恵として戻ってくる。

どんな生き方をすると
自然は、
宇宙は応援してくれるのか?

私が学びに行ったヴィパッサナーは、
まさにこの生き方を問うものです。

ヴィパッサナーに限らず、
様々な先人たちや、
メッセンジャーが説いているのは、

自分を苦しめる欲望や
嫌悪、怒りの縛りから放たれて、
自己と他者の幸せを感じ
心豊かに穏やかに生きる
生き方をすることです。

この飽くなき欲望や、
過去の経験や、思い込み、刷り込み、
潜在意識の影響から生まれる怒りなどは、
年月が経過しても
自然になくなることはありません。

自らが消す努力をして
生き方自体を変えないと
消えることはないのです。

まずは、
自分のことを知る、
理解することから始める。

自分が自分自身を「どんな人間である」と
思い込んでいるのか、

実際はどうなのか?

それを知らなければです。

私たちがイメージし、
固定化しようとしている自分像は、
「自分では無い、架空の自分の姿」
かも知れません。

そして、
そのイメージにありのままの自分が左右され
架空のイメージが出来上がり
その架空のイメージを周りの人へも周知していく、
そんなサイクルが
続いているのかも知れません。

なりたい自分像がある場合、
自分が持っている執着は
案外簡単に分かります。

そして、その執着が
自分の乾きであり、
欲望であり、
追い続ける幻影なのです。

宇宙の法則ですが、
執着しているものほど
手に入らないということは
案外知られていません。

ずっと綺麗で若いままの外見とか、
なんでもこなす能力とか、
使い切れないほどのお金とか、
全て揃った彼氏とか、結婚相手とか、

自分自身が24時間、
寝ても覚めても
四六時中考えていること、

それが執着となり、
乾いた欲望を癒すために
終わりなき旅に出ることになります。


いつもお読みいただいて、
どうもありがとうございます。

自分軸コンサルタント
中島 みき

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