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女王とパンクとアナーキストたち

40年以上前にエリザベス女王を「She ain't no human being.」と歌ったジョニー・ロットンはテディ・ボーイズと呼ばれる集団に地下鉄で刺されたが、厚手のコートを着ていたので助かる。

ピストルズ解散後に福岡で生まれたブレイディみかこはピストルズに傾倒し、渡英。「アナーキー・イン・ザ・UK」の影響で高校時代から大杉栄の論文を書いていた彼女は大正天皇と皇太子の暗殺計画をしていたとされる朴烈と金子文子を書いた『女たちのテロル』と『両手にトカレフ』(これはベストセラーになった『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の裏バージョンと言っていい)を上梓。
文子は獄中で自殺。22歳だった。朴烈は恩赦になり、転向した。

田舎でピストルズを聴いた高校生の僕は大逆事件で刑死した幸徳秋水無罪論を答案用紙に書き、日本史の教師に呼び出された。
高知に行った時には秋水の生地であり、墓がある中村市(現四万十市)まで行ったことがある。
そののちにロンドンに行ったが、パンクスは既にいなかった。

あれから40年か…。

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