まいてぃの高校生活 in Korea(6)

目の前で熱いキッスをぶちかましたE君。

心底がっかりしたというか、単純にショックでした。その事件から、あまり楽しめずに終わった初めてのロックイン。

これを期になぜか色々なことにネガティブになってしまった私。そして同時に同時10年生ということもあり、さらなるトラブルが浮上したのです。

日本ではまずありえないかもしれませんが、10年生という年は、皆が少し大人ぶりたい年頃。カンナムやホンデなどのクラブ街が学校から近かったこともあり、殆どの学生がお酒を呑み始める年だったのです(韓国は19歳からお酒okですが当時は全員まだ未成年でした)。

日本の中学では、学級委員長を務めるほどいい子ちゃんだったまいてぃ。未成年飲酒なんてダメ、絶対!と周りの行動についていけなくなりました。勿論親には相談できないし、友人にお酒やめて欲しいといっても(今思えば彼女かよって行動ですが)私の人生なんだからあんたには関係ないでしょと拒否され、仲の良かったAや他の女子とも距離を置くように...(元々女子の人数が少な目で学年13人くらいしかいなかったのです)。

だんだん学校にも行きたくなくなり、なんで高校生らしい事をして楽しまないんだろう。なんで未成年でお酒飲んでチャラついて...と悶絶し話し相手は我が家の愛犬マー君だけに。

この頃から昼ごはんも、カフェテリアではなくESL(English as second languageという英語上達のための特別クラス)の誰もこない隅っこの教室で食べることが多くなりました。友人と話が合わないと、相手も自分も気まずくて一緒にいれる気がしなかったからです。

これからこんな環境であと二年間も生活しなきゃいけないのか。韓国人ばっかだし。普段もほぼいつも韓国語だし。これじゃ英語はそこまで伸びないのに嫌なことばっかりで、いいこと全然ないじゃん。

と心の中がぐちゃぐちゃになって、時々親に気付かれないように涙を流すことが多くなりました。友人のインスタグラムを見ていると高校生活充実している姿ばかり。自分は何をしてるんだろう、なんでこんな所連れてこられたんだろうと怒りや不安や悲しみでいっぱいでした。

両親には弱みを見せてはいないつもりでいたのですが、そこはさすが母親。

ある日の放課後、犬の散歩から帰ってくると母が私にこう尋ねたのです。

“ねぇ舞、転校したい?”


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