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3期目を迎えて

2018年5月にANKR DESIGNデザインを立ち上げてから、ようやく2年が経ちました。多くの人に支えられてやっとこさ、と言えるような状況なのであまり胸を張れるような状況でもないのですが、右往左往しながらとりあえず会社を作った2年前と比べると、若干ではあるものの会社っぽくなってきています。

「会社っぽい」ことが良いことなのか、悪いことなのかはよくわからないけれど、少なくとも自分自身のこととして、この2年であったことを振り返りつつ、3期目で目指すところについて書いてみることにしました。

プロジェクトの幅を広げ、新しいプロジェクトに取り組む

私が会社が作ってから時間が経ってきたためか、様々なところからお声がけ頂く機会も増えてきました。自分からはほとんどと言って良いほど営業活動をしていないのですが、様々なプロジェクトに関わらせて頂けるというのは本当にありがたいことだと思っています。

サービスデザイン、あるいはUIやUXのデザイン会社として多くの人がイメージするような、スタートアップや大企業と一緒に、ゼロから新しいプロダクトを作ったり、お客様のプロダクトをいかに成長させるか一緒に考えるようなプロジェクトもいくつかありました。

一方でフィジカル、つまりリアルな現場に軸足を置いたプロジェクトもありました。世界中の誰もが知っているようなラグジュアリーブランドのために、彼らの店舗での体験に関するプロジェクトや、グローバルで数千万人の顧客を抱えるサービスを提供する会社のコールセンターにおける従業員の体験を改善するようなプロジェクトなど。

フィジカルとデジタルの世界をいかに融合して、美しい体験を作っていくかという視点は、一般的なスマホのアプリやWebサービスでも大切な観点ではあるのですが、デジタルを前提にリアルな場での体験を作っていく場合と、リアルの場を前提にデジタルでそれをどう拡張し良い体験を作り上げていく場合では、カスタマーやユーザーに対して提供する価値は同じだったとしても、サービス提供者の置かれたコンテクストやリソース、文化なども大きく異なりますし、それぞれ違った面白さがあるなと思います。

もちろんWebサイトやロゴ、動画、ポスターやチラシなど、いわゆるクラシカルな、だけどとても重要な領域に関わる機会も増えてきています。企業や大学でのワークショップやレクチャー、東北グロースアクセラレータやStartupbootcamp Scale Osakaのようなアクセラレーターに関わらせていただく機会も増えて来ております。

ANKR DESIGNではサービス、プロダクトを通して美しい体験を作ることを目指しているのですが、この方法としては様々な形があると思っています。個別の企業、個別のプロダクト・サービスに対してお手伝いさせて頂く場合もあれば、サービスやプロダクトを生み出す仕組みをお手伝いする場合もあります。これら2つを両立させていきつつ、今後も新しいプロジェクトに積極的に取り組んで行きたいと思っているところでおります。

ちなみに、今年は川崎市にあるかながわサイエンスパーク(KSP)で開催されるビジネスイノベーションスクールのお手伝いをさせて頂く予定です。運営母体のKSPは、東北グロースアクセラレータの仙台市やMAKOTOさんとも、Startupbootcamp Scale OsakaのRainmaking Innovationとも異なり、非常にテクノロジーと親和性の高い組織なので、どのようなプログラムになるか、今からとても楽しみでいます。


チームとして学び続け、チームとして成果を出す

1期目と2期目での大きな違いとして、チームでことを意識する状況や、実際チームで動くことが増えたかなと思っています。

ANKR DESIGNを立ち上げた当初は、当たり前だけどめちゃくちゃ少人数です。いろいろと手伝ってくださる方はいましたが、お客さんから頂いた仕事をするのは基本的に私です。もちろんクライアント先の人と一緒に何かをするとかはありますが、ANKR DESIGNとしては1人でプロジェクトをこなしていくわけです。

ところが2期目は、私1人で何かをするというプロジェクトもあるにはあるのですが、ANKR DESIGNとして2人とか3人、ときにはそれ以上の人数でチームとして取り組むプロジェクトが増えてきました。

チームで取り組むことで何が違うかというと、出せるインパクトが当然大きいとか、そもそも楽しいとかもあるのですが、これがなぜかというと一人でプロジェクトに取り組むよりも学びの質と量が段違いに大きいからだと思うのです。

この方向性は今後も拡大していくと思うのですが、そのためにはチームとして働く仕組みであるとか、チームとしてプロジェクトに取り組んでいくための諸々を考える必要もあるし、今後は採用にも積極的に取り組んでいく必要があると思っています。様々な方と一緒に楽しく仕事ができると良いなと思っていますので、興味のある方はお気軽に連絡ください。

なお、今現在の状況としては下記の職種の方からの応募を特にお待ちしております。

- サービスデザイナー
- デザインリサーチャー
- フロントエンドエンジニア


自分たちが楽しみながら社会に貢献する

最後に、組織の存在価値というほどのものでもないのですが社会への貢献というものについて考えたいなと思っています。社会への貢献と言っても、いわゆる寄付とかCSRとかそういうものではなく、特定の企業ではなく社会に対して広く、ポジティブなインパクトを与えることが究極的には必要だと思っているのです。

そのためにどのような方法がありえるのか、どのような方法がROIが高いのかについては私としてもわかっておらず、これから学んでいけると良いなと思っているところです。ひとつわかりやすいところとしては私達がプロジェクトを通して得た知見を社会に対して発信していくことがあるかと思っています。

弊社が設立当初から特に仕事にも困らずここまで来れたのは、支えて頂いている多くの方々によるところが大きいのですが、その方々の多くは私とSNSやブログ、noteなどで知り合った人が大半です。つまり、私がデザインスクールに留学していたときに書いていたブログや、noteでの記事、twitterでの発信が関節的にではあるものの、私の会社にとって大変大きな価値をもたらして居ます。

最近はnoteの更新頻度も落ちてしまっているのであまり偉そうなことは言えないのですが、今後より積極的に、社会にとって役立つような様々な情報を発信して行けると良いなと思っています。

またオンラインでの情報公開と合わせて下記のような形でデザインに関する相談会を開催して少しでも私の知識や経験が多くの人の役に立つと良いなと思っています。

また、Learning by doingのような形でプロジェクトを通してデザインを学び、またそこで得られた知見を何からの社会に有益な形で出すことができるとさらに良いなと思っています。

なお、このような活動に取り組んでいく上で重要なことは、自分たちが楽しむことだと思っています。これら活動を苦痛だと感じるようであれば長続きしませんし、それは結局のところ意味のあることではなくなってしまう気がするのです。

おわりに

3期目の所信表明ってわけでもありませんが、今年取り組んでいきたいことについて書いてみました。お世話になっている周りの方々への感謝を忘れずに自分たちが楽しみながら仕事できるようなチームを作っていきたいと思っているので引き続きよろしくお願い致します。


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