Mikio Kiura / ANKR DESIGN

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Mikio Kiura / ANKR DESIGN

デザインスタジオANKR DESIGN https://ankr.design 代表。北欧デザインスクールCIID出身。未踏スーパークリエーター。テクノロジー×デザインの視点からプロダクトやサービス作りに役立つ情報を発信しています。「デザインリサーチの教科書」をBNNより発売中。

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    デザインリサーチの教科書

    木浦幹雄
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    要点で学ぶ、デザインリサーチの手法125

    ベラ・マーティン

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AIがもたらすこれからのデザインプロセス

アンカーデザイン代表の木浦(@kur)です。 我々デザイナーは、常に新しいテクノロジーをデザインのプロセスに取り入れてきました。古くは様々な印刷技術がそうだろうし、椅子の歴史などを紐解けば当時のテクノロジーとその応用例を垣間見ることができます。 デジタルプロダクト分野であればfigmaやAdobe XD、Sketchなどが挙げられますし、我らがCIIDと深い縁があるArduinoやProcessingもそのひとつでしょう。解釈の仕方によってはWebflowやStudioも

    • リサーチカンファレンス2023開催のお知らせと、オンラインでのカンファレンス体験について

      昨年第一回を開催したリサーチカンファレンスですが、今年も開催することになりました。開催概要は下記の通りです。 下記のページより無料で参加登録が可能です。まだ登録されていない方はサクッとご登録ください。現地参加については既に締め切ってしまいましたが、みなさんとオンラインでお会いできることを楽しみにしています。 以下では、カンファレンス開催にあたり考えていることを少し、書いてみたいと思います。 良いプロダクトやサービスづくりを支えるため、学び合うための場としてのカンファレン

      • 2022年の振り返りと2023年の抱負

        新年あけましておめでとうございます。ご存知の通り2023年になりました。せっかくの新年なので昨年の振り返りと新年の抱負などを書いてみました。 2022年の振り返りアンカーデザインとして、派手さこそありませんが様々な新しい種類のプロジェクトに挑戦することができた年だったのかなと考えています。プロジェクトを通して自分たちのできること、得意なこと、そして今後取り組まなければならないことが見えてきたとも思っています。 クライアントプロジェクトについて クライアントプロジェクトは

        • プロダクトづくりはリサーチの連続 #ResearchAC

          アンカーデザインの木浦幹雄(@kur)です。 最近はデザインリサーチやUXリサーチでお声がけ頂く機会が増えてきたなと感じています。そんなリサーチについて、今年一年を振り返ってみるならば特筆すべきはなんと言ってもリサーチカンファレンスでしょう。 初回開催にも関わらず最終的に2500人を超える多くの人に参加登録を頂き、成功裏に終える事ができました。 これは登壇者の皆様、開催を支えてくださった様々な方のおかげであることは間違いないのですが、多くの方が「リサーチ」という分野に興

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        • デザイン コレクティブ
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        記事

          ビッグバン:プロダクトやサービス開発で避けるべきアプローチ

          アンカーデザイン代表の木浦幹雄です。 昨今のプロダクトやサービス開発の現場ではユーザーやステークホルダーを巻き込み、プロトタイピングを通して小さく仮説を検証しながらプロダクトやサービスを作るべきだと考える人が増えています。この流れはユーザーにとって価値のあるサービスを作る上で、非常に重要なことですので大変良いことだと思っています。 ところで先日、知り合いとオンライン飲み会をしていた時に「そうではない方法」を指し示す名前として、何か適切なものはないですか?と聞かれました。た

          ビッグバン:プロダクトやサービス開発で避けるべきアプローチ

          みんなでもっとリサーチするために:リサーチカンファレンス開催の経緯とそのねらい

          こんにちはあるいはこんばんは、木浦です。普段はアンカーデザインというデザインリサーチやUXリサーチなどが大好きなデザイン会社を経営しています。 時が経つのは早いものですでに1ヶ月半が経過しておりますが5月末に開催されたデザインリサーチやUXリサーチをテーマとしたカンファレンスである「リサーチカンファレンス」の事務局メンバーも勤めさせていただきました。今日はその話をメインに書いていきたいと思います。 まずはリサーチカンファレンスに参加いただいた皆様、貴重な経験をシェアしてく

          みんなでもっとリサーチするために:リサーチカンファレンス開催の経緯とそのねらい

          デザイン思考はデザイナーのためのものだと思われがちだけど、デザイン以外のもっと様々な現場で活用されて欲しい

          アンカーデザイン代表の木浦です。 弊社ではデザインに関する様々な研修(デザイン思考、デザインリサーチ、サービスデザインなど)を提供させて頂いています。私たちが実施するデザイン研修は「デザイン」と名前がついているものの、いわゆるデザイナーの方のみを対象にしたものではなく、むしろそれ以外の職種の方が参加されることも多くあります。 しかしながら研修を企画してくださった人事担当者や、研修を受講してくださっている方とお話しさせていただくと、どうやら世の中のかなり多くの人に「デザイン

          デザイン思考はデザイナーのためのものだと思われがちだけど、デザイン以外のもっと様々な現場で活用されて欲しい

          昨年の振り返りと新年の抱負

          新年あけましておめでとうございます。ご存知の通り2022年になりました。せっかくの新年なので昨年の振り返りと新年の抱負などを書いてみました。 2021年の振り返りアンカーデザインとして大きく飛躍した年だったのかなと思います。正社員が新しく2人、インターンが新しく4人も参加してくださり、業務委託で手伝ってくださっている方を含めると、そこそこの規模の会社になってきました。 メンバーが増えるに従い、さまざまな企業様との新しいプロジェクトなども経験させていただきました。詳細につい

          昨年の振り返りと新年の抱負

          スーパーヒーローのデザインを通してチームメイトのことを知る試み

          物語の主人公は、我々が持っていないような突出したスキルや能力を持っていることがあります。 漫画「ハンターハンター」には念能力という概念が登場します。主人公であるゴンは強化系能力者ですし、キルアは変化系能力者です。クラピカは具現化系能力者でレオリオは放出系、ヒソカは変化系のように人物ごとに得意とする念能力が異なります。各人物が何系の能力者であるかというものは水見式のような手法で判断することができるようですが、実際のところランダムに割り当てられているというよりは、その人物の過去

          スーパーヒーローのデザインを通してチームメイトのことを知る試み

          DXプロジェクトにおいて、なぜデザインリサーチが重要なのか?

          アンカーデザイン代表の木浦です。 世の中におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の盛り上がりとともに、弊社でもDX関連と言えるようなご相談が増えつつあります。デザイン会社なのにDXって関係あるの?という声も聞こえてきそうですが、実はDXとデザイン、特にデザインリサーチには切っても切れない関係があります。 先日、総務省の外郭団体である行政情報システム研究所から「GDX:行政府における理念と実践」と題する報告書が発表されました。この報告書の中でDXとは「ユーザー中心」

          DXプロジェクトにおいて、なぜデザインリサーチが重要なのか?

          まずは紙とペンでUIをデザインしよう、みんなで。

          アンカーデザインの木浦です。 ここ数年、弊社を含めUIデザインの現場ではFigmaやAdobe XDなどのツールが当たり前のように使われるようになりました。 パワフルだけど使いこなすのが難しいAdobe PhotoshopやIllustratorと比べて、ある程度直感的に使用できるFigmaやAdobe XDはデザインを学び始めた方にも積極的に利用されているように見受けられます。これらのデザインツールはある程度までは無料で使用することができる点も大きいのでしょう。 私達

          まずは紙とペンでUIをデザインしよう、みんなで。

          UIデザイン時にやってしまいがちな18の誤ち

          WebデベロッパーのVictor氏による下記のツイートから始まるスレッドが大変参考になる内容だと感じたので、ご本人に許諾を得て日本語で紹介させていただくことにしました。 私は今年100以上のユーザーインターフェースをレビューしました。あなたのUI/UXデザインをより良くするための、下記に示す18個の良くある誤ちを回避しましょう。 本記事で使用する画像はすべてVictor氏のツイートから拝借しています。なお翻訳には一部私の意訳が入っていることをご了承ください。 1. 薄い

          UIデザイン時にやってしまいがちな18の誤ち

          ユーザビリティテスト実施時の確認ポイント

          アンカーデザイン代表の木浦です。弊社ではWebサイトやスマホアプリのUIやUXをデザインする機会を多く頂いているのですが、デザインに取り組む際には様々なリサーチを合わせて実施させて頂いております。 ユーザーさんが自分たちのサービスをどのように使用しているか、新しいUIやUXを触ったときにどのように感じてくださるかを把握し、改善を繰り返すことこそが、良いWebサイトやアプリを作るための唯一の方法だと私たちは信じていますので、このことに多くの方が興味を持ってくださっていることは

          ユーザビリティテスト実施時の確認ポイント

          デザインシステム:みんなでデザインするための共通言語

          じわりじわりではあるものの「デザインはみんなでするもの」という認識が広まりつつあります。 私たちのライフスタイルは多様化し、サービスに対する期待値の高まり、社会の複雑化、未来を予測することがより困難になっていることなど様々な要因により、私たちがサービスを作る上で持つべきマインドセットに大きな変化が求められています。これまではユーザーのことを中心に考えてサービスを作っていればよかったのに、ユーザーを取り巻く環境を理解した上でサービスを作ることが求められるようになったのもその一

          デザインシステム:みんなでデザインするための共通言語

          想定通りにいかなかったとき、大いに喜ぶべき理由

          私が代表を務めるアンカーデザインでは様々な業界のお客様からデザインに関する相談を頂き、日夜お客様と一緒にデザインに取り組んでいます。あるときデザインリサーチに取り組むチームとプロジェクトに関する打ち合わせをしているときに「あれ???」と違和感を覚えたことがありました。 デザインリサーチでは、インタビューを通して人々の抱えているニーズや要望を見出しコンセプトを作りますが、そのコンセプトの妥当性を確かめるために、それを人々に見せてフィードバックを集めることがあります。 フィー

          想定通りにいかなかったとき、大いに喜ぶべき理由

          ものづくりを通して、問題を定義する

          この春、私達アンカーデザインは新しい仲間を迎え入れました。ある程度の規模の会社でお仕事されていらっしゃる方にとっては、大学を出たばかりの方が4月に入社してくるというのは、ある意味では見慣れた光景かもしれませんが、私たちのような小さな会社にとっての新卒採用、しかもそれが会社が始まって以来はじめての新卒社員というのは、とてもとても大きな意味をもつ出来事です。 アンカーデザインは名前からもわかとおりデザイン会社です。一般的に、デザイン会社といえば、美大出身者やデザイン科出身者など

          ものづくりを通して、問題を定義する