30代でイラストを描き始めて大学進学を決めた理由
ついに1週間後から大学生です。同時に育休明けで仕事復帰し、娘は保育園に通い始めます。
30代でイラストを描き始めて大学にまで進学しようとするなんて、改めて考えてみると思い切った決断をしました。自分で決めたものの、ワクワクする気持ちとともに「本当にできるだろうか?」という不安があるのも事実です。
これから先くじけそうになっても自分を奮い立たせられるよう、私がパソコンでイラストを描き始めた経緯や大学へ行く理由を改めて書き留めておこうと思います。
私がイラストを描き始めた経緯
私がイラストを描き始めたのは、2022年の夏(当時31歳)です。それまで本当に何も描いたことがなかったのに、急にイラストの練習を始めました。
過去の自分と絵との関わりといえば、学校の図工や美術がたぶん人よりちょっと好きだったくらいです。
だからといって、学校の図工や美術の時間以外に自分で何かを描いたり作ったりしたことはあまりありません。
そんなふうに、好きな気がするものを追求することなく生きてきたら、大人になってから自分には特別な趣味やライフワークみたいなものが何もないと気付きました。
それがなんだか寂しく感じて、新しく何か始めてみたいとは思うのですが、実際はなかなか具体的な行動には移せないまま月日が経過。「仕事が忙しい」や「この歳で始めても遅いだろう」など、言い訳はいくらでも出てきます。
そんな私の心境が変化したきっかけは、子育てを始めたことです。
育休中、自分の自由な時間が極端に少ないことを実感しました。噂に聞いていたとおり、1人の時間を確保するだけで一苦労します。
念のために書いておくと、別に子どもを産んでからの生活に不満はありません。子どもが起きてから寝るまで付きっきりなのは確かに大変ではあるものの、「大変、大変」と言いながら過ごす日々を愛おしく感じています。
ただ、自分が新しく何かを始められない言い訳に「子育てが大変」を加えたら、もう私は本当に何にも挑戦せず一生を終えてしまうだろうとも思いました。
大袈裟かもしれませんが、ここで吹っ切れて何かを始めるのか、それとも言い訳を増やして何もしないのかによって、この先の私の人生はまったくの別物になるはずです。
今がラストチャンスではないかと考えるようになり、私は自分の「好きな気がする」に向き合って本気で何かを始めてみたいと思いました。
と言っても、すぐに「イラスト」にたどり着いたわけではありません。
もともと好きという自覚はあるので何かを描いたり作ったりしたいとは思うものの、小さな子どもがいる状況や自宅で使えるスペースの広さを考えると制約もあります。
そこでいろいろ調べた結果、パソコンでイラストを描くという選択肢にたどり着きました。パソコンはもともと持っていたし、パソコンの中だけで完結できるところもよいと思いました。
育休中は24時間ずっと子どもと一緒にいるので、使える時間は子どもが寝ている間だけです。昼寝や夜に寝た後の時間を使い、市販の本を参考にしてイラストの練習を始めました。
描いてみたら、これがもう楽しくて楽しくて。上手く描けなくても、誰かに褒められなくても、お金にならなくても、とにかく楽しいです。
「これをずっと続けていきたい」と、自分の「好き」や「やりたい」という気持ちに対して手ごたえのようなものを感じました。
大学でイラストを勉強する理由
イラストを描くために試行錯誤するのは、決して苦ではありません。
ただ、独学では、自分が描きたいものを描くには何をどこまで勉強すればいいか、知りたいことはどの本やサイトのどこに書いてあるのか、その情報は古かったり誤っていたりしないかなどの疑問に対し、すべて自力で答えを出さなければなりません。
すんなり答えが出ず、勉強そのもの以外に時間がかかることも多いです。
描けば描くほど知りたいことが増えていくので、無理に時間を作って勉強しているつもりでも、思うほど前に進めていない感じがします。
ちょうどそんなとき、京都芸術大学のイラストレーションコースを知りました。
カリキュラムを見てみると、まさに私が学びたいと思っていることが詰まっていて。この大学に入学して卒業に必要な科目を履修していけば、勉強する内容についていちいち悩む必要はないだろうと思いました。
入試がなくて初心者が入学するハードルがかなり低かったり、通信制で完全オンラインで勉強できたりするところも私に合っています。今の自分にぴったりだと感じ、大学の存在を知ってから数日後には入学の意思を固めました。
ちなみに、大学なので、必要な科目の単位をすべて取って卒業すれば学位を取得できます。学んだ証が残るところもいいと思いました。
とはいえ、私が大学に入学するいちばんの目的は学位の取得ではなく、あくまでも自分が描きたいものを思い通りに描けるようになることです。
たとえ良い成績を取れなかったり卒業まで時間がかかったりしても、自分のイラストが変わっていく過程を楽しみながら勉強を続けていこうと思っています。
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こうやって自分の思いを言葉にするのは、本当は照れくさいです。
でも、自分がどんなことを考えてどう行動してきたか振り返られるようにしておけば、うまくいかないときにやる気や自信を取り戻すきっかけになると思います。
だからこそ、これからもできるだけ自分の言葉で記録を残していきたいです。
本当に期待と不安が入り混じっていますが、来週からの学生生活をとにかく頑張ります。
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