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世界の名将エディ・ジョーンズがワールドカップイヤーに伝えたいこと

(元のブログのアーカイブ 2019/04/14)

2019/4/14(日)@慶應義塾大学三田キャンパス
Ensemble Rugby 主催
『世界の名将エディ・ジョーンズがワールドカップイヤーに伝えたいこと
 Developing a winning game model / 勝つためのゲームモデルの作り方』
に参加しました。

http://ensemble-rugby.com/

講演者は、エディー・ジョーンズ氏。ラグビーW杯2015で強豪南アフリカを破った日本代表のヘッドコーチ。現在は世界トップレベルのイングランド代
表のヘッドコーチです。

ラグビーの試合で勝つためのゲームモデル、それ以前のチームのつくり方や文化形成等ビジネスにも役立つ内容でした。

すべての言葉がよいのですが、特に印象に残った3つとラグビーネタ1つをご紹介します。
※注意※
私の独断と偏見でまとめたので、その通りにエディーさんが話したわけではありません。

(1)人をコーチする(プレーヤーはそのあと)

選手は選手であるより前に一人の人間である。選手をコーチするより前に人をコーチする必要がある。
各個人にストレスがどのようにかかるか?を把握し、管理(Manage and adapt)する。そのためには、その人を知り尽くすことが必要になる。いろんなパス(あったら話しかける、他のスタッフを通じて話をする等)を使ってコミュニケーションをとる。

(2)すべての時間をやりたいラグビーのために使う。 - シンプルに -

どんなラグビーをしたいのか?を決める。
その原則を決めたら、すべての時間をそのラグビーのために練習をする。時間は限られているので、原則に沿わない練習をしている時間はない。同じように、チームのルールも原則に基づいて決める。決めたルールは絶対に守らせる。また、必要ないルールは排除する。
目的に対して「シンプルに」やり続ける。
ラグビーは年々複雑になっている。だからこそ「シンプルに」することは重要である。

(3)文化を醸成する。そのために「変えたくない」文化を把握する。

チームには文化が必要である。ただし文化を醸成するためには、そのチームが既に持っている文化のうち、「変えたくない」文化を把握したうえで、文化をはぐくむ。
既に持っている価値観に対して順序を付け、残すもの/残さないものを決める。その上でチームメンバが学ぶことができるか、共有・共感できるかを確認(test)する。
testはチームにストレスをかける。ストレスがかかった状態でもその文化が崩れないか、を確認する。
日本代表は
 SAMURAI EYE / NINJA BODY ⇒ JAPAN WAY
となった。

(おまけ)Tire1チームの100分間の使い方

Tire1チームの100分間を分析すると
 40% BALL IN PLAY / 60% BALL OUT OF PLAY
つまり、ボールを持っていない時間の方が多い。
また
 60% OF GAME IS UNSTRUCTURED
 40% OF GAME IS STRUCTURED
ゲームの中で構造的でない時間の方が多い。
みんな数字ではわかっている。ただし、この数字はトレーニングと同じバランスになっているだろうか?それを突き詰める必要がある。

エディー・ジョーンズさん、EnsembleRUGBYさん
ありがとうございました。

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