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世界的ラグビーの聖地、イングランド・トゥイッケナムスタジアムに行こう(行き方、会場の様子など 2022年11月時点)

ラグビー発祥の地、イングランド。
そのイングランドに世界中のラグビープレーヤー、ラグビーファンが憧れる「トゥイッケナム・スタジアム」があります。

トゥイッケナム・スタジアムとは

ラグビー発祥の地イングランド、ロンドン郊外のトゥイッケナムにあるラグビー専用競技場。イングランドラグビー協会(RFU)が所有し、イングランド代表のテストマッチ等国内で行うビックマッチに用いられるスタジアムです。
収容人数は8万2千人とラグビー専用競技場としては世界最大です。日本最大のスタジアムは、ラグビーワールドカップ2019™日本大会決勝の舞台となった日産スタジアムで7万2千人強です。いかに大きいかがわかります。

また、歴史的には社交場としての役割も果たしており、今でもスタジアム内には通常の観客席のほかに76室のスイートルームと4,400席の特別席(2003年現在)が設けられているのも特徴です。

スタジアムにはラグビー博物館が併設され、試合がない日にはスタジアム見学ツアーも行われています。

トゥイッケナム・スタジアムへの行き方(日本から会場まで)

日本からは飛行機でロンドン・ヒースロー空港に到着するのが一般的です。飛行時間はルートにもよりますが、直行便の場合は十数時間です。
飛行機を降りたら地下鉄(underground)の「Piccadilly」でハウンズロー東(Hounslow East)駅へ。そこからバスに乗り換えてトゥイッケナムの通信部近くへ向かいます。あとは街を歩きながらスタジアムに向かいます。
飛行機を降りてから電車に乗るまでの時間を1時間とすると2時間弱くらいで会場まで到着します。

トゥイッケナム・スタジアムへの行き方
(ロンドン市内からトゥイッケナム駅まで)

ロンドン市内からは鉄道で向かいます。出発地点にもよりますが、おおよそ1時間程度で到着します。
ロンドン市内の地下鉄やバスと連結している駅はいくつかありますが、トゥイッケナムに行く鉄道の始発駅はウォータールー(Water loo)駅です。日本の東京駅ほどとは言いませんがイギリスの鉄道主要駅は広く、路線ごとに駅あ分かれているので看板を頼りに乗り換えましょう。

ロンドン市内の出発地点によって路線が異なりますが、下の地図は大英博物館を起点とした場合です。バスまたは地下鉄経由でウォータールー駅に行き、鉄道でトゥイッケナム駅に向かうコースです。テストマッチなど大きな試合の時は臨時列車も運行されるようです。

ここからは私が実際に行った2022年11月12日 ラグビー日本代表vs.イングランド代表の試合の情報をもとに記載します。

トゥイッケナム・スタジアムへの行き方
(トゥイッケナム駅から会場まで)

最近改装された(らしい)トゥイッケナム駅はきれいな駅ビルです。玄関も広くて大人数でも使いやすいつくりです。試合がない日は普通電車が止まるだけのロンドン郊外の駅のせいか、改札は1か所で駅ビルには商業施設などもなくシンプルです(駅ビルに見えるような建物は住宅だそうです)。

トゥイッケナム駅から会場までは徒歩で向かいます。まっすぐ歩けば15分程度です。駅を出て右に向かえばほぼ一本道で、かつ試合当日は人が多いので迷うことなく行けるのではないでしょうか。

「まっすぐ歩けば15分程度」ではありますが、試合開催日は駅周辺からパブやキッチンカー、屋台などが連なります。8万人以上が会場に向かうので早い時間から人が溢れています。

駅から見てスタジアムに向かう方向と反対側に3分ほど歩くと有名なパブがあります。試合3時間前から試合後も夜更けまで店から人があふれるほどの大人気です。

ラグビーワールドカップ2019™日本大会時の海外から来た観客が試合前早くから楽しんでいたことが思い出される雰囲気です。

住宅街を抜けると会場が見えてきます。写真はキックオフの3時間以上前ですが、スタジアム前には既に人があふれています。

銅像まで来たら到着です。

スタジアム周辺地図と周辺の様子 - 飲食

2022/11/12 のイングランドvs.日本代表戦の時には銅像の隣にもオフィシャルショップがありました。
銅像から時計回りに進むとRFU(イングランドラグビーフットボール協会)があり、その隣にオフィシャルショップがあります。試合前は超混雑ですが必見です。イングランド代表の公式グッズに加え、試合開催の時は相手チームとのコラボ商品なども販売します。

メイン側のチケットゲートを通ると急に人が密集します。ビールや食事のショップが並ぶからですが、店舗が多くて目移りします。
私は一番テントが大きいGUINNESSへ。人が多すぎるうえ行列になっているのかなっていないのかわからない混み具合。なんとか前の人についていってカウンターに辿り着いたら、声を出した人から対応するイングリッシュパブスタイルです。現地の観客に負けずにアピールしてなんとかビールを購入。手に入れるも、人が多すぎてコップに満タンのビールを運ぶのが危険!!!必死のビール購入でした。

 

ビール売り場近辺を抜けてさらにスタジアムを時計回りに北側に進むと、わずかですが人が減ってきます。食べ物のキッチンカーはビールと異なり整列しています。順番を待ってイングリッシュソーセージのホットドックを購入。観戦スタイルが完成しました。

会場の様子 - 入り待ち

トゥイッケナム・スタジアムの見どころの1つが選手入場です。
選手の会場入りは正面玄関から少し離れたところでバスを降りて歩いて入場します。選手のルートに合わせて両側をファンが花道で迎えます。

試合の1時間前頃に選手が登場するため、1時間半前から入り待ちの人が集まり始めます。ベストポジションはスタジアムに入る直前の場所(バラのイングランドサポーターの位置)です。

選手・スタッフが続々と入場してきます。
立ち止まることはありませんが、選手を近くで見ることができ、声をかけると手を振り返してくれたり、ハイタッチできるなど身近に感じられます。

会場の様子(座席)

ラグビー専用競技場のため、日本のスタジアムに多くある陸上トラックによる余白がありません。そのため、座席からピッチまでの距離が近いのが魅力です。また一列目の座席が低く選手と高さが変わりません。
1階の座席はなだらかで、2階3階になるほど急こう配になります。
日本の秩父宮ラグビー場のピッチサイドに日産スタジアムの座席を付けたような感じでしょうか。

試合観戦をした北側(メインから見て左手側)のゴール裏約20段目からの様子です。20列目でも見やすいです。

座席の前後幅はそれほど広くありません。同じ列の大人が出ようとすると立ち上がる必要はあります。ドリンクホルダーはありません。ただしビール購入などで前を人が往来するたびに席を立つので試合中も慌ただしいです。

こちらは試合後に入ったメイン側ゴールライン付近の最前列の様子。ピッチがかなり近く、選手の表情まで見えそうです。

メイン側の座席を下から見た様子はこんな感じ。勾配はなだらかで、前後の座席間隔が狭いのが分かるでしょうか。

会場の様子(試合中)

イングランドサポーターのプレッシャーは圧倒的です。
日本だと「相手のいいプレーにも拍手を送りましょう」とされますが、イングランドサポーターは容赦ありません。イングランドの良いプレーには揺れそうなほど盛り上がり、相手チームのプレーには厳しい姿勢です。

トライを決めれば音楽に合わせてノリノリの大声援。キッカーだったCTBファレル選手も蹴りにくかったのではないかというくらいの盛り上がりです。

さらに圧倒的なのがイングランドラグビー応援歌となっている「Swing Row, Sweet Chariot」。トゥイッケナムでプレーをした選手が「Swing Rowで隣にいる選手の声が聞こえない」というほどの大合唱です。誰か一人が歌いだすと会場が呼応します。そのため、試合中は何度でも大合唱です。

トゥイッケナム・スタジアムからの帰り方
(会場からトゥイッケナム駅まで)

帰路の道順は往路と同様ですが、気を付けたいのが混雑。
会場から駅前の道は歩行者天国(車立ち入り禁止)になります。

駅が新しくてきれいになったとはいえ、日本でいう「普通電車しか止まらない(=快速や急行は特別列車しか止まらない)駅」で改札は一か所、ホームも広くないため人が溢れます。トゥイッケナムに限ったことではありませんが、ご注意ください。

世界一のラグビースタジアムで楽しもう

世界一のラグビー場は、盛り上がりも世界一です。
頻繁に行ける場所ではありませんが、私は「一生に一度行けてよかった」と思いました。機会があれば、ぜひ熱狂を楽しんでください。

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