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【観戦記】★奇跡か実力か★ラグビーワールドカップ2019 プールA 日本 vs. アイルランド

奇跡の大番狂わせ、ジャイアント・キリングが起きました。
前回大会で日本代表が南アフリカに勝った以上に奇跡です!!
おめでとう、JAPAN!!

対戦カード

開幕戦でロシアを撃破した勢いそのままに静岡に乗り込んできた日本。世界ランキング2位、2018シーズンに王者ニュージーランドを破ったアイルランドが相手です。

試合前

JAPAN のジャージってこんなに売れているのか?!と思うほど場内は日本のジャージでいっぱい。期待の高さがうかがえます。

また会場の中外では静岡らしいおもてなし。ラグビー体験では、トップリーグのヤマハ発動機ジュビロの選手がパスやトライの相手。また会場内では静岡県のお祭りの神輿や獅子が披露されました。ワールドカップらしい景色です

試合経過

開始から日本は攻めていきます。開始5分、日本が相手陣内に入ったところで相手の反則があり、ペナルティゴールのチャンス路もらいます。ゴールほぼ正面だが、40m以上の距離があり、さすがのSO田村選手も失敗。

先制したのはアイルランド。前半13分にアドバンテージの中でアイルランドがボールを回すところから、SOカーティー選手が右のセンターライン際のCTBリングローズ選手に合わせてキックパス。それをジャンプして高い位置でキャッチしたリングローズ選手がトライ。異本も二人で止めにかかりますが、躱されて止められません。

日本の初得点はアイルランドトライの直後、17分。ゴール正面からのペナルティゴールをSO田村選手がしっかり決めて5-3に迫ります。

前半20分、アイルランドSOカーティー選手がハイパントをゴール前に蹴りこ実、自分で後方にはたくように日本選手の防御を避けると、はたいたボールををFBカーリー選手がフォローでパスを受けてトライ。
No.8マフィ選手が後ろから抱え込んで阻止しようとをしようとしましたが、届きませんでした。 

前半はその後さらに2つのペナルティキックを決めて、9-12で折り返しました。

最大の見せ場は後半58分。ゴール前スクラムからSH田中選手がボールを出すと、ゴール正面にWTBレメキ選手がアタック。これは阻まれましたが、素早く横に展開。FL姫野選手のアタックで作った密集から、SH田中選手がCTB中村選手にボールを出すと、CTBティモシー選手へパス、さらに受け取るか受け取らないかのスピードで、一番外側のWTB福岡選手に渡ってトライ。

日本がアイルランドに逆転しました!!

攻撃の見せ場が58分のトライなら、防御の見せ場は後半62分。アイルランドの猛攻を日本が畳みかけるタックルで止めていきます。それでもアイルランドの攻撃は緩まずゴールライン前までラインが挙げられます。そこでも負けずHO堀江選手のタックルで相手を止めたところで、FL姫野選手がボールを出させない体制を保持、相手がボールを出せなかった反則(ノットロールアウェイ)で、相手の攻撃を終了させました。新しい日本の強さを見せつけました。

そして最後まで攻め続けた日本、80分でアイルランドがたまらずキックで外に出して試合終了。

日本 19 - 12 アイルランド
  (前半 9 - 12)

本試合のMVP

PoMは、HO堀江選手。「守り切った」タックルが特徴だったこの試合において、堀江選手の勇気ある相手に刺さる強いタックルは特に光りました。また、失敗はしたものの、キックパスでゴール前に運ぶなど幅広いスキルを見せてくれました。

個人的なPoMは、CTBティモシー選手。前半26分の相手を翻弄させたノールックのバックフリップパス、後半のトライにつながるWTB福岡選手へのパスなど、パススキルの高さを大いに見せてくれました。

またこの劇的な勝利を支えたのSO田村選手のキック。全19得点のうち、14得点は田村選手のキックによってもたらされました。ゲーム序盤の失敗を引きずることなくキックを重ねてくれたことが、この勝利を引き寄せました。

写真

試合を終えて

「もう奇跡とは言わせない」
そういったのは、TVキャスターでした。まさにその通り、前回ワールドカップに続き、日本はティア1(ラグビーの上位国10か国)からの歴史的勝利を挙げました。2回起きればもう奇跡じゃない。日本の実力と言えるでしょう。

この試合は、とにかくディフェンスが良かった。世界トップレベルのアイルランドのアタックは倒れてもサポートがある、一人でも当たって進める強さで猛攻を止めて止めて止めまくる日本のタックル。タックルしてもすぐに立ち上がって、またラインに戻る。その繰り返しが勝利を呼びました。

おめでとうJAPAN!!!

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