見出し画像

とあるジャズピアニストに対する、いつまでも尾を引く後悔

みなさん、まぁ、ぼくの話を聞いてください。

あ、先輩。先輩もきいてください。

(聞きましょう)

あれは、流行の病がまだ出て来る前のことでした。

ジャズピアニストのキース・ジャレット氏が、久ぶりにライブをするという情報を手にしました。

フランスで。


お……おふ……おフランス……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

しかし、裏を返せば

フランスのそのライブ会場に行けば、キース・ジャレット氏のライブを見ることが出来る。千載一遇のチャンス……!


キース・ジャレット氏のライブのためだけにフランスに行く……!

そんなことを言いだしたら……

「頭がいかれたヤツと思われそう」←


今になって思えば、誰の目、誰の意見を気にしたのでしょう。


Twitterで「ライブあるけどフランスだし行けない」みたいに呟いた時、親切なパリ在住のマダムが、ライブ会場の住所を教えてくれたじゃない。

それだのに、わたしは。
グーグル翻訳にかけたフランス語で、言い訳のリプしたよね。
「教えてくれてありがとう。だけど遠すぎて行けません」みたいに。

実現できない言い訳を延々と探してたよね。

ライブに行くためにフランスに行くという、無鉄砲な行為のために、旅費として100万円ちかくを投じるとか非現実的……!(夫に悪い)と思ったりして。


現実ってなんなのよ。


それと、最近になって、調べてみたら

フランスに1泊でガイド付きにしても、3~40万円程度で行けるらしいと知って。(もっと安いかもしれない)


渡仏100万円は、わたしの思い込みだったと知りました。

でも、もしかしたら。

旅費やなんかを調べ上げて、それほど非現実的じゃないと知った後

「あと必要なものは、わたしの勇気だけ」みたいな状況になるのを、回避していたのかもしれません。



キース氏はご高齢で持病もあるらしく、今後は収録された音源で聴く以外にないのかもしれません。

自分だって、いつまで生きていられるか分からないのに。

指をくわえて見ているだけじゃダメだなんてこと、分かっているのにね。




よろしければサポートしてください!