大砂美季

人の想像力と、人類の文化を愛しております。Writer/Yogini/Ayurveda…

大砂美季

人の想像力と、人類の文化を愛しております。Writer/Yogini/Ayurveda/Techno.Rock=Clubber/Foodist/sento-otaku!!!!→→ mikipu.0502@icloud.com

マガジン

  • 食との戯れ

    生活の悲喜こもごもを、嘲って蹴散らしています。旅をしながら美味しいものをただ貪欲にむさぼりたい。

  • 風呂との戯れ

    愛してやまない銭湯と温泉を、独自の体感温度で紹介します。

最近の記事

めし炊き。

米を炊く時にいつも思い出す記憶がある。 私が子供の時、親戚以外で可愛がってくれるオジサンがいた。 趣味で農業しているらしく、よく米を持って来てくれる物腰穏やかで鷲鼻の細身の男性だった。しかし、ウチは米農業やってんのよ。 当時は農薬やら旺盛な時代で、私たちの口にするものは気にしなければプラスチックを食べていると変わらない食品が(今よりもなお)横行していたけれど、母は食べ物は自然なものや海外のオーガニック取り寄せたり、こだわって私たちに与えてくれていた。

    • ラフロイグの夜

      週末の楽しいパーティ前に一人銭湯行って、少し一杯飲みたいなと思った。 人気のいない界隈を歩き、光る看板を見つけBARであると確認し、ふらり一見さん立ち寄った。 扉を開けると懐かしい60年代くらいの音楽がかかっていて、古びたレコードやら雑誌やら判別不能な物達が溢れかえっている店だった。 唯一のボックス席で、常連さんらしい二人組みが、掛かる音楽に対して逐一談義している。 ひげもじゃのバーのマスターらしい方が「初めてですか」と問うのでイエスと返事すると、カウンター

      • 梅ヶ枝湯(兵庫県高砂市)

        #銭湯 #コラム #写真 夏に書いた記事をアップし忘れておりました。。 今年の夏は猛暑で、しかも長引くそうですね。多汗症で赤面症で躁病の私には地獄のお知らせであります。いっそ首を括ろうかと思い立つ前に、お風呂屋に駆け込み陰鬱な気分とべとつく体をサッパリ洗い流そうではありませんか。そこまでの気分に至った事の無い貴方も是非に。 灼熱の針さすような太陽の力が少し弱まるのを見計らい、やって来ました。 兵庫県高砂市の阪急高砂駅、徒歩10分程にある梅々枝湯です。 なかなか良い感

        • 住吉湯(三重県四日市市)

          #銭湯 #コラム #写真 三重県は『三重の銭湯スタンプゆ〜ったりラリー』と称して、指定の銭湯でスタンプを貰い集めると各エリア制覇で、下駄箱木札が貰え、全エリア制覇で非売品暖簾が貰えるそうです。 長い道程ですが、暖簾欲しさに地道に歩むつもりであります。 今回はそんな三重県四日市市の住吉湯のご紹介。近鉄名古屋線四日市駅ちょっぴり遠い、徒歩18分の銭湯です。のんびりウォーキングのつもりでどうぞ。 呑み屋が立ち並ぶ界隈のはずれにあるので、帰りに一杯ひっかけられますが、間違っても

        めし炊き。

        マガジン

        • 食との戯れ
          3本
        • 風呂との戯れ
          8本

        記事

          中島湯(兵庫県姫路市)

          #銭湯 #コラム #写真 先日、姫路市は姫路城の西にある白山湯に訪れた所、2015年3月に廃業されておりました。 無くなってしまった様を目の当たりにするのは本当に辛いものです。生者必滅を思い、空を仰ぎました。銭湯は私に人生の真理すら教えてくれる存在であります。 ということで、今回は事前に電話を入れて生存を確認。出来れば、閉まる時間まで確認される事をお勧め致します。昨今の厳しい銭湯事情、時間短縮などで経費削減されている所がままあります。実際に中島湯も、30分営業時間が短くな

          中島湯(兵庫県姫路市)

          銭湯の心得

          他の原稿に掛かり切りだったもので、えらく更新が遅れました。 その中、ストレスに命を彫刻刀で削られ続ける私の唯一の救いが、銭湯でありました。暖かい湯に浸かると、羊水に漂う胎児のごとく安らぎの心持ちで失禁しそうになりますが、いつも鍛えられた強靭な骨盤底筋のおかげで一度も粗相する事なく今日を迎えております。 ということでという訳ではありませんが、今回は銭湯のマナーについて書いてみたいと思います。 銭湯というのは言わずもがな、強烈な公共の場です。全くの他人が裸になり同じ湯に浸か

          銭湯の心得

          桜湯(三重県津市)

          #銭湯 今回は三重県津市の銭湯のご紹介であります。 近鉄高田本山駅から徒歩15分程、伊勢湾近くの漁港町の渋銭湯へ。いつも思うのですが、銭湯は地域に根ざし溶け込んでいる為、一見さんには見つけ辛い。ありがたや文明の利器スマートフォンに手を合わせナビゲーション起動、温故知新の精神で本日も細道を練り歩きます。 そして最終的には、目視で煙突を探します。その方がもうすぐ銭湯に着く、という入る前の興奮が増しますし。因みに、煙突はどこも長さは大体23メートルですので、オススメはしません

          桜湯(三重県津市)

          寿温泉(大阪港区)

          #銭湯 12月に入りまして同時に寒波も到来、凍えるような寒さが続いていますが、我々銭湯愛好家は待ってましたとばかり浮足立ってお風呂に通います。 寒い季節は湯気がいつにも増して浴室に上がり、とても心地よいのです。 さて、今回は大阪環状線弁天町駅、徒歩10分程にある寿温泉です。 大阪港区は労働者の町だったため銭湯がとても多いのですが、低能な上の人間が補助金を切ってしまったせいもあり激減してしまっています。 情緒を解さない人間のする事は、はなはだ愚かしいですね。 負けてたま

          寿温泉(大阪港区)

          白浜温泉(兵庫県姫路市)

          �山陽電車白浜の宮駅下車徒歩10分程にある銭湯、白浜温泉に行って参りました。 建屋の西側は赤煉瓦造りで、昔ながらの銭湯。 ここは「姫路白浜の銭湯存続を願う会」 https://m.facebook.com/sirahamaonsen?refsrc=http://www.google.co.jp/&_rdr という、根強いファンに支えられながら営業されています。 地元や銭湯好きに愛されている銭湯、私の殺伐とした心もお風呂に入る前からグッと熱くなります。 靴箱はコンドル

          白浜温泉(兵庫県姫路市)

          風呂の戯れ

          広いお風呂というのはいい。 身も蓋もない只の個人の好き嫌いのハナシだが、かれこれ銭湯や温泉にはまってから数年が経ち、家の風呂を使う事が無くなり、石鹸も割れちゃったりシェーバーも錆び付き放置で、シャンプーやリンスなんかも出口あたりで固まって出て来なくなっていそうである。家のそこだけ、一部廃墟と化している。 風呂好きになる理由の一つに、私の全く敬愛していない脳科学者の茂木健一郎が、著作の中で「露天風呂の高揚感はファーストキスのようなもの」と語っていて、どうやら脳は極端な感覚の

          風呂の戯れ

          生活の戯れ

          人生を振り返るという程大層な事でもないが、若かりし私はトップギアで悪路のアウトバーンを400キロ走行していた。死屍累々、早過ぎて死体すら確認出来なかった。 これ以上死人を出さない為にも、いる物いらない物、整理と整頓、管理と指針しっかりせねばと最近試行錯誤している。人に迷惑かけちゃだめ。そして忙しさにかまけて後回しにしていた、やらなければ行けない事を、一つずつ解決しようと一念発起した。 虫歯を治そう。人生の回答は、いつも5歳児程度のレベルに帰結する。 取り敢えず、歯医者を

          生活の戯れ

          芸の道は長く、人生は短い

          何をもって生きるとするか、何の為に生きるのか生きてるってなんだろ生きてるってなあに。それは、原田泰三です。 意外にそんな事を思って、人知れず悶々鬱々している人は多い。まともな事なんて語り喋った日にゃ、その日から変人奇人扱い。まぁ、そんな大それた事考えてないし、そもそもそんな根性もない。たまの飲み会で酔って暴れて下半身御開帳、全裸で路上ダンサーになるのを止められて、ゲロに泥酔熟睡。次の日全く覚えていませんが、やらかした感覚だけは脳味噌の端にべったりとこびり付いている。ストレス

          芸の道は長く、人生は短い