【読書きろく01】きみのお金は誰のため
2024年1発目の読書は、前々から気になっていたこちら。
昔から「経済」「金融」という言葉に疎く、背伸びをして金融系の本を読んでもことごとく挫折していた私。
ただ、この本を手に取り「儲け方の話はしない」という一言が気になり読んでみました。
読了後、「世界の見え方が変わる」とはまさにこの本。今回は特に印象に残った学びを3つまとめます。
「お金を稼ぎたい」は勘違いかも
社会に出るからにはお金を稼ぎたい。年収が大切。よく聞くし自分も思うことはあるが、「お金」の概念を一から考えさせられた。
「お金」だけを持っていても意味はない。お金は、その先に助けてくれる人がいる、得られるものがあるからこそ価値がある。そのことを忘れてはいけないと学ぶことができた。
この考え方にはハッとさせられるものがあった。「お金を稼ぐ」=働くと捉えてしまうと、お金に支配をされた考え方になってしまう。
働くことは、本来社会のためになるもの。そう捉えられることで心が暖かくなる感覚だった。
お金の流れが社会をつくり、未来を動かす
普段何気なく使っているお金が、誰かの生活を作り、未来を選んでいることにつながっている。
例えば、同じ欲しい本でも、ネットで買えばAmazonへの収益、近所の本屋さんで買えばその店の収益。その先で働いている人たちへの給与に還元をされたりする。
政治のお金も、国民の投票などによって使い道が変わっていく。そのように、関係ないと感じるお金の流れが世の中の未来を作っていくと知ると、視座がグッと上がるような気づきがあった。
「私たち」と言える範囲を増やすことで社会が自分ごとになる
投資は、お金を投資することではなく、その先の未来・投資先の働く人たちへの投資。その人たちが未来を創造する。
同じ未来の目的を共有し、助け合う仲間が増えれば増えるほど「一緒に社会を作っていく」という感覚が増えていく。
そして、大切な人ができることで、自分だけではなく周り・社会のことが他人事ではなく自分ごとと捉えられるようになる。家族だけではなく「私たち」と思える範囲が増えることで、お金の動きだけではなく、人の努力や誰かの働きが目に見えるようになり、周りへの感謝ができるようになり、そして人と人が繋がっていくのだ。
このように視点を変えた話を小説形式で伝えてくれるこの本は非常に良書であり、普段の仕事やお金についての見え方が変わった。
そして改めて、「じゃあ自分は誰のために、何のために働きたいか」。
改めてこの重要な問いを、自分の限られた若い時間を使って考え、行動していきたい。
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