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肩の力を抜いたら、世界って広かった

こんにちは。
社会人になってはや一ヶ月。おお、社会人て思ったよりもしんどいなあ。と思いながら毎日を過ごしているみきてぃです。
そんな私ですが、昨日「コーチング」を受けてきました。
いや、急にどうしたと。

実は、私は自分に対して「こうあるべき」が強すぎる人間でして。もう要するに上手くいかない自分が情けなくてしんどいというのが最初の1ヶ月の感想でした。
学生の頃は、偉そうに後輩と就活面談をしていた私ですが、社会人になったらなんといっても1年生。急に自信がなくなって、「何のためにこの会社に入っているか」を自信をもって声に出すことも難しくなっていました。

正直「何に悩んでいるのかもわからん」。
そんな状態でも、一回相談してみたら?と言われてなんとなくで応募した無料のコーチングセッション。

結論、めっちゃ心が晴れました。
今日はそんな感動をできる限り文字に起こして、感じるままに語れたら思います。個人的な思考回路になりますが、そこから何か感じ取ってもらえると嬉しいです。

全員のことを応援しなくてもいいんじゃない?


要するに、「ビジョン」や「やりたいこと」がない。

端的にまとめると、私の悩みはこれ。
就職活動をしていた頃は、

「働く人を前向きにしたい」
「目の前の人の人生が、明るくなるきっかけになりたい」
それが私のやりたいことであり、ぶれない就活軸。

でも、そんなのきれい事じゃないか、が本心。
「めっちゃいいやん!応援してる」と言われても、ありがとう!と思う自分と、ん~なんかしっくりこんなあ、と思っている時が混合していて。

就活支援団体で面談をしていた頃。私は学生を90人ほど担当していたが、正直相手によって思うことが様々。

「就活軸みきてぃさんのおかげで見えてきました!」
「選考通ったんです!!!」
「これが悩みでしたが、すっきりして前に進めそうです。」
「背中を押してくれて、みきてぃさんのおかげで頑張れました」

それはもうこれが本当にやりがいで、こう言ってもらえることが私にとっての自信に繋がっていた活動時代。このときは、「人の人生を前向きにする」という自分のビジョンが体現されているようなそんな感覚。

でも、そう感じる時って実は少なくて、大半の子達は、1時間の面談したとて行動を起こすことも少なければ、自己分析の意義すら理解してなかったり、
調べればわかることをLINEで聞かれて代わりに調べて記事をシェアしたり。(これは自分でやっていてよくないと思った、、)

もちろん、人それぞれ魅力があることは感じてきたし、自分らしい就活をしてくれたらいい、と願う反面、人間やから「この子のために時間を割こう」という想いのレベルって相手によって違うのが正直で
いやそれってメンターとしてどうなん、と想い悩んでいた。

同時に武者修行プログラムでコーディネーターとして運営をやったとき、自分は改めて「自分と向き合い、変わろうとしている人のサポートを全力でしたい」という想いが強くなって。

それでもこの軸はぶらしちゃだめだ。「目の前の人を前向きにするんだ」と思って入った今の会社。毎日架電する中で、「採用」「人材」という言葉を出しただけで煙たがられる日々。全然必要とされんやん。人の人生に関わるきっかけもつかめてない気がする。

もう、ビジョンも違和感があって、働く目的がない今、心から楽しめる気がしん。頑張れへん。

こんな感じで、全部をぶつけてみたときにただ黙って聞いていたコーチから返ってきた言葉は、本当に一言。

「みきてぃってさ、全員のこと応援しなくちゃいけないの?」

・・・・・


・・・・・・・・・・・あれ?

確かに、よく思い起こしてみれば、私一度でも「全員のこと応援しろよ」って周りに言われたことあったっけ。
わたしのビジョンって、世界中の人の人生を前向きにするとか、そんなでっかいことだっけ。

応援したいと思った人の人生を、前向きにしたいだけじゃないっけ。

「自分で、そうしなきゃいけないって勝手におもってました」

コーチは笑って「そんなことしなくていいよ。私だって、面談断ることあるよ。だって心から応援できない人を応援しても、お互いのためにならないでしょ?」

今、「やらなければいけない」「こうあるべきだ」という概念に苦しめられているなら、それは勝手に自分が決めてしまっているだけなのかもしれないってことか。

ビジョンでやる気が出る人なんてほんの一握り


あ、コーチでもそうなんだ。
私、別にそれでいいんだ。閉じていた心が段々開いていく感覚があった。

「でも、私、就活の時の軸が、今じゃ全然しっくりきてなくて。本当だったら自分のやりたいこととか、働く目的をもって活き活きと働きたいんです。

『働く事を楽しく』って言ってた自分が楽しんでないのって情けなくて・・」

あれ?なんか、理想語るよなあ私って。
理想、押しつけてるんかもなあ、自分に。

「ねえ、疲れてるよね、あなた」

いえ、全然げんきです!そう言おうとパソコンの画面を見たら
めっちゃめちゃ辛そうな自分の顔。


気づいてあげれんかったな、自分で自分のこと苦しめたんや。
そう思うと開始15分で涙目。

今日は、自分と向き合ってやろう。と「はい、疲れてたみたいです」と笑ってみた。コーチはそんな私の顔を優しい目で見つめて
「在宅って、自分が思った以上に結構ストレスよね~雑談してるつもりが、やっぱり結構ストレス感じたりするもんね。

営業なんて、欲しい人を探す作業に過ぎないわ。どんなに美味しいカレーでも、お腹いっぱいの人は買ってくれない。そうでしょ?断られることが、否定されていることに繋がるんじゃない。買うのがその人じゃないってわかっただけなのよ。営業なんてそんなものよ~」


笑いながら、ホワイトボードに私のビジョンを書いて聞いてきた

”他人の人生を前向きにできる人”

「ね、これのしっくり度合い何割かな?」

・・・「他人っていうワードが入ると5,6割です。でも、応援したい人を、ってワードに変えると8割になります」

自分で言ってて笑いそう。8割しっくり来てるくせに、足りない2割で悩んでんのか私。

「知ってた?世の中には二つのタイプがあるの。

一つは、ビジョン型。
あなたが言うように、ビジョンがあると前に進めるタイプね

そして、もう一つは、価値観型。
これが8割以上。この人達は、ビジョンはない。
でも、目の前のことがこうなったらいいな、で頑張れる。」

8割以上。
私だけじゃないんだ。
会社の価値観に共感して入ったけど、ビジョンなんかない。
別にそれでいいんだ。

「どう思う?」

私、価値観型だと思います。
なのに、無理にビジョン型になろうとしていました。
それがかっこいいと思ってただけなのかも。

じゃあ、価値観を理解して、自分が頑張れる理由を探したいです

心のコップに、ちょっとずつ水を足していく


私は、今まで嬉しかったこと、満たされたこと、楽しかったことを話した。久しぶりに自己分析を手伝ってもらう感じがなんとも懐かしくて、心地よい感じ。

「達成感」
「繋がり」
「成長」
「承認」
「創作」
「信頼」
「自由」
「貢献感」

これらは、私が幸福に感じる時のキーワード。

「この価値観に触れることができるなら、貴方はどんなことがしたい?」

私は、目をつぶって考えてみた。仕事とか一旦おいといて、私が本当にしたいことって何やろうか


”考える前から最初から頭にあった事”



「私、世界一周がしたいです。いつまでに行きたいとか、そんなことはないです。1年に数カ国ずつでもいい。働きながらだともっといいけれど、『今まで知らなかった景色、食べ物、文化、そして人に触れて、自分の世界を広げていきたい』それが一番に浮かびました。」

ずっと、あったやん頭に。でも、仕事のせいで、って仕事を悪者にして叶わないものと決めつけてなかったっけ?


「良いじゃん!!!」コーチは笑顔で認めてくれた。

「じゃあ、世界一周できたら、貴方はどうなるの?」

いま、この欲求や、幸せに感じる価値観が満たされたとき


私は、どうなるか。



「”心に余裕”が生まれます。」


そっか、私は余裕が欲しいのか。
大きく息を吸って、思いっきり自然を感じて、ぼーっと時間を過ごしたり、人と触れ合うことができる余裕が。


「そうなんだ。じゃあ、心に余裕が生まれたら、貴方は何をする?

一瞬考えて、考えてから笑いそうになった。



「・・・心に余裕があれば、人のために頑張りたいと思います。

私は、人の成長を支援することがしたいので、教育に関わったり、それこそ今やってもらっているコーチングなどを通して、貴方のように人を前向きにできたらと思います


・・・・私、心に余裕がなかっただけなんですね」


最初に口に出したときよりも、

もっとはっきりと、自信を持って
私は就活軸を口にだすことができた。
そしてほんの少し、より具体的に。


「あなたの心がこのコップだとしたら、今水はどれくらい入っているの?」

・・・・6,7割ですね。
結構、入ってるんだ、水。

完璧主義なところが無意識にあると、6割も水が入っていることより
水が満タンではないことが気になってしまう。

よく、6割「も」と捉えるか、6割「しか」と捉えるかって話が自己啓発本であるけど、自分の心の水ってなると、捉え方ってやっぱり変わってしまうと思う。
誰かのコップだと「6割もあるやん」と言える。でも、自分のコップだと満タンじゃないと満足しない。人間って面白い。

それを、自分のコップを満タンにしようともせず、それどころか水が減ってることにも気づかず、他人のコップに水を分けてあげられないことを苦しんでいたわけか。

「そのコップの水を1割増やそうとはしなくていい。たった0.1増やせれば良い。小さくて小さくて、本当にしょうもないことでもいいのよ。今その水を少しだけ増やすなら何する?」

好きな食べ物を食べるとか、好きなだけ寝るとか。
友達と話すとか、好きな本を読むとか。

こんな簡単なことでさえ、自分のためにできていなかった。

頑張りすぎなくて良い、生きてるだけで偉い


「コーチングではないけれど、アドバイスしてもいいかな?
あなた、『頑張りやさん』なの。」

それは、今まで言われてきた頑張りやさんよりも、ずっしりと重い感じ。

ONとOFFの切り替えが本当に大切なのよ。休日何をしている?」

本を読んだり、何か勉強しなきゃいけないかなって焦って過ごしてしまってます。最近、つくることが好きでwebデザインにも興味を持つようになって、今日はずっとプログラミングの勉強を。。。

「頑張りすぎなくて良いのよ。」

無意識に、頑張らなきゃっていう意識が働いている、心が安まらない。そういうのは心の水を減らすことに繋がる。それよりも、心の水を満たしてあげる行動をしなさい。

たしかに、自分で休んでいる"つもり”になっていただけかも

「自由」って、自分で選択する力のことだと思うの。
自由が欲しいと思うのは、自分で選択していないから。

「私は企業を辞めたとき、友達にこう言われたわ。
あなたはクジラなんだから、小さな水槽に戻ろうとしなくていい』」


最後にコーチは、簡単な絵を描き始めた。

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赤旗が貴方が成し遂げたいゴールだとする。

貴方はいつも、右から登ろうと考えるかもしれない。
最短で、成長もできて、崖から登る方がかっこいい。

でも、そっちを選んだらしんどくて、落ちることだってある。
そういうときは左から登る選択肢も知って欲しい。

どっちかを選べというわけではない。

いけそうであれば右から、でもしんどくなったら左から。

そうすることで、ゴールに楽しく近づけると思うから。



そういえば、武者修行プログラムに参加したときも、ファシリテーターの方に言ってもらったっけ。

「人よりも理想が高いと、自分を苦しめてしまう。
少しだけハードルを下げて、ちょっとでも行動をした自分を、自分の言葉で褒めて抱きしめてあげてほしい。」
あのときは大学2年生で、カフェで大泣きしたなあ。
そのときよりも、少しは成長できてるかなあ。がんばったなあ。

私は、久しぶりにもやもやした霧が晴れた感覚があった。
しんどい状況は変わらない。
でも、自分の捉え方次第で、こんなにも気持ちが楽になる。



「ありがとうございました。」



ZOOMを閉じたあと、思いっきり好きなご飯を食べて
見たい動画を見て、寝たい分だけ寝た。
起きてから、久しぶりにピアノを触った。
高校生の頃より、ずいぶんと下手になってたけど、
音楽が大好きだった幼少期を思い出して、気持ちが暖かくなった。

心の水を少し足したあと、
だれかの役に立てればと思って、このnoteを書くことにした。
今の自分は、義務感ではなく、シンプルにやりたいと思って書いている。
そんな自分の方が、よっぽど好きだ。


焦らなくていい。肩の力を抜いたら、
世界って本当に広い。

何も頑張ろうとしなくても、貴方は十分に頑張っている。
毎日パソコンの前に座って、仕事をしようとしている。
毎日朝起きて、行動をしようとしている。
できることを探して、楽しめることを探して、毎日頑張っている。

それが、それ自体が、本当にえらい。

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