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靴ずれを起こさないための靴選び

「通学用に履いていた靴が足に合っていないんでしょうか。靴ずれができてしまいます」可児市のIさんがお子さんを連れて相談に来られました。

場所によって違う靴ずれの原因

靴ずれを起こす場所は数か所あります。そしてその原因もいくつか考えられます。たとえば―
①カカトの真後ろ:足のカカトを真横から見ると「カカトの角度(ヒールカーブ)」にはタイプがあります。丸みのあるカカトがあれば、直線タイプのカカトもあります。かかとの特徴と靴の履き口(トップライン)がうまく納まらないと皮膚が擦れたりくい込んで靴ずれを起こします。
②外くるぶし:外くるぶしの下端から床までの高さも人それぞれです。(左右で高さの違う人もおられます。)外くるぶしと靴の履き口に適度な余裕がないと歩くたびに擦れて靴ずれを起こします。外くるぶしを中心とする足関節が外に倒れやすい人も注意が必要です。
③足幅の一番広い周囲:靴を履いた時、靴幅周囲に余分なスペースのある靴。足は歩く時指のつけ根を屈曲させます。この時余分なスペースが「余りシワ」となり甲にむかって押し付け摩擦を起こすので、皮膚を傷めることがあります。

つま先余裕の多すぎる靴

さて、Iさんの場合は次のような4番目の原因を抱えていました。
靴選びのポイントの一つに「つま先余裕(捨て寸)」があります。足は一歩踏み出すごとに縦方向に7~8㎜ほど伸びます(個人差はありますが…)この「足の伸びしろ」を計算に入れて靴を選ぶ必要があります。(成長期のお子さんであれば成長余裕といってもイイかと思います)
Iさんの足を測ってみるとタテ寸法(足長)24.5㎝、に対し履いている靴のつま先余裕が2.5㎝とかなり大き目の靴でした。つま先余裕が多すぎると足が上がりにくくすり足歩きやつまずく原因にもなります。

留まりの悪い靴

また、靴のデザイン面で見ると靴ヒモ部分がゴム仕様でした。脱ぎ履きはラクなのですがゴムの伸縮で足がしっかり留まりません。つま先余裕の多すぎる靴を履いていると足はどんどん前滑りを起こします。靴はつま先へ向かうほど天井が低めに設定してあります。低い天井で足指のつけ根あたりが擦れるとここに靴ずれができることになります。

正しい履き方でトラブル予防

足のサイズや特徴に合った靴を選ぶことも大事ですが、正しい履き方をしてトラブルを解消しましょう。
・履き口を大きく開ける
・足と靴のカカトを床で「トントン」と合わせる
・靴ヒモまたはベルトで甲周りを固定する
玄関先でほんの1分程度の手間で履き心地も向上します。ぜひお試しくださいネ

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