見出し画像

ウオノメと足と靴の関係

関市のIさんは終日立ったままのお仕事をしておられます。お若い頃から外反母趾があって気にはなっていたのですが、最近はウオノメまでできてしまいました。荷物を抱えて移動するときなどは飛び上がるくらい痛いし、我慢していたらヒザまで痛くなってきました。これではお仕事に差し障りが出てしまいます。そこで何とかしたくてご相談に来られました。

ウオノメのできやすい箇所

ウオノメができやすい場所にはいくつかあります。主に―
①足の指の先端からその周囲
②小指の付け根から側面にかけて
③指と指の間(特に母趾と2番目の指の間や4番目と小指の間)
④足のウラの指のつけ根(特に2,3番目や小指) などが挙げられます。

どうしてできるの?

ウオノメのできる場所によって原因もいくつかあります。たとえば―
①の場合:靴の捨て寸(つま先余裕)が足りなくて足指が靴のカベに押されて折れ曲がっている。または靴がゆるくて脱げないように指先に力を入れて中敷きを掴むようにして歩いている)
②の場合:靴の側面にゆとりがなく小指が圧迫を受けている。または靴の中で足が前後に動いて小指の皮膚が擦られる。体重が外にかかりやすい足をしている。
③の場合:つま先全体が細い靴を履いて指全体が左右から圧迫されている。
④の場合:足を支えている関節がゆるみアーチ(特に母趾と小指を結ぶ横のアーチ)が崩れる といったことが時には二つ以上重なって起こることもあります。
Iさんは若い頃から外反母趾を抱えておられます。外反母趾の方は関節が関係しているので④の状態になりやすいと言えます。

何回削っても同じところにできるのはナゼ?

Iさんは「あんまり痛いんで皮膚科で削ってもらうんです。でも一か月くらいすると、ア、ちょっと痛くなってきたなぁと思うと同じところにできてる。しょうがないんで定期的に皮膚科に通っています」―
足に痛みのある方はできるだけ楽なゆったりした靴を選ばれることが多いようです。Iさんも痛くないように幅広でゆったり目の靴をはいておられました。大き目の靴は一見ラクに感じますが、靴の中で前後に動きやすくなります。横のアーチが崩れているので、動くたびに台座の上で圧迫を受けてしまい、せっかくウオノメを削っても同じところに再発しやすくなります。

再発を予防するには

まず足に合った靴を履くこと、自分の足のウラに合わせてオリジナルの中敷を作り靴に入れて歩く、アーチを支える靴下を併用するなどがお勧めです。
Iさんには足に合ったクッション性のある靴にオリジナルの中敷をお作りして歩いて頂くと、「今まで履いてた靴と全然違う。不思議なくらい痛くない。
靴でこんなに違うもの?」と驚いておられました。もちろん、お仕事の内容やその方の歩き癖によって一概には言えませんが、こうしたことを見直すことで少しでも痛みを軽減できたらいいですね。(フットケアもお忘れなく!)


ウオノメが痛くて色々靴を替えたけどやっぱり痛い…そんな方はこちらからご予約ください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?