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「認知科学」、マジカルナンバーの話と諸効果 (4)

4 マジカルナンバー「7」の話
 
 マジカルナンバー7にはどういうものがあるだろうか?7つの〇〇には、世界七不思議、7つの大陸、7つの海、七草粥、7つの大罪、7つの習慣、プレアデスのアトラスの7人の娘、七歳の男の子、地獄の七段階、七原色、七つの音階、七福神、一週間が七日、などがあります。
 7は週の単位です。キリスト教では6日働き、7日の日曜日を安息日にしています。神様がこの世界を作って最初に休憩したのが7日目と言われます。この7のリズムは中国に伝わり、それがやがて平安時代初期に日本に伝わりました。7のリズムで繰り返されるという考えは仏教にもあり、初七日、七回忌、四十九日と7のリズムの数字になって現れています。正月の7日目に七草粥を食べるのも、このリズムです。お七夜は赤ちゃんが生まれて七日目の夜のお祝いで、その時に名前を付けるならわしだった。昔は生まれても死亡する子が多かったので、ようやく七日目まで無事に生きてきましたとのホッとした気持ちの現れでした。七夕は陰暦7月7日に中国の故事に基づく行事で7、7と連続するリズムと呪術から来た奇数崇拝からのもので、織姫に縁がある織り機の棚機(たなばた)から、たなばたと呼ぶようになりました。
 七福神とは、恵比須神・大黒天・毘沙門天・弁財天・寿老人・福禄寿・布袋という七人の福の神様の集合をいい、これらは中国、インド、日本など各国の神様です。ヨーロッパからアジアまで7と特別な数字で、共通しているところがあり、不思議な縁があります。       (つづく)

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