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◎日々のつぶやき 33

33 ホーソン効果とは?



 ホーソン効果とは「相手から目をかけられることで、期待に応えたい気持ちから能力が向上する」現象です。以前に27で述べたピグマリオン効果と似ていますが、対象は他者ではなく、自分という点が違いです。 さらにピグマリオン効果は教師と生徒、上司と部下など、上下関係があるなかで発生する現象に対し、ホーソン効果は上下関係に限った話ではありません。ピグマリオン効果と似ている心理的行動としてよく挙げられるのが「ホーソン効果」です。ホーソン効果もピグマリオン効果と同じく、人の行動に影響を及ぼす心理的行動の一つです。
 「ホーソン効果」は、人が「注目される」ことで成果を上げようと力を発揮する現象のことです。他人からのポジティブな注目は自分の意識決定に大きく影響し、それによって自分の行動や結果も変わってくることは往々にしてあります。ホーソン効果が発見された経緯は、100年ほど前に、米国のウェスタン・エレクトリック社ホーソン工場で行われた実験です。この時の実験によって労働時間や環境などの物理的労働条件よりも「注目されているという意識によって生産性が向上する」ということが判明しました。このことから、周囲の注目を浴びることで「よく見られたい」「ヒトの期待に応えたい」という気持ちが生まれ、それによって行動が変わり良い結果を生み出す現象が「ホーソン効果」と呼ばれるようになりました。1. 表彰制度、2. 目標を公言する「パブリックコミットメント」、3. チームビルディングの実施などの施策が考えられます。会社でいうと成果を出した社員を全社ミーティングなどで表彰し賞賛するような表彰式は、ホーソン効果によるパフォーマンス向上の一環といえます。(つづく)


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