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転職サイトのスカウトメールは真実かウソか?どうやって見分けるの?

転職活動中にスカウトメールが届くことありますよね。
スカウトされるなんて、ちょっとワクワクします。

ヘッドハンターや企業からのスカウトメール
一見すると嬉しいサプライズに感じます。

でも、ちょっとビックリするかもしれませんが
スカウトメールの8割は広告なんです。

元人事の私から転職活動中の方へ
「本命スカウトメールを見極める方法」「悪質なスカウト」について
お伝えしたいと思います。




スカウトメールの種類


サービスによって多少の差はありますが
スカウトメールはだいたい3パターンに分けられます。

  1. 転職サイトからの自動送信メール

  2. 転職サイトの担当者からのメール

  3. 企業の人事・採用担当者からのメール

意外と種類が多いですよね…
それぞれの特徴を簡単に説明します。


1.転職サイトからの一括自動送信メール

求職者の情報に基づいて自動的に送信されます。
これは、求職者が転職サイトに登録した情報(年齢や希望勤務地、経験職種など)をもとにコンピューターの自動処理で送られてくるもの。

これがいわゆるただのDM
人の手が加わっていないためコピペの定型文で送られてきます。

完全にコンピューターの自動送信…😞

転職サイトの運営側としては手間を減らしつつ
求職者に多くの選択肢を提供することや
たくさんの求人案件を紹介することで
求職者のモチベーションを維持することが狙い。

このタイプのメールはあまり真剣に読まなくてもいいでしょう。
向こうから求人がやってきたぐらいの感覚で。

希望条件と異なるチグハグな内容も多いです。
たとえば…地方に住んでいるのに東京勤務のスカウトがきたり。

一斉送信のスカウトメールの多くは
希望の職種、居住エリア、検索履歴のみでリストアップ。
今はAIでもっと深くキーワード設定しているかもしれません。


2.転職サイトの担当者からのメール

転職サイトの担当者が求職者の情報を見て
マッチする求人を選んでメールを送ります。

人が関与するので精度は高いと思うかもしれませんが
それでも選定の大半はコンピューターを使っています。

求職者と求人をシステムで検索して人がチェックしてマッチングします。
これは自動マッチングを少し改善したものと考えてください。

たとえば…20代で法人営業経験があり、大阪で働きたい人を検索して
テンプレメールを送信。

これで10分以内に数百人にスカウトメールを送ります。

スカウトメールのタイトルや最初の部分をちょっと見て
気になったらゆっくり読むのがちょうどいいですね。


3.企業の人事・採用担当者からのメール

企業の人事や採用担当者が履歴書を読んで直接メッセージを送ります。
これがスカウトメールの本命!

採用の可能性も高まります。

転職サイトに求人を出している企業の人事や採用担当者は
求職者の職務経歴書などを丁寧に読み込んで
心を込めてメッセージを送ります。

前職で人事だった私も時間をかけてプロフィールを
隅々まで読み込みました。

求職者と企業とのマッチングは難しいので
企業側も懸命になって自社でほしい人材を積極的にスカウトします。
攻めの採用とか言ってますが応募数が少ないのが現状で…
企業から積極的にアプローチしないと採用できないからです。

このパターンでは書類選考は他の方より優位で
面接で直接会って双方、マッチすると採用になる可能性が高いと言えます。

これが、まさにスカウトなんです。


スカウトメールの本質を知らないと起こる現象


たとえば
「プロフィールをみてご連絡させていただきました…
ぜひ応募していただきたい」

のようなスカウトメールが届いたとします。

喜んで応募すると…

「せっかくご応募いただいたのに申し訳ありませんが
今回はお見送りさせていただきます。」

というお祈りメールが届く。

いやいや…
スカウトメールで応募を勧めてきたのはそっちですよね…と
反論したくなりますよね。

まるで、告白されて喜んで、翌日にOKと返事したら振られるような😓
理解に苦しむ経験をした方は少なくないのではないかと思います。

スカウトメールは実際にはコンピューターや外部業者が送信し
応募があって初めて企業の人事が書類選考します。

一括送信スカウトメールの特徴を見抜こう



文章をよく読めばわかりますが以下のような特徴があります。

  • 本文はテンプレート

  • 自分のスキルや経験への明確な内容に触れていない

  • いくつもの仕事情報を紹介

  • 送信元は「採用担当」ではなく「採用事務局」

  • 送信元のメールアドレスはフリーメール

自分以外の人にも当てはまる内容なので
すぐに見分けがつきます。

「釣り求人」悪質で対策が難しいスカウトメール


これは、魅力的な会社の求人情報を使って
転職を考えている人に返信を求めるスカウトメール。

たとえば、「あなたの経歴なら、○○企業のWebマーケティング職をご紹介できます」と大手企業の求人案内メールが送られてくることがあります。

しかし、返信して転職エージェントの面談に臨んでみると
別の求人を提案されるというもの。

このような怪しいスカウトメールは
基本的に合っていない職種を紹介してくることが多いです。

スカウトメールの手口に惑わされず
基本的に無視することで無駄な時間と労力を避けましょう。

エージェントとの面談前に
○○企業の○○職の求人で間違いないですよね」
と釘を刺してもいいでしょう。

曖昧な返答なら怪しいですね。


自分宛てスカウトメールの特徴


自分宛てのスカウトメールには、以下のような特徴があります。

  • 本文で自分のスキルや経験に具体的な言及がある

  • 紹介されている求人案件が1つ

  • 送信元が「採用担当者」

  • 送信元のメールアドレスが企業のドメイン

このような要素が多い場合は、
自分宛てのスカウトメールの可能性が高いでしょう。

返信の判断で迷ったら次のことを考えてみてください。

  • 紹介された仕事に興味があるか

  • 自分のスキルや経験を活用できるか

これらを考えて返信するか決めてみてくださいね。



さいごに

スカウトメールすべてに返信する必要はありません。
一斉送信スカウトメールと自分宛てスカウトメールを見極め、
自分に合致した案件のみ返信するようにしましょう。

不審な点があれば、返信せずに問い合わせてみたり。
「URLをクリック」などの詐欺メールもありますからね。

就活だけでも大変なのに巧妙なテクニックを使って
応募者を集めている現状って、なんだかちょっと疲れますよね。

スカウトメールの真実性を見極める知識があれば
転職活動がもっとスムーズになり無駄な労力や時間を節約できます。

最後まで読んでいただきありがとうございます!


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