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【作家との対話】「過失」と「悲劇」の差異に小説誕生の真髄を見る

この記事はリベラルアーツみこちゃん大学加入者は100円で他の大学向け記事も読み放題。単発300円となっております。

お知らせ


 みなさまやっほー(^▽^)
 みこちゃんでございます。

 小説は亀の歩みで進んでおりますが、このnoteはもともと、小説オンリーではなくいろんな話題を扱っておりました。

 その一つの試みとして、サブスクの「リベラルアーツみこちゃん大学」があります。

 noteの不具合がきっかけで、このnoteを休止していた折にこのメンバーシップも休眠していて、noteの不具合が治って小説を復活させましたがこちらの復活に手間取っていました。

 その間も、サブスクの料金を払っていただいていた方には本当に申し訳なく思っております。

 こちらのサブスクも復活していきますので、よろしくお願いいたします!

 第1回目は、みこちゃんの地下サロンで赤星香一郎先生と文学の真髄に関わるお話をさせていただくことができましたので、それを編集してお届けいたします。

 このnoteをご覧の方には、作家志望の方もいると思いますし、そうでない方も、アマチュアとしていかにレベルの高い、もう一段階ステップアップした諸小説を書くにはどうしたらよいだろうと、日々呻吟してらっしゃるかたもいるはずです。

 また、傑作を生み出す小説家の頭の中はいったいどうなっているのだろう。どんな思考から、小説というものが生み出されるのだろう……という興味のある方もいますよね。

 今回の対談は、作家はどうやって作品を生み出すのか、その真髄に迫るものとなりました。

 対談を終えて、作家になるには文章力はもちろん必要ですが、小説家になるために文章力を磨こうとする人はその時点でダメじゃないかな、と思いました。

 もちろん小説を書くにはいわゆる文章の巧さとは違う(後天的には習得不可能な)ある種の文才(一般的には死語)は必要です。でも同時にそれは、かなり後天的に磨きをかけることができます。

 そうではなくて、作家にとって最も大切なのは、一般の人が見落としてしまう(必ず見落とす)場所に、小説の誕生する瞬間、そのネタを嗅ぎ当てる嗅覚だと思いました。

 対談のきっかけになったのは「みこちゃん、この本再読したけどほんとに面白かったよ」と、赤星先生がある本を絶賛していたのです。

 おや!(゚0゚)

 なぜまた、この本を……。

 最初はそんな気持ちでした。日本の高度経済成長の裏で起きた公害の悲惨な事件。確かにこれは私たち日本人の一つの痛みを伴った教訓として忘れてはいけないことだと思います。

 でも、なぜ推理小説作家の赤星先生がこの本をそこまで絶賛するのだろう……。

 そこから対話は始まりました。

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