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ユダヤ人への借り

イザヤ書 66:10    2024 04 10(水)
エルサレムとともに喜べ。すべて彼女を愛する者よ、彼女とともに楽しめ。すべて彼女のために悲しむ者よ、彼女とともに喜び喜べ。

現在のイスラエルは世界の火薬庫と言ってもよいほど、紛争の絶えない国です。それが報道のされない日はほとんどありません。そもそも古代より数々の大国から脅かされ続けて来ました。それはイスラエルの地がアジア、アフリカ、ヨーロッパの三大陸を結ぶ中心、いわば扇の要に位置するからです。ですから神さまはイスラエルが近未来に世界を指導する超大国となるべく定めました。そのときエルサレムは世界の首都になると旧約聖書で繰り返し預言されてきました (ニューヨークではない!)。

現在のエルサレムは国際的にはイスラエルの首都とさえ認められていないように不安定な位置にあります。ハマスから今でも無差別にミサイルを撃ち込まれ続けているように、世界中に蔓延する反ユダヤ主義勢力によって絶えず安全を脅かされています。しかしクリスチャンは救いに関してユダヤ人に借りがあると聖書にあります。「野生のオリーブであるあなた (クリスチャン) がその枝 (ユダヤ人) の間に接ぎ木され、そのオリーブの根から豊かな養分をともに受けている」(ロマ11:17)。ユダヤ人の知り合いは皆無かもしれませんが、聖書的にはクリスチャンとユダヤ人は密接な関係にあります。

たとえばアブラハムはユダヤ人にとって肉の先祖ですが、私たちにとっては霊の先祖で、アブラハムの子孫であることにおいては同根です。イエスはユダヤ人として生まれ、第一義的にはユダヤ人への救い主です。キリスト教はユダヤ教に接木されたものです。ユダヤ教がなければキリスト教もありませんでした。旧約聖書がなければ新約聖書も書かれませんてました。その借りを返す道は、詩篇122:6-8に記されているように、ユダヤ人の救いとエルサレムの平和のために祈ることです。(これがアメリカ人がユダヤ人国家を支持し (約7割) 、あらゆる支援を惜しまない理由の一つです。陰謀論などではありません)。

クリスチャンはイスラエル国家のすることを何でも是認することはしませんが、この1,900年間、良いことをしてもしなくても、故なくして憎まれてきたユダヤ人が、イエスをメシア (ユダヤ人の待望する救い主) と信じるように祈り、助けることは聖書が命じているところです。それはクリスチャンの標準装備であって、オプションではありません。しかもエルサレムの平和は私たちと無関係ではありません。なにしろユダヤ人が絶滅したら、キリストは再臨することができず、私たちは千年王国に入れなくなるのですから。つまりクリスチャンとユダヤ人は運命共同体であり、関係は大有りなのです。
(今日の写真は、おととい、イスラエルで観測された日食です)。


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