見出し画像

《YAMAP事例vol.2》データを読み解きユーザーに喜びを。YAMAP流 “ファンと共に創るマーケティング”とは

こんにちは。チーターデジタルの加藤です。
当社では有名企業のマーケター対談や、研究成果を組み合わせた体系的なDXカリキュラムを提供する「Marketing DX Academy」を展開しています。

vol.1 | コロナ禍で売上5倍を実現した「YAMAPストア」の販売戦略。キーワードは“タイムリー”」に続き、今回の記事では登山アプリを提供する「YAMAP」様との対談から注目すべきポイントを抜き出してご紹介します。


vol.1はこちら

同社は「ファンとともに創るマーケティング」に軸足を置き、ユーザーの行動データを活用した取り組みを行っています。
その取り組みについてウェビナーに登壇いただいた小野寺洋さん(YAMAP マーケティング統括)のコメントを交え、一部をご紹介します。

※本記事は「Marketing DX Academy」でのYAMAP小野寺さん登壇動画の再編集版として一部を紹介します。

「Marketing DX Academy」YAMAP小野寺さん登壇動画

動画では今回ご紹介する内容に加え、以下のトピックスについてお話いただいています。

  • 顧客に新しい価値を感じてもらう仕組み

  • ビッグデータの分析から顧客の課題を紐解く方法

  • 循環型顧客エンゲージメントを実現するための”ファンと共に創るマーケティング”

  • YAMAPのCX事例 など

これら全ての対談内容は、以下のURLから無料でご視聴いただけます。

No.1登山アプリ「YAMAP」


URL:​https://yamap.com/

電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです(2021年8月 登山アプリ 利用者数調査 [App Ape 調べ] )

2023年5月に累計370万ダウンロードを突破。


YAMAPの“ファンと共に創るマーケティング”

YAMAPは、循環型顧客エンゲージメントを実現するためのテーマとして「ファンとともに創るマーケティング」を掲げています。この考え方は、以下の3本柱から成ります。

  1. 共感を熱狂に変えること

  2. 愛着を無二の存在に変えること

  3. 信頼を応援に変えること

ここからは蓄積された膨大な顧客データを読み解くことでユーザーに喜びを与え、ファン化を加速させた事例をご紹介します。


歩行速度が早いユーザーにトレイルランニングのコンテンツを表示

YAMAPには、「ユーザー(=登山者)がどの区間を、どのくらいのスピードで歩いたか」のデータがあります。小野寺さんは、ユーザーの歩行スピードによって情報閲覧行動に変化がもたらされるかを試験しました。

「歩く速度が平均より速いユーザーを抽出し、とあるコンテンツを表示しました。それは“トレイルランニング”のコンテンツです」(小野寺さん)

結果、一部ユーザーに表示したトレイルランニングのコンテンツ閲読率は、144%を達成。

データを読み解き、逆算して考えることで、「山で早く歩く人は、トレイルランニングをしている可能性が高い」ことが明らかになりました。

データからユーザー像を明確化し、「ファンの喜び」を醸成する

それだけではありません。YAMAPがビッグデータからユーザーの行動を把握し、各々に適切なコンテンツを表示することで、それを読んだユーザーは「また山に登りたい」と感じます。

「その人にふさわしい情報をお届けすることで、ユーザーさんに喜んでいただけることを実感しました」(小野寺さん)

小野寺さん曰く、「YAMAPでは年代別のデータはほとんど使わない」とのこと。登山回数や季節などの情報をもとに、ユーザーに役立つ情報発信を行っているそうです。

ユーザーの喜びに直結する価値提供が、YAMAPファンの醸成につながっています。

【加藤の考察】データ活用の可能性を広げる

山登りならではの特性を前提にデータを読み解くことで、「歩行速度の早いユーザーはトレイルランをしている」という仮説の立証につながったのだと感じました。

これはYAMAPだけに言えることではなく、他の業態でもうまく適用できるのではないでしょうか。

洋服の購入時を例に挙げると、それはリモートワーク用なのか、タウンユースなのかなど、同じ1着でもニーズが異なる可能性が考えられます。
お客様の様々な行動には、実際の用途や目的を読み解くヒントが隠されているんですね。

無料全編視聴可「アウトドア ライフを安全安心に。YAMAPが取り組む循環型顧客エンゲージメントとは?」

記事の内容は、登山地図GPSアプリ「YAMAP」のマーケティングを統括する小野寺 洋さんをお招きし、ファンコミュニティ形成の秘訣や、コミュニティを通じて得られたデータの活用法など、370万以上のダウンロード数を誇る「YAMAP」の成功法則をご説明いただいたウェビナーの抜粋です。ウェビナーは以下のURLから無料でご視聴いただけます。
https://go.cheetahdigital.com/jp.Ondemand_marketing-dx-academy

チーターデジタルについて

チーターデジタルは世界13カ国でビジネスを展開する、リレーションシップ マーケティング ソリューションのプロバイダーです。現代のマーケティング担当者は、Cheetah Digital Relationship Marketingにより、顧客一人ひとりに適したブランド体験およびクロスチャネルメッセージング、ロイヤルティ戦略を展開できます。アメリカン・エキスプレス、ケンタッキーフライドチキン、ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ、リーバイ・ストラウス、DINOS CORPORATIONを含む世界そして日本のブランドがチーターデジタルのソリューションを活用し、新規顧客の獲得からロイヤル顧客との永続的な関係構築までを実現しています。

詳細については、 https://www.cheetahdigital.com/jp をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?