Leica Summilux 50mm F1.4 ASPH.を買ったよ。【作例あり】
とうとうやってしまいました…。
以前購入した現行ズミクロン50mmを下取りに現行ズミルックス50mmを購入。
2023年2月時点のマップカメラでの良品で44万円、恐ろしい価格です。
半年ほど前まで気に留めていなかったレンズだったんですよね。
敬愛する木村伊兵衛氏もズミルックス50mmを愛用していたそう、僕は現代の木村伊兵衛となるべく手に入れました。
ズミルックスを買った理由
1年半ほど前、初のライカレンズであるズミクロン50mmを入手したときは、「いきなり上がれるレンズを手に入れた!」と思っていたものでした。
ズミクロンを購入したときの記事は以下。
F1.4ではなくF2だから良いなんて語ってた割に結局入手しちゃうんやで過去の俺…。
昨年夏から約半年ほどポートレートを学んでいたのですが、普段スナップを撮る自分にとって、どうしても気になる存在としてズミルックスがいました。
そして撮影会で50mmのズミルックスをお借りする機会があり、シャッターを切るや否や、その魔性の写りに感動を覚えました。(その時の撮って出し写真は下の作例にあるので見てね。)
ズミクロンとのスペック表での差はF1.4かF2かの違いですが、その写りはスペック表では語りきれない差がありました。
これは本当に実際に使ってみないとわからないものです。
ズミクロンのときと同じく、このときの衝撃がボディブローのようにジワジワと効いてきたのです。
そしてズミルックスについていろんなサイトや文献を漁る日々、ウダウダマンになっている僕のツイートに高橋伸哉さんが最強の作品とともにぶん殴りしてくれました。
手に入れたらあとは撮影に集中するだけ…。楽になれるんや…。
ズミルックス購入に当たり35mmと50mmで少し悩みましたが、両方のレンズを比較した結果、僕に合うのはやはり50mmだと思い購入することに。
やはり50mmのボケ感には35mmにない魅力を感じました。
ここ最近は物価も上昇しており、「機材はほしいと思ったときが一番安い」というパワーワードにも後押しされました。
作例のご紹介
以下、作例となります。
ポートレート
こちらは初めてズミルックスをお借りして撮影した日の写真。
ちなみに撮って出し、これで魅力を感じないわけがありません。
ピント面はシャープ、そこからなだらかにボケていく美しさに息を飲まずにはいられない。
レンズが届いた翌日に即撮影。
いきなり暗い室内でエロスの撮影に挑みました。
ほのかに甘いピントもその描写力と相まって、非常に官能的な写りをしてくれており、モデルさんの色気と美しさを引き出せているのではないかと思います。
撮影条件は上の写真に同じ。
胸元にテープ見えてしまっているのは僕の実力不足、目をつむってね。
モノクロ撮って出し。ここから3枚連続モノクロの撮って出しが続きます。
自分が上手くなったのではないかと錯覚してしまうレベルで素晴らしい写りをしてくれています。
ほぼ最短撮影距離での撮影。少しピントが甘いですがご容赦ください。
ピントの甘さも味に変えてしまうとてもレンズです。
引きのポートレートではズミクロン以上に立体的に、モデルさんを際立たせてくれます。
背景と被写体を分離しつつもしっかり溶け込む写り。
ここまで引いても変わらず立体的にその場の雰囲気と共にモデルさんを切り取ることができます。
つい先日、デンマークから来日したLio君。
4年前、難波のひっかけ橋こと戎橋にて出会い仲良くなった彼とはSNSで繋がり仲良くしていました。
コロナ渦でしばらく再来日できずにいましたがようやく機会に恵まれ、撮影させて頂きました。
ハンサムな彼をズミルックスで撮影。
ハンサムはズミルックスで撮影してもハンサムでした。
手前の柵から彼に向かってなだらかに、そしてだんだんピントの合っていく視線誘導、芸術的美しさ…。(過剰褒め)
スナップ
大阪のフォトグラファーならほとんどの人が知ってるであろう『千日前シアター』の前。
ズミルックスはもちろんスナップでも大活躍です。
ズミクロンよりは少し重くなってしまいますが、慣れれば問題無し。
御堂筋で一際存在感のあるルイヴィトン、どうも発色も僕の中ではズミクロンを超えてきたように思います。
モノクロ撮って出しのスナップです。
おじいちゃんの手前に3本の梁が刺さっていますが、不思議とおじいちゃんに目が行きます。
僕の技術か被写界深度か…。
撮って出しからコントラストのみ若干下げてみました。
絞ってF8で撮影、こういう街の人々の日常生活が垣間見えるスナップが好きなのでよく撮影しています。
F8まで絞ると勿論のこと、全体的に非常にシャープネスになります。
祇園の街を歩いていると花見小路に向かう舞妓さんを見つけてレンジファインダーで即ピント合わせして撮った一枚。
本物の舞妓さんかどうかは別として、やはり京都の街に似合うし雰囲気がありますね。
清水寺三重塔を撮影。
基本的にどの色の発色も素晴らしいのですが、青はもとより赤も良い色味をしてくれています。
八坂神社にてスナップ。
まさしく僕が好きなスナップを撮ることができました。
ビゾフレックスをつけてF1.4でゆっくり撮影。
建仁寺付近の路地にて撮影。
奥行きのある場所での撮影はやはりボケ感がなだらかで惚れ惚れします。
開放での風景撮影。
空が絶妙に残っており素晴らしい写りをしてくれます。
一度行ってみたいレストラン菊水の前を撮影。
情緒を感じました。
もちろんポップな色の撮影もこなせてしまします。
水族館の素晴らしい光も綺麗に写せます。
まとめ
使えば使うほどに味の出る魔性のレンズだなという印象を受けました。
以前はスナップはズミクロン、ポートレートはノクトンクラシックと使い分けをしていましたが、現在はどちらもこれ一本あればこなせてしまうようになりました。
ズミクロンと変わらずこのレンズも『空気を写すレンズ』であることは紛れもない真実…。
この所有欲を満たしてくれるフォルムとそれに見合った写りは眺めながらカフェイン中毒になる勢いでコーヒーを飲めてしまうレベル。
ちなみに開放F1.4でポートレート撮影をする際はビゾフレックスを使用することをおすすめします。
さて、このレンズでこれからどんな写真が撮れるか楽しみです!
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