見出し画像

『回旋筋腱板の機能』

回旋筋腱板は、肩関節の運動にとって非常に重要な役割を果たしています。

その代表的な機能は

①上腕骨頭を関節窩に引きつける
肩甲上腕関節は●関節包の弛緩●関節表面の適合性の悪さ●肩甲骨関節窩の垂直性という3つの要因により非常に不安定な関節です。
その為、肩甲上腕関節には上腕骨頭を関節窩に押し付ける為の力が必要
その機能を担っているのが回旋筋腱板の1つである棘上筋
棘上筋は肩甲骨棘上窩に起始して上腕骨大結節に付着する筋で、棘上筋が収縮することで上腕骨頭を関節窩に押し付け、上腕骨を肩甲骨に対して固定しています。

②外転初期(0〜30°)に強く作用し、三角筋と共同して肩関節の外転をサポート
肩関節外転において主に働く筋は三角筋と棘上筋です。
三角筋は筋の走行から、肩甲上腕関節を外転方向に引くように働きますが、三角筋のみが働くと上腕骨を上方に移動させ、その結果肩峰下空間(第2肩関節)は狭小化して上腕骨頭と肩峰との衝突が生じます。
棘上筋は筋の走行から上腕骨頭を肩甲骨関節窩に押し付ける作用を持ちますが、上腕骨を外転させる力は小さく、棘上筋のみでは外転運動を生じさせることはできません。
棘上筋は上腕骨頭を肩甲骨関節窩に対して押し付けると同時に、運動開始筋として肩関節外転を開始します。その後三角筋の力が加わることで肩関節の外転をスムーズに行うことができます。

③肩関節の外転運動において上腕骨頭を下方に引く作用
肩関節外転において、平面に近い肩甲骨関節窩に対して半球状の上腕骨頭は上方へ転がります。
しかし、転がりの運動のみが継続した場合、上腕骨頭は関節窩より逸脱し、さらに上腕骨頭の上方移動により第2肩関節は狭小化して上腕骨頭は烏口肩峰アーチに衝突します。
上腕骨頭と烏口肩峰アーチの間には、棘上筋および肩峰下滑液包があり、肩関節外転において上腕骨頭の転がりの運動のみ継続した場合
上腕骨と烏口肩峰アーチ間で『挟み込み(インピンジメント)』が生じます。
この挟み込みを回避するために働くのが、肩甲下筋・棘下筋・小円筋です。
これらの筋群は、上腕骨頭を下方移動させる働きを持ち、外転と同時に上腕骨頭を下方に引き下げることで上腕骨頭を関節窩に保持しています。

④肩関節外転時に上腕骨頭を外旋する作用
肩関節外転時に、棘下筋と小円筋による肩甲上腕関節の外旋させる機能があります。
肩関節外転時の回旋筋腱板の外旋は、第2肩関節ないでの大結節の位置を変化させ、大結節と烏口肩峰アーチの衝突を防いでいます。

performance lab BODY PROVITE PROOF
810-0015
福岡県福岡市中央区那の川2丁目7-2
グローリー平尾 502号室

HP https://bodyproviteproof.wixsite.com/bodyproviteproof/home

instagram https://www.instagram.com/body.provite.proof/

#福岡  #平尾  #パーソナルトレーニング #機能改善 #動ける身体作り #痛みを出さない身体作り #自由自在に動く#パフォーマンスアップ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?