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【和訳】Lowkey - Terrorist?

[Intro]
では、テロリズムの辞書的定義はなにか?
「特に強制の手段として、組織的にテロルを用いること」

しかしテロルとはなにか?

私が手にしている辞書によれば
「テロルとは集団が人々や政府を威嚇し要求を飲ませるために行う爆破などの暴力的、破壊的行為である。」

では、テロリストとはなにか?

[Chorus]
やつらは私をテロリストだという
だれがテロルか知らないかのように
私はこう返す
ただ平和と愛がすべてなのだと

やつらは私をテロリストだという
だれがテロルか知らないかのように
まったくバカにしている
ああ どういう判断なのか

[Verse 1]
ターバン頭とパキスタン野郎が親父を悩ます
でも親父の好物はカレーにケバブ
彼等を見てママがバッグをもって駆けだすのは
おかしいけど悲しい
事実を勉強するよりも ザ・サン紙を読む
教えてくれ どっちが人間社会の脅威だ?
B.A.Eシステムか 自家製のI.E.Dか?
命を一掃する遠隔ドローンか
自家製爆弾で自殺する人間か
タワーが倒壊するのは 怖かっただろう
まったく恐怖だが より強力なものもある
狂ってる どうしてそんな苦難があるのか?
もっと多くのイスラエル人が ピーナッツアレルギーで死んでいるのに
これはまるで存在しない定義かのようだ
敵がだれかですべてが決まるのか
美辞麗句の行商人の雄弁さは関係ない
奴らは嘘を吐いている
さあ、だれがテロリストなのか教えてくれ

[Chorus]
やつらは私をテロリストだという
だれがテロルか知らないかのように
私はこう返す
ただ平和と愛がすべてなのだと

やつらは私をテロリストだという
だれがテロルか知らないかのように
まったくバカにしている
ああ どういう判断なのか

[Verse 2]
ルムンバは民主主義だった
モサデクは民主主義だった
アジェンデは民主主義だった
私を悩ますのは偽善だ
植民地になりたくない奴はテロリストだ
強盗の政策に頭を下げることは拒否する
私のリリックはテロか?(そうなのか?)
ベトナム帰還兵は戦争より多く自殺で死んだ
かんたんなことだ
ひとつの国が世界中に1000以上の軍事基地を持つ
宗教の問題だという あきらかにそうではない
帝国主義に反対するのはムスリムだけではない
ウゴ・チャベスはムスリムか? いや……そうは思わない
カストロはムスリムか? いや……そうは思わない
これはまるで存在しない定義かのようだ
敵がだれかですべてが決まるのか
美辞麗句の行商人の雄弁さは関係ない
奴らは嘘を吐いている
さあ、だれがテロリストなのか教えてくれ

[Chorus]
やつらは私をテロリストだという
だれがテロルか知らないかのように
私はこう返す
ただ平和と愛がすべてなのだと

やつらは私をテロリストだという
だれがテロルか知らないかのように
まったくバカにしている
ああ どういう判断なのか

[Outro]
(私が知らないと思っているだろう。知っている、知っている、知っている
私たちが知らないと思っているだろう。私たちは知っている……) [5x]

ビルディング7はテロリズムか?
ナノテルミットはテロリズムか?
ディエゴ・ガルシア島はテロリズムだった
コントラはたしかにテロリズムだった
手を焼く燐はテロリズムだ
イルグンとシュテルン・ギャングはテロリズムだった
奴らがヒロシマでしたことはテロリズムだった
奴らがファルージャでしたことはテロリズムだった

マンデラ ANCはテロリズムと呼ばれた
ジェリー・アダムズ IRAもテロリズムと呼ばれた
エリック・プリンス・ブラックウォーターはテロリズムだった
オクラホマ・マクベイはテロリズムだった
U.S.Aの毎日がテロリズムだ
U.Kの毎日がテロリズムだ

(毎日) [7x]
(私たちが知らないと思っているだろう。私たちは知っている[5x]……)

参考:
ザ・サン紙――イギリスの代表的なタブロイド紙。

狼人間、捕まる

BAEシステム――1999年に設立されたイギリスの国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業……北アメリカに進出した子会社の米BAEシステムズ(英語版)を介して世界的な影響力を持ち、2020年現在も防衛関連企業として世界7位の事業規模を誇る…………戦車、戦闘機、潜水艦などを開発、製造する国防産業を擁する。(https://ja.wikipedia.org/wiki/BAE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%82%BA

IED――即席爆発装置(Improvised Explosive Device)。あり合せの爆発物と起爆装置から作られた規格化されて製造されているものではない簡易手製爆弾の総称……小規模なものでは、花火や手製火薬からなる手榴弾レベルの物から、大規模なものでは榴弾砲の砲弾や航空爆弾、地雷を幾重にも重ねて、戦車をも破壊できる物まで存在する。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B3%E5%B8%AD%E7%88%86%E7%99%BA%E8%A3%85%E7%BD%AE

シリアのIED

ルムンバ――パトリス・エメリィ・ルムンバ。コンゴ共和国(旧ベルギー領コンゴ、後のコンゴ民主共和国)の政治家、民族運動家。同国独立期の指導者で初代首相。

モサデク――1951年5月、パフレヴィー朝のイランの首相として、石油国有化を断行した政治家。

アジェンデ――チリの医師、社会主義政治家。1970年から1973年まで同国大統領であった。自由選挙による世界初のマルクス主義者の大統領。ニクソン政権やCIAなどの支援を受けた軍によるクーデターが発生し、その最中に大統領官邸で自殺した。

ベトナム帰還兵は戦争より多く自殺で死んだ――1955年から1975年まで続いたベトナム戦争で米国は約5万8000人の死者を出した。この数は現在、最近のわずか10年間で6万人を超える米国退役軍人の自殺に追い抜かれている。(https://www.military.com/daily-news/2019/09/23/alarming-va-report-totals-decade-veteran-suicides.html

ウゴ・チャベス――ベネズエラの政治家、軍人。第53代共和国大統領。ブッシュ政権に対して反米路線をとり、反ブッシュ発言により世界中から注目を置かれる存在となった。チャベスはアメリカと距離を置くラテンアメリカ諸国やイラン、ロシア、中華人民共和国などと積極的に友好関係を結んだ。

ウゴ・チャベス

7ビルディング――7ワールドトレードセンターのこと。直接航空機が衝突したわけではないのに崩壊したことで陰謀論を呼んだ。

ナノテルミット――"スーパーテルミット"とも呼ばれ、点火後高温の発熱反応を特徴とする一部の準安定分子間複合材の通称。高い反応速度によりナノテルミット材料はアメリカ軍でより強力な新型爆弾として研究されている。崩壊した貿易センタービルからテルミットが検出されたという論文がある。

ディエゴガルシア島――インド洋の真ん中のチャゴス諸島の島。イギリス領で1966年からアメリカに貸与されている。アメリカは無人島を求めていたため、イギリスは島の住民を全員強制移住させた。離島者の帰島を禁じる、制限された食料や医療しか与えない、ペットを殺害する等の方法で同島から島民の追い出しが図られ、1973年頃には、残った者たちが強制的にモーリシャスやセイシェルに向かう船に乗せられ、移住させられた。インド洋にあるアメリカ軍最大の拠点であり、湾岸戦争やアフガニスタン攻撃、イラク戦争の際に、B-52戦略爆撃機、B-2ステルス爆撃機などがここより出撃した。

ディエゴ・ガルシア島から飛び立つB-2

コントラ――中米ニカラグアの親米反政府民兵。1979年のサンディニスタ革命政権の成立を危惧し、当時のアメリカ合衆国のレーガン共和党政権の資金提供によって活動した反政府民兵(事実上の傭兵)。アメリカのロナルド・レーガン大統領はコントラを「自由の戦士」と呼び、ニカラグアへの攻撃を賛美したが、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領はこうした態度に鑑みて、率直に「レーガンはテロリストだ」とことあるごとに語った。統一教会も資金援助していた。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9

手を焼く燐――白燐弾のこと。イラクにおいて米軍に使用され(第二次ファルージャ攻撃)、レバノン、ガザ地区にてイスラエル軍によって使用されている。リン熱傷は、長時間接触すると熱傷部位からリンが体内に吸収されるため、死亡リスクが高まり、肝臓、心臓、腎臓の損傷、場合によっては多臓器不全を引き起こす可能性がある。化学兵器禁止条約に定められた毒性化学物質ではないが、非人道的兵器だとされることが多い。

イルグンとシュテルン・ギャング――イルグンは、シオニスト革命家で詩人であるシュテルンの創設した民兵組織。英国当局によって「シュテルン・ギャング」と呼ばれていた。イスラエル極右の英雄。

奴らがファルージャでしたこと――第二次ファルージャ攻撃。2004 年 11 月 7 日から約 6 週間続いたイラク戦争におけるアメリカ主導の攻撃。のちに「1968年のベトナムのフエ市の戦い以来、米軍が参加した中で最も激しい市街戦の一部」と評された。 白燐弾の使用、負傷したイラク戦闘員の殺害、非戦闘員の死者(イラクのNGOと医療従事者は、死者は4,000人から6,000人で、そのほとんどが民間人であると推定している)、劣化ウラン弾の使用などで多くの批難を受けた。イラク・ファルージャでの白血病患者の増加率は、原爆投下後の広島の4倍にのぼるとガーディアンは報じている。

マンデラANC――ネルソン・マンデラ。南アフリカのアパルトヘイトに反対する黒人のアフリカ民族会議の指導者。長い獄中生活に耐え、1994年に黒人初の大統領に選出された。アフリカ国民会議(ANC)に参加し、政権を握っていた国民党によるアパルトヘイト政策を廃止するために活動した。

ジェリー・アダムズ I.R.A.――北アイルランドの政治運動家、政治家。IRAはアイルランドの独立を目指す武装勢力。イギリスとアイルランド共和国の両政府からテロリスト集団と呼ばれていた。

エリック・プリンス――ブラックウォーターUSAの創業者。テロリスト容疑者の標的殺害を目的に創設されたCIA特別部隊の一員だった。ブラックウォーターはアフガニスタンやパキスタンで無人攻撃機によるテロリストの暗殺などCIAの秘密任務を請け負った。

オクラホマ・マクベイ――ティモシー・ジェームズ・マクベイは1995年4月19日に発生したオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件の主犯。純粋なテロリスト。168人が志望し、800人以上が負傷した、同時多発テロ以前で最悪の犠牲者を出した事件だった。ADXフローレンス刑務所でテッド・カジンスキーと仲良しになった。爆弾仲間……。

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