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生きることへの懐疑

  • 貧困と富裕

  • 名誉と屈辱

  • 自由と隷属

いずれも快苦とは無関係であるため、どちらでもいい。

と、キュレネ派のヘゲシアスは言ったとされる。

これはもっともかもしれない。

ヘゲシアス再考

まず、貧困と富裕

私は仕事をやめてしばらく、たいへんな貧乏生活をしたことがある。
極端な月は1か月に使った金が2万円以下だった(持ち家だから可能なのである)。

貧乏を経験するとわかるのだが、貧しい方が「恵み」を感じる。
卵が10円で買えること。無料でゲームができること。中古のスマホが1万円で買えること。日差しがあたたかいこと。里山に登って見える景色が美しいこと。

いまはその頃から資産は何倍になり、さすがに月5万円は使うようになったが、かえって豊かさはあまり感じない。

投資をすると一日数十万円動くので、精神的にも不安定になる。

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