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【私と息子 #9】mili君が大好きだった絵本「でこちゃん」

こんばんは、@hanamizukiです。

すっかり東北地方は朝夕秋らしくなりましたね。あっという間の夏が過ぎ、今夏は夏があったのかどうかも記憶が定かです... 全く想い出がない夏を過ごす、生きていくことが辛すぎます。

前回の記事はこちらから

mili君が5ケ月を過ぎたあたりから2人でよく図書館に行っていました。1人5冊まで二週間の貸し出し。mili君のカードも作って一気に10冊借りる時もありました。

気に入った本があれば、自宅での購入を考えようという意図もあった中で、一番最初に購入したのが、作/つちだのぶこさんの絵本「でこちゃん」

何回も何回もこの本をmili君と読みました!

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mili君は、好きすぎてところどころ破れかかるくらい、この本を繰り返し読んでいました。保育園の先生にも「miliくん、この本がお家にあるよー!」って教えてたくらい大好きな絵本。

最初のページにある「にちようび てこちゃんはおかあさんに かみのけをきってもらう ところです」「チョキチョキチョキチョキ」mili君の髪の毛もお母さんはチョキチョキします。

「ちょっとめとじて〜」「はい できあがり!」お母さんの合図でmili君もニコニコ笑って目を開けて笑います!

絵本の中のてこちゃんは、お母さんか切りすぎた前髪のせいでお兄ちゃんから「でこちゃん」とあだ名をつけられて揶揄われちゃうのです。

てこちゃんは大好きなお買い物も恥ずかしくなっちゃったり、明日の朝、保育園行くのを心配したりとってもユーモアたっぷりの表現がある絵本で、てこちゃんの恥ずかしい気持ちがよくわかる(笑)!

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商店街の様子やこども部屋の中も、じっくり見たくなってしまう挿し絵で、商店街を見てはmili君と「あー、おだんごやさんだ!」「もぐもぐもぐ、おいしいねー!」って言ったり、外国人のおばさんを見て、mili君の英会話の先生だったメアリー先生だね!って言い合ったり、忍者を見つけては「○○くんがにんじゃってやってるよー」って教えてくれたり、挿し絵の細部までもが魅力的な本なのです。

てこちゃんは朝起きて前髪が短いままなのでガッカリしますが、お姉ちゃんの気転がきく魔法のおまじないでご機嫌に変わります!

保育園でもおまじないがきき、みーんなてこちゃんの真似をしちゃうという、とっても幸せな気持ちになる絵本なのです。

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「おかあさんはこれー!」「miliくんはこれー!」「これはericoせんせいなんじゃない?」って、そろぞれのキャラクターの女の子達をmili君が見極めて決めていきます(笑)でもそれがとっても特徴を得ているのでいつも2人でこの最終ページを見るのが楽しみで仕方かなかったです。

mili君はこども園に通っていました。3月中旬、いきなりの心疾患の疑いからの緊急入院で、mili君自身も驚いたと思いますが、きっとクラスのお友達も突然姿が見えなくなったmili君に、どうして?って思う子もいたかもしれません。

今年から、てこちゃんが通う保育園のように、園服を来て登園予定でした。3歳のmili君は朝送っていくと必ず園服を着ているお兄ちゃんお姉ちゃん達のお部屋を覗いていたのを覚えています。「もう少しでここのお部屋だね!」って、教室に玄関がついている年上のお部屋に入っていくmili君を想像して夫と楽しみにしていたものです。

息子は園服は2回しか着れませんでした。進級したクラスにある玄関も、一度もそこから入ることはできませんでした。

入園式で案内された靴箱のシール、今年はかぶとむしがmili君のマークでした。お道具入れのBOXも机の位置のシールも、mili君のお名前とかぶとむし。

miliくん、皆んなね、mili君に会うのを楽しみに待ってくれていたみたいだよ。

mili君の場所が確かにそこにあったからね。

今、あのシール達はどうなっているんだろう...

もう行くことがなくなったこども園。
あの場所に行ったらmili君がいてくれたらどんなにいいだろうか...
 半年前まで毎日通った道。
変わらず通っている家族達。
私達も3ケ月前までお父さんとお母さんだったよ。

朝の送りはお母さん、お迎えはお父さん。
mili君と手を繋いで歩いた廊下、階段、玄関。
もう一度あの中でmili君の姿を見れたらよいな...


これまでのこと
開業医達の誤診や過信は「あるべきではない」
誤診や過信で不幸になった親子は沢山いると思います…
どこかで見つけることができなかったのか
「病院とは」「医師とは」「こどもの病気とは」





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