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安さだけでは満足感に繋がらない

先日、久々に飲み屋さんのクーポンを買った。自宅から歩いていける場所だったのと、最近出来たばかりの小綺麗な店だったので、買うことにした。

クーポンの価格は2000円。それで料理8品と飲み放題が付くという。あまりの安さにびっくりだが、宣伝のための赤字企画なのかなと勝手に思い、買ったのだった。

買った決め手は値段ではなく、近所だったからだ。おそらく、2980円とか3480円とかでも買ったと思う。

行ってみると、居心地は悪くなかった。一軒家の三階建てでゆったりしているし、テーブルも広い。これで2000円なら素晴らしいな!と期待してワクワクしながら料理を待った。

しかし。料理は見た目も内容も「しょぼ!」と口にしてしまうようなものだった。二人いるのに、量は一人分に近い。材料も安物を使っているのがわかる。まさに、2000円という価格に見合うものであり、赤字企画とは思えなかった。

「2000円ならしょうがないんじゃない?」そう思われるかもしれない。でも、クーポンで1000枚以上販売していて、どう考えても、店の宣伝としてやっているはずなのだ。だとしたら、ショボい料理を安く出した所で、もう一度来たいと思う客が果たしているだろうか?少なくとも私は「もう来たくない」と思った。

逆に、少々高くても、内容がとても良く、満足するクーポンだったりすると、「また来たい」と思うと同時にネットで宣伝してあげたいと思う。実際、過去にクーポン価格を晒さず、ブログで紹介させていただいた店はたくさんある。

結局、金額ではないのだ。そりゃ安い方がいいに越した事はないけど、内容がしょぼくなるほど安くしたら意味がない。逆効果だ。

これは、いろいろな商売にあてはまると私は思う。価格競争は時代遅れだ。いかに内容とサービスでお客様を満足させ、口コミを得る事ができるか。ネット社会の今はそれに尽きる。

TwitterやFacebookで自ら宣伝する業者も多いけれど、お客様の口コミには敵わない。飲食業や宿泊施設のクーポン類も、口コミが発生するような仕組みにしなければ意味がない。

これは、noteの有料記事にも言える事なのだろう。ショボいクーポンの食事でガックリ来るまで自分でも気付かず、ただ安く(100円とか)つければいいと思っていた。しかし、たとえ100円であっても、内容が伴わなければダメなのだ。二度と買ってはもらえなくなる。逆に、1000円でも内容が良ければ満足してもらえるし、口コミが広がるはずだ。

本業にしても、noteにしても、「安かろう悪かろう」にならないように気をつけなくては、と心に誓った。皆さんもどうかお気をつけて。

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#コラム #エッセイ


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