洋風人形1_補正

優しい人


世の中には驚くほど優しい人がいるものだ。

この歳になって、再度その事を噛みしめている。

人間は本当に、捨てたもんじゃない。



昔、理不尽な理由で命を狙われた事がある。

ごく身近な人間に。

その前後にあった様々なトラブルを経て、

極度の人間不信に陥った。


家族、親友から赤の他人まで、

全ての人の言う事を勘繰り、

”裏があるのでは?” と警戒し、

”全ての人が自分を利用しようとしている”、

”誰もが自分の事を道具としてしか考えていない” と、妄想した。

全員が敵に見えた。


人間という生き物自体に絶望し、

自分にも絶望した。


街を歩くと勝手に涙が溢れて、

「この世界で1人ぼっちなんだ」と、

心の中で叫んだ。



そこから立ち直る過程で、

瞑想に出会ったり、

自分をコントロールする為の様々な方法を身に付けたりと、

得たものは大きかったし、

それを考えれば、人間不信も無駄ではなかったのだろう。



- 愚直に信じるしかない。



だがそれは、想像を超えて難しい事だった。

一度疑う事を覚えてしまった自分には。


今でも修行が足りていない。

人生が終わる時まで、修行は続くのだろう。



たとえどんなに裏が見えてしまっても、

受け入れる努力をし続けなければ。

あらゆる人を受け入れる事は、

自分自身を受け入れる事につながる。


それは、自己否定感の塊のような自分にとって、悲願だ。


仮にまた誰かに殺されそうになったとしても、

相手を受け入れ、許せるのが理想だが、

生存本能が邪魔をして、多分無理だ。


それは無理にしても、限りなくそこを目指そう。


自分は修行が足りない。

優しい人になりたい。


最近また改めて、人生に光明を見せてくれた人々のように。




ありがとうございます! (ノД`) 頂いたサポートは、いつの日かパンを、 パンが無ければお菓子を食べればよいので、 お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、 そうなってくると学費とか交通費、 え、ちょっと待って下さい、 紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、 いやペンか、ペ