感情ベースで会話するようになったらどのトピックでも会話できるようになってきた
最近人とじっくりと話す機会がすごく多い。
それは多分、コーチングを始めてセッションをたくさん重ねるようになったことや、シェアハウスを「塊」ではなく「個の集合体」と捉えるために1on1で話すプロジェクトを始めたことが大きな理由のひとつだと思う。
人と向き合うときに、意識的にやっていることがある。それは、事柄よりも想いに焦点を当てることだ。
これがもうとにかく苦手で、わたしはすぐに事柄を深掘りして、解決策を見出そうと奮闘してしまう。そのほうが建設的で合理的だと思うからだ。
でも、人の意思決定というのはいつも、本音と建前のあいだで揺れていることにも気付く。
「これをやりたいけど、お金がない」
「本当はこうしたいけど、両親に反対される」
「やりたくないけど、成長のためにやらなきゃ」
その言葉をそのまま受け止めることもできるけど、本音を深ぼってみると、実は違う想いを抱いていることもある。
お金を言い訳にして逃げていること。両親への漠然とした恐れ。実は成長したいとはあんまり思ってなかったり、とか。
大人になればなるほど嘘をつくのがうまくなって、口先だけでテキトーなことを言ってしまうこともあると思う。
先日、個人的に「この人は感情に焦点を当てるのがうまいなぁ」と感じる人に秘訣を聞いてみると、相手の表情や声色を注意深く観察して、感情の機微を読み取りながら、「今は頭で話してるな」と思ったら抽象度を上げて感情に入れるようにしている、と言っていた。
さらりとやっているけどすごい技術だ。
でも、コーチングを知れば知るほど、わたしに見えているその人自身は本当に氷山の一角でしかなくて、その奥にはもっといろんなものを抱えているのだと知る。
でもそれは、事柄を掘っているだけでは出てこない。変えられないことだってあるし。
でも、感情は変わる。マインドは変えられる。そうすると事柄への捉え方が変わる。
その変容に立ち会えるおもしろさを知ってから、日常的にも相手の感情に焦点を当ててみるようになってきた。
どんな気持ちなんだろうね。どんな感情なんだろうね。嬉しそうだね。それはどういう感じなんだろうね。今何を思ってるんだろうね。
そういうコミュニケーションが取れるようになったら、もはやトピックなどどうでも良くなってきた。だって何でも話せるやん。
つょつょコミュニケーションやん。
コミュ障、ちょっぴりレベルアップを感じていて嬉しく思う。心なしか相手もじっくりと入り込んで話してくれている気がする。
以前、コーチングの講座で「コーチのなかには反映だけで会話をする人もいる」というのを聞いてどゆこと????と疑問だったけど、ちょっとだけわかった気がする。
別に高尚な返しとか知識を投げかけるとかそういうことではなくて。相手の気持ちを受け取って、のせて返す。そこにコミュニケーションの真髄を見ているような気がする。
…気がする、しか言ってないね(笑)。
まぁとにかく、コミュニケーションのやり方が変わってきているという話です。
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