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人見知りは直らん。あきらめろ。

『人見知りなんです…』

という人は結構いると思う。なんなら人類のほとんどは人見知りだと思っている。

何者かもよくわからない得体の知れない生命体に近づく行為は危ないと、本能が叫んでいるのかもしれない。

でも、人見知りのなかにもなんとなくレベルがあると思っていて、ライトな人は成長過程で多くの人に関わるにつれ、直ったりもする。

わたしの場合は、もはや記憶も皆無なベイビー時代から、母以外の人が接近しようものならギャン泣き。何なら、父が出張で3ヶ月顔を合わせなかったときには父のことをすっかり忘れ、超拒絶したらしい。(かわいそう)

それはなかなか深刻な人見知りっぷりで、大きくなっても人に近寄らずひとり遊びをし、心配した母が家に友だちを集めたほどである。しかし、それでも私はその子たちと遊ばず、本を読み続けた。

幸い、そんな社会不適合気味な性格でもなんとかやっていたが、自分でも『これはマズイぞ』と危機感を覚えたのは中2でアメリカに引越したときである。

案の定、完全に孤立した。


その瞬間から、『人見知りを言い訳にするのをやめよう』と思い、私は積極的に人に絡むようになった。

そんな性格チェンジをしてから長い月日が経つ。『明るくて笑顔で人懐っこい』。おそらく、誰も私がもともと人見知りだったとは気付かないレベルでいい感じに人見知りを直せたと信じ込んでいた。

しかし、先日、毎日のように顔を合わせている上司をウッカリ苗字で呼んでしまったらしく、『下の名前で呼んでなかったっけ?』と言われてふと思った。


あれ、直ってなくね?

なんかこう、うまく取り繕うことはできるのだ。ワーッて明るく話して、ふつうに会話して、あははーと笑うことは全然できる。

でも、根っこのところで全然心を開いてない。

なーんかどっかで警戒しているのだ。この人は信用できるのか、自分のことを傷つけない存在か、会話をしながらソッと安全性を確かめる。

よくよく考えてみると、そういえば私のストレングスファインダーの34位、最下位の資質は『包含』。他人を受け入れる力。

直そうと努力して直らない。つまり、これが結論だ。

人見知りは直らん!!!!!


大変にごめんなさいなのだが、私は関係構築するのに半年以上時間がかかるし、更にしばらく会わない期間が続くとまた人見知りが発動する。非常にめんどくさい人見知りだ。

でも、もうそれでいいやって思った。

それをわかったうえで、ストレスにならない程度に人と関わろうと思った。

ただ、人見知りの人は『人見知りなんで…』と言ったところで何も魔法は起きないので、せめてうまく取り繕えるようにがんばってほしい。

ひとりで生きていけるなら良いけど、やっぱり社会で生きる以上、誰かと関わないことには生きにくくなってしまうし、人と関わるのは嫌なことばかりじゃないと思うから。

どうか拒絶せずにいい塩梅で人付き合いをしてほしい。そして、しんどかったら無理せず休もう。

がんばれ、全国の人見知り。

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