見出し画像

凛として時雨 × syrup16g @ 渋谷公会堂→ the telephones 「mirror ball has come -season2-」 @ 代官山UNIT (2024年4月7日)

2024年4月7日、晴れて暖かく桜も満開の日曜日、久しぶりにライブをはしごした。

まずは、凛として時雨と syrup16g のツーマンを見に渋谷公会堂に行く。新しくなった渋谷公会堂に行くのは今回が初めて。綺麗な施設だった。ライブハウスと違いドリンク代がないので、自販機でペットボトル飲料を買う。

ライブは凛として時雨からスタート。
音楽で世界を創造するというのはこういうことか、と思い知らされる緻密で突き詰められた構造と演奏に圧倒される。ちょうど20年くらい前、2000年代中盤に、凛として時雨や 9mm Parabellum Bullet が生み出していったあの独特のギターリフが磨き上げられていて、なんかそこにとても胸を打たれた。TK が「今日はお客さんの気持ちで楽しみにしてた」と言っていて、シロップへの敬意と愛に満ちているのがわかって、嬉しくなった。自分たちの表現を突き詰めることで、尊敬する人にそれを表明しているのが素敵だ。
なんてかっこいい人なんだろう。私とは人間のレベルが違いすぎる。。。

二番手、 syrup16g が登場。
ホールで指定席ということもあり、いつも以上に固唾を呑んでステージを見つめてしまう。
始まった1曲目、これは、、、知らない曲だ、、、つまり新曲だ!!!
始まりにふさわしい、かっこいい曲だった。
2曲目は KINOSHITA NIGHT でもやっていた「つまらない君が好きだった」「だらしない君が好きだった」「開き直る君が好きだった」「金がない君が好きだった」「妬まれる君が好きだった」っていうあの曲。
そしてなんと3曲目も新曲だ!!!すごい、凛として時雨とのツーマンでも新曲祭りかますとはさすがだよ!!!
続いて、『sonic disorder』からの『生活』で歓喜。大盛り上がり。
そしてまさかの『センチメンタル』と『負け犬』で感動、胸がいっぱいになる。ライブでの『負け犬』、めちゃくちゃかっこよかった。あの重いグルーヴよ。。。
続く2曲はまたしても新曲。五十嵐が「またこんなに新曲をたくさんやってしまって、、、」みたいなこと言ってたけど、そんな謝らないで!!!こちらとしましてはめちゃくちゃありがたく嬉しく奇跡みたいなことなので!!!と思いました。そう、現在進行で五十嵐隆がつくる新曲をライブで聴くことができている私たちは、今まさに奇跡を享受しているのです。
そこから『coup d'Etat』『空をなくす』『落堕』で盛り上がりは最高潮に。アンコールの『真空』でさらに駆け抜けてライブ終了。春のぷっしろ新曲祭りと初期の曲を両方楽しめる贅沢なライブだった。ホールの音響のせいか、いつも以上にベースラインの艶が直で客席まで飛び込んでくるように感じられて、ライブハウスとはまた一味違うシロップを楽しめた。

ライブが終わったのが 19時過ぎで、ここから代官山へ移動。久しぶりに代官山の駅で降りて、「こんな感じだったっけ?」てなる。記憶が曖昧。
UNITの長い階段を降りると、imaiさんがライブ中だった。相変わらず高速BPMでかっこよくて、すぐにぶちあがってしまった。
で、the telephones。3人体制になってから、初めてライブを見た。
びっくりした。すごかった。
新しい the telephones だった。でも、それは、明らかに石毛輝という人間がつくったのだと一目でわかる、the telephones だった。
結論から言うと、私は新しい the telephones をめちゃくちゃ好きになった。もしかしたら、以前の the telephones より好きかもしれない。
ミニマムで、挑戦的で、自由で、力強く、その中に弱さと柔らかさがあり、楽しくて、キラキラしていた。ずっと踊っていた。生きている喜びがそこにあった。春が来て、ミラーボールが来た。
そしてこれをやろうと思った the telephones をすごいなあと思った。心から尊敬した。こんなに芯にあることはそのままで、新しいことってできるんだなあ。

それぞれ違う形の凄いスリーピースバンドを3バンド見た、凄まじく濃い一日だった。自分の表現に向き合うってすごいことだなと思わされた一日でもあった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?